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AWS Certified Solutions Architect - Professional に合格したので振り返り

Last updated at Posted at 2023-06-09

先日AWS Certified Solutions Architect - Professional(以下SAP) に合格できたので、合格体験記的なものを書いておく。何番煎じだよという感じではあるが、サンプルの一つくらいにはなると思うのでネットの海に放流。

基本情報

  • エンジニア歴: 5年目
  • 業務経験: アプリ開発がメイン。4ヶ月程前にAWSを業務で触り始めた。それ以外にインフラの業務経験はなし。
  • 保有資格: 応用情報, SAA, DVA, SOA
  • 学習期間: 大体4ヶ月
  • 点数: 798点
  • 受験回数: 1回

学習方法

教材

主に使った教材は次の3つ。ただしSAP-CO2に対応前の教材なので、これから受ける人は対応済みの教材を使う方がいい。

AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル
https://amzn.asia/d/hB38JXO

AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説
https://amzn.asia/d/6lFHxU8

【01版】AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)

公式サンプル問題
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Sample-Questions.pdf

公式の問題集
https://explore.skillbuilder.aws/learn/course/external/view/elearning/13272/aws-certified-solutions-architect-professional-official-practice-question-set-sap-c02-japanese

進め方

基本的には問題演習を繰り返して、分からないところは解説、書籍、BlackBelt やDevelopersIO などで学習していくようなやり方を取った。これはアソシエイトの試験を受けていた時からあまり変わってないが、SAPでは、解答の根拠に加えて、周辺知識を積極的に学習することを意識した。
アソシエイトの時は雑に言えば問題を解くだけで合格できた印象だが、SAPでは範囲が大分広がるので、一つ一つの問題から得る情報量を増やさないと必要な知識を網羅するのが難しい。
解説を読んでもよくわからないところはChatGPTも多用した。当然100%正確なわけではないが、それは自分で調べても同じ(詳しくない分野ならなおさらそう)なので、内容に矛盾がなければ大体鵜呑みにして先に進めた。

模試の結果について

書籍とUdemy合わせて計7回分の模試を受けたが、初見で正答率が75%を上回ることはなかった。試験1週間前に解いた模試ですら、正答率は45/75程度。試験本番の手応えも模試と同じくらいで、終了直後は、次また頑張ろう、くらいのテンションだったが、蓋を開けてみれば50点程度のマージンをもって合格していたので、模試の正答率はそこまで気にしなくてよさそう。ちなみに公式の問題集は試験の2週間前に受けたが、正答率は65%だった。

受験の目安

書籍とUdemyの8割程度の問題で解答の根拠が説明できれば、私が受験した時と同じくらいの学習進度にはなっていると思う。

問題を解く際の注意点

メリハリを付けて読む

SAPの問題文は長いものだと10行以上になることも珍しくないが、問題を解くには関係のない文も多分に含まれている。
例えば、大量のストリーミングデータを処理するアーキテクチャを作る問題を解く上で、データが工場の機器から取得されるものか、畑に設置されたセンサーから取得されるのかは正直どうでもいい(実際の業務では大切だが)。
アプリケーションの用途などはなるべく読み飛ばし、インフラ構成については慎重に読むといった、濃淡をつけた読み方が必要。そうしないと時間と集中力がなくなる。

要件は丁寧に整理する

選択肢の中には実現可能なものが複数含まれていることがある。こういう場合は要件によって正答が決まるので、見落としがあると知識はあっても点が取れない悲しい状況に陥ってしまう。そのため下記のような情報には目を光らせる必要がある。

  • コスト
  • 可用性
  • 運用の手間
  • 構築期間
  • シンプルさ
  • ダウンタイム
  • 実行時間
  • セキュリティ

テストセンターでもペンとホワイトボードのようなものが渡されるので覚えていられない時はメモを取ってもOK。書いたら消せないタイプであることが多いが、テストセンターの人に頼めば追加でもらえるので、空きスペース等は心配せずに書き込んでよい。

所感

知らないサービスがほぼなくなるので、AWSに関する会話については大体ついていけるようになるし、サービス概要の調査などは不要になって、業務の一部を省けるようにもなってきた。こういうのは実力アップと言っていいと思う。
デメリットという程ではないが、ハイブリット構成やSSOなどに詳しくなるものの、私の環境では使う機会がほぼないのは悲しいところ。このあたりは資格試験の宿命というか、不特定多数の受験者を対象としたものなので、使わない知識が出てくるのは仕方がない。
こういう無駄が気になる場合資格試験に向いてるメンタリティではないと思うので、別の学習や、アピール方法に力を注いだほうがいい。資格試験は数ある学習方法の一つでしかないので、自分の好み、適正、会社の評価体系などを鑑みながら受験を検討するのがおすすめ。

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