Pythonで中学 数学の「文字式の計算」をする方法を紹介します。
はじめに
Pythonがインストールしてあることが前提です。
また、ターミナルなどでファイルの実行結果を出力できることが前提です。
なお、Pythonでの基本的な計算方法を知っておく必要があります。
こちらの記事を参考にしてください。
必要なもの
Pythonが使えるデバイス。
パソコン、ラズパイ、タブレット、スマホなど。
※自分はChromebookのLinuxを使っています。
sympyをインストールする
まずはじめに、代数計算のためのPythonライブラリ「sympy」をインストールします。
最新版をインストールしましょう。
pip3 install sympy==1.9
sympyをインストールするには、Pythonがすでにインストールされていることが前提です。
インストールできない人は以下の方法でインストールできるかもしれません。
sudo apt-get install python-pip
sudo pip install sympy
コードを作成する
以下のコードをコピペして自分のファイルに保存してください。
※ファイル名は基本的に何でもいいのですが、絶対に「sympy.py」にはしないでください。ライブラリ名と同じ名前になるので正しく実行できません。
4(2×X-3)-(3Y-5)
import sympy
x = sympy.Symbol('x')
y = sympy.Symbol('y')
expr =4*(2*x-3) - (3*y-5)
print(expr)
#出力結果→ 8*x - 3*y - 7
# 答え 8x-3y-7
応用例
中学の「文字式の計算」を実際に解いてみましょう。
1次式の加減
(2X-3)-(3X-7)
import sympy
x = sympy.Symbol('x')
y = sympy.Symbol('y')
expr =(2*x-3)-(3*x-7)
print(expr)
#出力結果→ 4 - x
#答え 4-x
1次式と数の乗法
-(-6Y+9)÷(-3)
import sympy
x = sympy.Symbol('x')
y = sympy.Symbol('y')
expr =-(-6*y+9)/(-3)
print(expr)
#出力結果→ 3 - 2*y
#答え 3-2y
いろいろな計算
3(2X-3)-2(4X-5)
import sympy
x = sympy.Symbol('x')
y = sympy.Symbol('y')
expr =3*(2*x-3)-2*(4*x-5)
print(expr)
#出力結果→ 1 - 2*x
# 答え 1-2x
関連記事
【超基礎編】Pythonで中学 数学の問題を自動作成する方法 - Qiita
Pythonで中学 比例の計算・グラフを描く方法 - Qiita
Pythonで中学方程式の計算 - Qiita
Python で計算する準備 足し算・引き算・掛け算・割り算・分数・累乗 - Qiita