さくらのVPSを使って最速でUbuntu18.04LTSのインストールを行う
概要
昨日(2018/4/26)、Ubutnu18.04 LTSがリリースされました。
http://releases.ubuntu.com/18.04/
元々、Betaのときから遊んでたりしましたが、どうせならVPSで利用したいと考えまして、「さくらのVPS」が まだ対応していなかったので、インストールしてみるまでの手順をまとめました。
対応していないのにどうやってインストールするのかというと、さくらのVPSでは ISOイメージをアップロードして、そこからOSを入れることが可能となっています。
詳細は、以下の公式ドキュメントをご参考ください。
https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/articles/206055662
で、このISOイメージアップロード、4GBとかのイメージをアップロードすると疲れちゃうので、できるだけ小さいイメージを持ってくることで、「最速」のインストールをしたいと思います。
Ubuntu18.04 LTSの最小イメージは netboot でインストールを行うmini.isoを使います。
http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/bionic/main/installer-amd64/current/images/netboot/mini.iso
イメージアップロード
ISOイメージのアップロードは公式に詳細な手順がありますので、ご参考ください
https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/articles/206055662
・コンパネにログイン
・インストールを実施したいVMを選択
・画面右上の[*各種設定]より、「OSインストール」を選択
・デフォルトだと「標準OSインストール」となっているので、「ISOイメージ」を選択する
・SFTPアカウントを発行する
・Winscp でSFTP接続でアップロード (数秒で終わります。早い!! 4GBとかのイメージアップしてると時間かかっちゃう。)
・再びコンパネに戻ると、アップロードした「mini.iso」 を認識しているので、「設定内容を確認する」を選択
・別windowsがでるので、内容が間違っていない事を確認して「インストールを実行する」を選択
・「VNCコンソール接続」 を選ぶ
インストール
・language : お好みで。日本語だとnetworkの手動設定できなかったので気をつけてください
・Location : お好みで
・Keybord : お好みで
・Network : ens3を選びましょう さくらのVPSの場合、1つ目のインターフェースのみグローバル接続が可能です。
→ デフォルトだとDHCPが走りますが失敗しますので、「ネットワークを手動で設定」を選択し コンパネの「詳細」画面を見ながら `ens3` に情報を入れてください。
→ netbootしてるので、ネットワーク疎通がなかったらインストールできないです。
→ jp.archive.ubuntu.comがIPv6に対応していないっぽいので、jp.archive.ubuntu.comを利用する場合は IPv4で接続しましょう。
→ 日本語でやるとなぜかIPの設定ができなかったです。
・mirror : お好みで jp.archive.ubuntu.comに接続に行くと、パッケージの整合性エラー(?)がでたので、私は「台湾」に接続に行きました。
・Partition : お好みで
インストールが終わったら
コンパネから、「強制停止」・「起動」
コンフィグ設定。
TSOの無効化
https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/articles/115000045522
さくらのVPSではTSOの無効化が推奨されています。Ubuntu16.04の設定を真似して以下のものを入れます。
ACTION=="add", SUBSYSTEM=="net", KERNEL=="eth*", RUN+="/sbin/ethtool -K %k tso off"
ACTION=="add", SUBSYSTEM=="net", KERNEL=="ens*", RUN+="/sbin/ethtool -K %k tso off"
シリアルコンソールの有効化・他
VNCコンソールが有るので不要ですが、Ubuntu16.04でもGRUBを弄って有効化してあったので、合わせて修正します。
また、そのほか、さくらのVPS環境に沿った設定であろう設定に変更します。
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT=5
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_TERMINAL=serial
GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1"
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="noresume nomodeset consoleblank=0 elevator=noop console=tty0 console=ttyS0,115200n8"
以下のコマンドを実行するのを忘れずに
# update-grub2
# reboot
そのほか セキュリティなど
この状態だと、セキュリティってなに?? っていうくらいノーガードです。まぁ、SSHやNTPも入っていない環境ですが、最低限 ufw
と fail2ban
位は入れておくことをお勧めいたします。
# apt install -y ufw fail2ban
とりあえず、これで Ubutnu18.04で遊ぶ事が出来ました。