1. はじめに
はじめまして。わたしは非IT業界・非エンジニアで働く、アラフォー・ワーママです。
2025年4月に「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を受験し、一発合格することができました。
この記事では、私がPythonはおろか、プログラミング未経験から「Python 3 エンジニア認定基礎試験」に合格した体験をもとに、学習方法などを紹介します。
この記事が「Pythonをはじめたいけど、何からはじめたらいいかわからない」「どうやって勉強すればいいんだろう」「勉強法がわからず時間だけ過ぎていく」とお困りの方の参考になれば幸いです。
2. わたしのスペック(2025年4月時点)
・非IT業界 & 非エンジニア(建設業界のコンサルタント)
・AI関連資格はG検定のみ(コーディングの知識は問われない資格)
※詳細は「G検定合格体験記 | 非エンジニアのワーママが10日でG検定合格した話」参照。
・プログラミング経験なし
・Pythonを触ったことない
・Excelのマクロさえ挫折
3. 受験の動機
仕事で直接使うような環境ではないため、とても個人的であいまいな動機から受験しました。
・「海外移住や海外拠点で暮らしたい」
・「ワーママとして仕事と育児を両立できる働き方を実現したい」
・「専門性×AIでAI時代を生き抜くキャリア構築をしたい」
上記の夢や目標を叶える方法について、ChatGPTに相談した結果、国内・海外でリモートワーク勤務できる可能性のある、デジタル寄りのキャリアへ移行することにしました。
デジタル寄りのキャリアといっても、具体的に何がしたいか、分野・業界でどんな需要や課題解決策があるか、わかりませんでした。
Pythonは、データ分析、機械学習モデル構築など、どんなAI関連業務でも必要になると考え、資格を取得することにしました。
「近い将来にはAIで人間のコーディングは不要になる」とも言われますが、最低限、Pythonのコードを読む、理解するなどのレベルは必要だと考えました。
4. 試験概要
試験概要
問題数:160問
出題形式:選択式
試験方式:CBT方式(コンピューター上で実施)
試験時間:120分
合格基準:7割正解(非公式)
受験料:1万円(税別) 学割5千円(税別)
最新情報はPythonエンジニア育成推進協会をご参照ください。
Pythonエンジニア育成推進協会では、Python 3 エンジニア認定基礎試験の問題集や参考書を無料でもらえるキャンペーンもやっています(2025年4月時点)。
受験
受験は、全国の指定会場から空いている日時・時間を選択して受験できます。
受験登録は申し込みはオデッセイコミュニケーションズのサイトから行います。
会場によりますが、受験申し込みは受験日の少なくとも5日前までに行う必要があります。
試験内容
Python公式チュートリアルの範囲から出題されます。
Web版チュートリアル(無料公開)のほか、書籍版の『Pythonチュートリアル 第4版』もあります。わたしは、アナログ派ということもありますが、オライリーの本に憧れていたため、書籍を購入しました。
試験範囲と出題比率
最新の試験範囲と出題比率はPythonエンジニア育成推進協会に公開されています。
3・4・5・8・10章だけでも出題比率75%で、合格基準70%(非公式)が射程範囲になります。そのため、3・4・5・8・10章を重点的に勉強しました。
5. 学習方法
4つの教材(Youtube・問題集・模試・公式チュートリアル)を使用して試験対策しました。
学習の流れは、1)Youtube動画でPython基礎を学ぶ→ 2)問題集を解く → 3)模試を解く です。
1 ) YouTube(無料)でPythonの基礎を学ぶ(1週間)
まず、はやたすさんの「【永久保存版】Python入門完全攻略」で、Python基礎をひと通り学習しました。
Youtube動画は全体で2時間30分程度ですが、毎日20-30分の区切りのいいところまで学習しました。実際に自分でPythonを触りながら学習するので、1日あたりの学習時間は1−1.5時間/日でした。動画すべて終わるまで、1週間ほどかかりました。
