スキルというのは1日で身につくものではなく日々の鍛錬で「磨かれていくもの」だと思う。
角川ドワンゴ学園のプログラミング講師としてBlenderのスキルを少しでも身につけたいと思い、長期休みに毎日作品をつくることにした。
当時はBlender初心者なのでYoutubeから課題を見つけて、こなしていった。
<1日目>
とにかく「簡単でシンプルなもの」をテーマにした。最初から難しいテーマをやることは自分のモチベーション低下になる。とにかく「完成させる」ことを大事にした。
<2日目>
キャラクターものを作ってみたくなったのでやってみた。顔のテクスチャはフォトショップなどで描いて取り込んだ、わけではなくBlenderの機能で描いた。結果、フォトショップなどで描いて取り込んだ方がボケないし良いことがわかった。
<3日目>
日輪刀を作った。刀なんて簡単だろうと思っていたが、はっきり言って2日目の動物より断然難しい。刀の先が綺麗に尖らないのだ。結局試行錯誤で完成したが刀の構造の勉強が必要だった。モデリングすることは対象の研究がものすごく重要だとわかった。
<4日目>
パーティクルヘアーの機能を使って草原を作った。1個の草を作ってそれをパーティクルヘアーで複製している。これはBlenderの強力な機能だ。この機能を知れたのは相当大きい。
<5日目>
雲を作った。これはかなりのPCスペックを要するようだ。私の自前のPCでが悲鳴を上げた(後で新しいPCを買った)
<6日目>
アドオンを使った木を作った。これはものすごく少ない時間で完成した。アドオンがどれだけ強力なのがわかった。Blenderの勉強をするならアドオンは使わないほうが良いかも知れない。
<7日目>
めちゃくちゃシンプルに見えるだろうが、パーティクルヘアーの応用だ。米粒を1つ作ってそれを複製している。
このような応用はまず機能そのものを知ることが必要だ。だから、草原を作った経験が生きている。
<8日目>
アニメーションを作った。Blenderはアニメーションも作成できる。尻尾と耳がゆっくりと揺れる。とても時間がかかったがアニメーションを作るときの工数が体感でできるようになったのは大きい。
<9日目>
これまでの応用で夜景を作った。我ながら綺麗な夜景ができたのではないだろうか
<10日目>
生徒にテクスチャーの練習用に勧めるために自分でやったチュートリアル。テクスチャーの理解が深まった。
<11日目>
ポケモンを作ろうとした。だが、これがとてつもなく難しかった。結局完成まではいけなかった。
2次元の情報から3次元のモデルを作るとき見えない部分は「自分の感性」が必要だった。
これは経験が足りなかった。また改めてチャレンジしたい。
ということで私のBlender修行の一部お見せしたがこの後も色々な作品を作っている。
結局は日頃から修行していれば「下手でもどんどん上手になっていく」これを改めて感じた。
続けるためには「モチベーション」をどうするかなのだが、私の場合は毎日成果を他人に見せることで保った。
生徒からのリアクションや友達からのリアクションをモチベーションにした。
人によってモチベーションの保ち方はいろいろあるだろうが、「モチベーション」に対しての解決方法を自分で考えるのが何よりも大切だ。