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既存サービスにNFTを付加する際に意識したい5つのポイント

Last updated at Posted at 2022-12-25

これはno plan inc.の Advent Calendar 2022の17日目の記事です。

みなさんこんにちは!no planのあっきーです。

今回の記事ではも開発サイドの視点ではなく、ビジネスサイドの視点からNFTの活用方法についてお伝えできればと思います。

自社のサービスやプロダクトに新たにNFT付加するにあたって最も大切なのが、ユーザーに負荷や学習コストをかけない体験設計を描くことです。

一部のユーザーは新たな機能追加に対して拒否反応を起こします。

ウォレットや暗号資産に馴染みのないユーザーであれば、尚更拒否反応を起こしてしまう可能性が高いので特に負荷をかけないような設計が求められます。

ユーザーに負荷をかけない体験設計

ウォレットや暗号資産の管理、ガス代の支払い等、NFTの売買や送付といったような一定のリテラシーが要求されるという状況をユーザー側で発生させてしまうと、せっかく付加したNFTの利用率が上がらず結果的に意味のないものとなってしまいます。

既存サービスに対してNFTを付加する場合は、ウォレットや暗号資産に馴染みのないユーザーを前提として以下のような設計を行うことをお勧めします。

no plan社でNFTに関するコンサルティングや開発のお手伝いをさせて頂く中でお伝えしている、体験設計のポイントをお伝えします。

1/ 独自ウォレットの作成

あなたのサービスのためにMetaMaskのようなウォレットを自ら用意する。といったことは、現時点でウォレットや暗号資産に馴染みのないユーザーにとって現実的ではありません。

ユーザーにウォレット作成の負荷をかけるのではなく、ユーザーのアカウントに紐付けたウォレットをサービス側で用意することが必須となります。

特にポイントの代替としてNFTを利用する場合や、商品の付加価値としてNFTを送付する場合は必須機能といっても過言ではありません。

2/ シンプルで馴染みのあるUI

どこかのサービスで見たことのあるような、馴染みのあるUIを採用することも重要なポイントとなります。

既にポイント機能があるサービスであれば、そのデザインに即したUIを採用することをお勧めします。NFTに馴染みのないユーザーが受ける認識として、ポイントの亜種くらいに受け止めて頂ければ大成功です。

付与されるものがNFTであることを意識させないような設計にすることで、ユーザーの心理的障壁を取り払いましょう。

馴染みのある形で拒否反応なくNFTを受け入れてもらい、少しづつNFTの機能を理解してもらえるようなチュートリアルを作成することも追加機能としてNFTを導入する際のポイントとなります。

3/ 独自マーケットプレイスの作成

オープンなプラットフォームでNFTの交換・売買を可能とするサービス設計にする場合は、まずサービス内でNFT売買ができる独自のマーケットプレイスを先行リリースしましょう。

いきなりNFTをMetaMaskに移管し、openseaなどで販売してもらうとなるとハードルが高すぎます。

独自マーケットプレイスといった環境を提供することによって、ユーザーはアクティブ環境での売交換・売買の経験値を積むことができ、同時にリテラシーを高めることができます。

4/ 購入手順の簡略化

NFTを買うための手続きを簡単に行えるような設計にすることも、ユーザーが苦労なくNFTを活用できるような設計の1つです。

ウォレットや暗号資産に馴染みのないユーザーがNFTを購入するにあたり、PolygonやEthereumといった暗号通貨を購入させることはハードルの高いものとなります。

そのため、アプリ内ポイントとNFTとの交換や、アプリでの課金、クレジット決済といった気軽に購入できる仕組みが必要となります。

また、高速なトランザクション処理も重要な機能の一つとなります。

初めてNFTを購入するユーザーさんは期待半分、不安半分の状態です。トランザクションの処理が遅くなればなるほど、不安感情の方が上回ってしまい、結果的にユーザー体験を損ねてしまう可能性があります。

5/ コレクションページのリッチ化

NFTをコレクションするタイプの設計を行う場合、コレクションページもしくはマイページのリッチ化を行うことも重要なポイントとなります。

コレクションページを充実させることで、NFTを収集することがより楽しくなります。NFTを収集することは、自分の所有物を増やすことであり、趣味のようなものでもあります。

NFTを動機に既存サービスの利用回数が増えることが見込めるほか、リッチなコレクションページを提供することで、ユーザー自身のエンゲージメントの向上を図れるほか、友達やSNSで共有してもらえる可能性が高まります。

おわりに

今回はかなり広い視点で既存のビジネスにNFTを付加する際に気を付けるポイントについてご紹介させていただきました。しかし勿論サービスごとに重要なポイントは少しづつ異なってくるので、今回ご紹介いただいた5つのポイントを参考に検討いただければと思います。

引き続き、ビジネス視点でのNFTの活用についての記事を見たい方はいいねとTwitterのフォロー、記事の拡散をお願いします!

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