Youtubeから始めた理由は、試験範囲をひと通り「解説をききながら」「触りながら」理解するためです。試験を終えた感想としては、Youtubeからの学習は効率的・効果的だったと思います。解説もわかりやすいですし、実際にPythonを動かしながら理解を深められたと思います。
というのも、Qiitaなどで過去の受験者の体験談を読むと、「Pythonチュートリアルからはじめると挫折する」「Pythonは手を動かしながら覚える方が近道」という意見が数多くありました。
また、Pythonを動かすには、まずPythonの環境構築(Pythonをパソコンで動かせるように色々ダウンロードしたり設定する)というものが必要で、この段階で挫折してしまう人が多いです(過去のわたしもそうでした)。
このYoutubeでは、Pythonの環境構築をしなくても、Googleアカウントがあれば簡単にPythonの実行環境を構築できる「Google Colaboratory」を使うため、Python学習をすぐにはじめられました。
2)問題集を解く(1週間)
Youtube「【永久保存版】Python入門完全攻略」で学習した範囲は、その日か翌日に公式問題集『徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題集』を解いて理解を深めました。
間違ったり理解できていない箇所はChatGPTにスクショしたり直接入力して解説してもらい、公式チュートリアルに付箋を貼ったり直接書き込んで、チュートリアルをオリジナルテキストに育てていきました。
ただ、問題集は1周しか回さなかったので、無料公開されている模試だけでもいいかと思います。
3 ) 模試(無料)を解く(2週間)
模試をそれぞれ2、3周解いて、正答率8-9割程度になるまで理解を深めました。
問題集のときと同様に、間違ったり理解できていない箇所はChatGPTに解説してもらい、公式チュートリアルに付箋を貼ったり直接書き込みました。
・DPro Exam
認定スクール「DIVE INTO CODE」が無料公開している模擬試験です。1回分の模擬試験が無料。
・PRIME STUDY
認定スクール「プライム・ストラテジー」が無料公開している模擬試験です。3回分の模擬試験が無料。
・ExamApp
1回分の模擬試験が無料。
6. 本番試験を受けた感想
試験時間60分で問題数40問を解く必要があります。模試では30分程度、本番では40分で解き終わったので、確認する時間は十分にありました。
本番試験の難易度や出題形式は、公開されている無料の模擬試験とほぼ同じレベルに感じましたが、模試と全く同じ問題はありませんでした。
公式チュートリアルからまんべんなく出題されていた印象ですので、公式チュートリアルは、ひととおり読んでおくことをおすすめします。
7. 資格取得して良かったこと
Python 3 エンジニア認定基礎試験を取得してから1ヶ月後の感想やメリットです。
Python基礎スキルの習得・証明
資格を取得後、AI関連の資格や講座をいくつか受講していますが、受講資格などに「Python基礎」と記載があっても、臆せず挑戦できるようになりました。
資格取得から2週間後には、Pythonの国際資格(英)「PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer」にも合格できました。
Pythonのコードを読める
資格取得後、実際にコードを扱う講座(データ分析、機械学習など)を受講したり、AIエージェントなどにコードを作成してもらったとき、コードがある程度読めるようになりました。
コードをみると、「この作業を命令しているんだろうな」「こうやってコードを書く、指示すればいいんだな」というように、まだなんとなくですが、理解できるようになりました。
8. まとめ
まとめます。
■ 勉強時間
・プログラミング未経験から1ヶ月で合格可能
■ 勉強方法
・まずはYoutube動画で手を動かしながら基礎を理解
・模試で安定して正答率8割超えを目指す
・ChatGPT活用して復習
・公式チュートリアルまんべんなく目を通す。
■ 本番試験
・迷ったらチェックをつけておく、後で解く
非エンジニア・プログラミング未経験のわたしでも、上記の学習で無事に1ヶ月で一発合格、さらに2週間後にはPython国際資格まで取得できました。
今回ご紹介した勉強方法を参考に、ぜひ「Python3エンジニア認定基礎試験」に挑戦してみてください!