概要
ここではLinux環境でDocker Compose V1からDocker Compose V2へ移行するためのメモを記しています。
対象読者
- Linux環境の方
- docker-compose(Docker Compose V1)を使用している方
移行する理由
- 2023年4月にCompose V1のサポートが終了してしまうため
- Compose V2を利用する人が増えているため
詳しくは以下の記事を参照してください。
環境確認
まずは自分の環境を確認してみましょう。
docker-compose
コマンドが使用でき、docker compose
が使用できない方はまだ導入できていないということになります。
移行方法
以下のコマンドでCompose V2を導入します。
sudo apt update
sudo apt install docker-compose-plugin
以下のように表示されたら導入成功です。
docker compose version
# Docker Compose version v2.16.0
E: パッケージ docker-compose-plugin が見つかりません
以下のようなエラーが表示された場合、リポジトリを追加して再度インストールします。
$ sudo apt install docker-compose-plugin
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ docker-compose-plugin が見つかりません
以下でリポジトリを追加します。
sudo apt-get update
sudo apt-get install \
ca-certificates \
curl \
gnupg \
lsb-release
sudo mkdir -m 0755 -p /etc/apt/keyrings
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/docker.gpg
echo \
"deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
sudo apt-get update
再度、インストールを試します。
sudo apt install docker-compose-plugin
docker compose version
# Docker Compose version v2.16.0
Docker Compose V1 の削除
Docker Compose V1が不要な方は以下のコマンドで削除ができます。
sudo rm /usr/local/bin/docker-compose
Compose V2を使用したいけどdocker-composeコマンドを使用したい方
導入したのにも関わらず癖でdocker-compose
と打ってしまう人もいるかと思います。そこで以下を実行することでdocker-compose
でCompose V2を使用できるようになります。
echo 'alias docker-compose="docker compose"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
docker-compose version
# Docker Compose version v2.16.0
おわりに
いかがでしたでしょうか。ぜひこの機械にCompose V2に移行してみてください。
次回は、Compose V2による変更点などをまとめたいと思います。
参考文献