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JenkinsAdvent Calendar 2019

Day 2

Jenkins Blogななめ読み: Jenkins macOS native installer deprecation

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はじめに

みなさまこんにちは。
こちらはJenkins Advent Calendar 2日目の記事になります。

Jenkinsには、過去大変お世話になったのですが、最近キャッチアップできておらず...。
またいつか、ユーザとして、1ファンとして関わりたいなと思っていたところ、下記のTweetを発見しました。

作者の川口さんが、この継続的インテグレーションツールを作り始めたのが2004年
前身のHudsonの時代を含め、15年にもなるんですね!

Jenkinsのコミュニティやカンファレンスといったものには参加できず、詳しいことは語れない1ユーザではありますが、この機会に、Jenkinsの公式のブログを斜め読みしてご紹介してみようと思います。
(なんとか理解できるもののみですが...)

12月の間で、いくつか取り上げできそうであれば、アドベントカレンダーに他に記載していこうと思います。

今回のななめ読み

今回は、Oleg Nenashevさんからの記事を眺めてみます。

11/25: Jenkins macOS native installer deprecation

Jenkinsは、WARファイル、Dockerイメージ、そしてOSのネイティブのインストーラで提供されています。これらは、週1回の最新版リリースと、LTSという12週(およそ3ヶ月)に1回の安定版リリースがあります。

MacOS版ネイティブインストーラー提供の取りやめについて

この記事では、MacOS版のネイティブインストーラー提供を取りやめるとのアナウンスになっています。また、その代替手段の提供についても触れられています。

In this blog post, we announce the upcoming deprecation of the macOS native installer. We will review the replacement options and the rollout plan.

Why?

取りやめの理由や流れについては、こんな感じです。

  • 各種のインストラーを提供するのは大変な労力がかかること
    • テストや環境の用意といった点で大変
  • そのインストーラーを必要としているユーザが少なくなってきたら、取りやめるか3rdパーティにお願いして提供してもらうかのどちらかになる
  • MacOSに関してはGUIのネイティブインストーラと、Homebrew での提供の2つがある
    • 現在の主流はHomebrewとなっており、ネイティブインストーラーは取りやめるのが妥当との判断になった

なぜこのタイミングで取りやめ?

  • 端的に言うと、Jenkinsのリリースパイプラインを、Microsoft Azure上のKubernetesを利用するように進めているから
  • MacOSだけ別のプラットフォームを用意したり、メンテナンスするのは非常にコストがかかるので、取りやめの方向で
  • Developer向けのJenkinsメーリングリストでお話が決まった模様

Replacing native installers

  • MacOSのネイティブインストーラの代替手段としては、手動でサービスを起動させるか、Homebrewを使うかのどちらか
  • ネイティブインストーラを使っている場合は、バックアップを行ってからの移行するように呼びかけ

それぞれの詳細や留意点は、以下に続きます。

Managing Jenkins with WAR file on macOS

ネイティブインストーラがすでに入っていて、Jenkinsも稼働しているならば、アップデートは WARファイルを差し替えるだけで良いとのこと。
(/Applications/Jenkins/jenkins.war を差し替え)

Managing Jenkins with Homebrew

Homebrewを使う場合は、Weeklyリリース版と、LTSリリース版の2つがあるので、それぞれ別のFormulaeを使う形になるとのこと。

上記は、Homebrewコミュニティによる3rdパーティからの提供の位置付けになるので、Jenkinsのメインのリリースのタイミングとは少し遅れる可能性はあるとのことです。

ネイティブインストーラからHomebrew版への移行の注意点

バックアップが強く推奨されています。
現時点で利用しているバージョンと、Homebrewでインストールされる新しいバージョンとの間で、自動での移行ツールは提供されないので、最悪JENKINS_HOME/ 以下の設定などが壊れる可能性があるから、とのこと。

Homebrewを使っての移行の手順は、Jenkins公式サイトでは提供しないようですが、以下のようなサンプルコマンドが提示されています。

  • Install the latest Weekly version: brew install jenkins
  • Install a specific Weekly version: brew install jenkins@YOUR_VERSION
  • Start the Jenkins service: brew services start jenkins
  • Restart the Jenkins service: brew services restart jenkins
  • Update the Jenkins version: brew upgrade jenkins
Rollout plan

提供の停止は、Jenkinsのリリースフローが切り替わり次第とのことです。

  1. Jenkins 2.206とJenkins LTS 2.204.1から、MacOS版インストーラーはDeprecatedになる旨を提示する
  2. Jenkinsの新しいリリースフローが整い次第、Weekly版のインストーラーは提供が停止される
    • 過去分のリリースに関してはアーカイブから取得できる
  3. LTS版についても、Jenkinsの新しいリリースフローが整い次第提供停止になる
    • 同じく、過去分のリリースに関してはアーカイブから取得できる

Questions and feedback

メーリングリストのスレッドを参照の上、プラットフォーム毎の専用のSIG (special interest group)でやりとりを、とのことです。
MacOS以外にも、インストーラーの見直しが将来ありそうです。

ななめ読みの雑感

久しぶりにJenkinsの公式サイトを覗いてみましたが、「Jenkinsのリリースパイプラインとして、Microsoft Azure上のKubernetesを利用する」といったあたりに、知らぬは自分ばかりなり、な感想でした。

確かに、公式サイトのコミュニティサポーターのロゴに、一番最初にMicrosoft (Azureへのリンク)が貼られています。
気がついたら、Azure Kubernetes Service(AKS)でのJenkinsの利用についてのドキュメントも、たくさん出ているのですね....。

さて、この次ですが、テクニカルな内容は追いつける自身がないのですが、ドキュメンテーションやプラグイン情報について、また斜め読みしてご紹介できたらと思います。

ともあれ、Jenkins 15years、すごいことですね!

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