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みんな大好きスタックチャンですが、いざ「ほしい」とおもっても、意外とお迎えするまでにはハードルがあります。いくつかあるスタックチャンのハードウエア的な実装(?)の中で、タカオさんの「タカオ版」(当初はGoBottom版という名称)は、M5Stack本体のGroveコネクタにサーボを2個つなぐ(そのためのブレッドボードにコンデンサをつけたボード)だけ、という比較的シンプルな方法だと思います。

そんな中で、さすぴCEOさんがこんなことを書かれていました。

ここであげられているTypeC2Groveは、私が去年深セン滞在中にM5Stackでインターン(?)したときに企画・設計したものでしたが、これに関連して、タカオさんとTwitter上でのやりとりされているのをみていました。

最初は、何に困っているのかわからなかったのですが、話をきいていくと、「USB給電コネクタもついていて、サーボをつないでGroveでM5Stackだけで完結する、筐体に入るボード」がほしいよね、という話でした。

なるほど、たしかに。このような視点は、自分ではんだ付けができちゃう人にとっては、「そんなの作れるやん」と思ってしまうのですが、そうでない人にとっては、それがとてつもなく高いハードルに見えてしまう、というやつです。

(余談ですが、Arduinoがここまで普及したのも似た要因だと考えています。Arduinoが、それまで無数にあったマイコンボードと異なるのは、(1)USB接続だけで給電・通信できる、(2)DTRリセット(PC側からリセットをかけられる)、(3)ついているのがメスソケット、(4)ダウンロードするだけのArduinoIDE、の4つだと思うのですが、「マイコンつよつよ」な人は、多少面倒でも、自分でぜんぶできちゃうので、これらの「ありがたみ」がわからないんですよね。そのありがたみ(できないつらさ)を理解した上で、これらのハードルを極力なくす工夫が、Arduinoがここまで普及した要因だと思います。同じように「誰でもできる」「超簡単」も、避けるべき言葉だと思います。その人にとっては超簡単でも、それほど詳しくない人にとっては無限に高い壁で、「私はそんな簡単なこともできないのか・・・orz」と再起不能になります。)

そこで、仕様の詳細を3人でつめつつ、基板設計してきました。主な仕様は以下です。

  • 給電用USBコネクタは背中の中央に
  • 電源スイッチをつける
  • サイズは筐体にぴったりはまるように

そこで完成したのが、Stack-chan_Takao_Base、です。

現在はスイッチサイエンスで完成品部品セットを委託販売しています。部品セット版の方は、挿入実装の部品だけなので、はんだ付けの練習にもちょうどいいです。

おかげさまで、一時期は文字通り「在庫が溶ける」ように買っていただいて、その分、いろいろな方がスタックチャンをお迎えできる助けになったのかな、と思っています。

これの派生品として、シリアルサーボSCS0009を使うスタックチャン用の同サイズのボードも、完成品部品セットを委託販売中です。

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