基本的なファイル管理の実行
mvコマンド
オプション一覧
-t, --target-directory=DIRECTORY move all SOURCE arguments into DIRECTORY
すべてのSOURCE引数をDIRECTORYに移動します
-tオプションは、移動先のディレクトリを指定するためのオプションです。通常、mvコマンドでは移動先のディレクトリをコマンドの最後の引数として指定しますが、-tオプションを使うことで移動先のディレクトリを先に指定することができます。
-tオプションで/home/backup/(移動先のディレクトリ)を指定して/home/user/test.txt を移動しているため、正しいコマンドになります。
-i, --interactive prompt before overwrite
上書きする前にプロンプトを表示する
-n, --no-clobber do not overwrite an existing file
既存のファイルを上書きしない
ブートプロセスとsystemd
systemdを使用しシステムを管理する際は、systemctlコマンドを使用
SysVランレベルとsystemdターゲットの比較は以下の通りです。
ランレベル ターゲットユニット 詳細
0 poweroff.target システムをシャットダウンし電源を切ります
1 rescue.target レスキューモード(シングルユーザモード)にシステムを切り替えます
2~4 multi-user.target 非グラフィカルなインタフェースで複数ユーザがシステムを利用できる状態に切り替えます
5 graphical.target グラフィカルなインタフェースで複数ユーザがシステムを利用できる状態に切り替えます
6 reboot.target システムをシャットダウンして再起動します
systemctlコマンドを使ってターゲットを管理するには以下のサブコマンドを使用
get-default : デフォルトターゲットの確認
set-default : デフォルトターゲットの変更
default : 現在のターゲットをデフォルトターゲットに変更
isolate : 指定したターゲットが依存するユニット以外すべて停止し、指定したターゲットを起動
ファイルシステムの作成と管理、マウント
swapon --help
使い方:
swapon [オプション] [<指定>]
Enable devices and files for paging and swapping.
→ページングとスワッピングのためにデバイスとファイルを有効にします。
仮想マシン・コンテナの概念と利用
docker run
コンテナの作成から起動までを行います。つまり、内部的には「docker create」と「docker start」が実行されることになります。
docker start
コンテナの起動のみを行います。そのため、起動するためのコンテナがすでに作成されている必要があります。
Debianパッケージ管理
dpkgコマンド
Debianパッケージのインストールや削除などのパッケージ管理を行うコマンドです。Debianパッケージは、Debianとその派生ディストリビューションであるUbuntuなどのLinux OSで採用されています。
yumコマンド
RPMパッケージのインストールや削除などのパッケージ管理を行うコマンドです。RPMパッケージは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)やCentOSなどのLinux OSで採用されています。
dpkgコマンドの主なオプションは以下の通りです。
--install(-i) : パッケージをインストール
--remove(-r) : 設定ファイルを残してパッケージをアンインストール
--purge(-P) : 設定ファイルを含めてパッケージをアンインストール
--list(-l) : インストール済みパッケージを検索して表示
--listfiles(-L) : 指定パッケージからインストールされたファイルを表示
--status(-s) : パッケージ情報を表示
エディタを使った基本的なファイル編集の実行
viのコマンドモードでの操作
l : カーソルを右へ移動
h : カーソルを左へ移動
k : カーソルを上へ移動
j : カーソルを下へ移動
gg : カーソルをファイルの先頭行に移動
G : カーソルをファイルの最終行へ移動
ファイルの配置と検索
-name 検索ワード : ファイル名やディレクトリ名が一致しているものを検索します。ワイルドカードを使用して部分一致で検索する子も可能です。
-mtime 日数(※) : ファイルの最終更新日時が指定した日数前のファイルを検索します。
-atime 日数(※) : ファイルの最終アクセス日時が指定した日数前のファイルを検索します。
-type f : 検索対象をファイルのみとし検索します。
-type d : 検索対象をディレクトリのみとし検索します。
Linuxのインストール、起動、接続、切断と停止
shutdownコマンドは、システムを直ちに終了させることも、指定した時間の経過後に終了させることもできます。
-h : シャットダウン後システムを停止する
-r : シャットダウン後システムを再起動する
ストリーム、パイプ、リダイレクトの使用
xargsコマンド
あるコマンドの標準出力を標準入力から受け取り、次のコマンドに渡す。
オプション 概要
-a [ファイル名] : 標準出力の代わりにファイルから読み込む
-0 : 入力項目をNULLで区切って実行する
-d [区切り文字] : 入力項目の区切り文字を指定する
-E [終端文字] : 入力項目の終端文字を指定する
-t : コマンドの実行内容を表示する
-n [引数の数] : コマンドに渡す引数の数を指定する
-p : コマンドの実行確認を行う
-P [実行プロセス数] : 複数プロセスを同時に立ち上げて実行する
基本的なファイル管理の実行
cpコマンド
-p
コピー元のファイルの属性を保存します。
Windowsの場合,コピー元のファイルの更新時刻およびファイルアクセス時刻を保持します。ディレクトリの情報は保持しません。
UNIXの場合,コピー元のファイルの所有者,グループ,アクセス権およびアクセス時刻を保持します。
-R|-r
ディレクトリを再帰的にコピーします。
-i
コピー先のファイルを上書きする場合に警告を出し,応答を要求します。標準入力からの応答がyまたはYの文字で始まっていればコピーします。それ以外の文字を応答したり,標準入力が使用できなかったりした場合は,処理を中断し,戻り値0を返して終了します。
-f,-iオプションは最後に指定されたオプションが有効になります。
プロセスの生成、監視、終了
-SIGKILLは、実行しているプロセスやジョブを強制終了することのできるシグナルです。
よって正解となります。
オプションで指定されている9は、シグナルKILLのシグナル番号です。選択肢のように、シグナル番号でシグナルを指定することも可能です。
KILL(9)は、実行しているプロセスを強制終了することのできるシグナルのため、正解となります。