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言った言わないを言った時点でそのプロジェクトは終わっている

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「この仕様はそうじゃない。こうだって言っただろ。」
「いや、そんなこと言われてない。」
そんなやり取りが、世の中ではひっそりと、または開発現場で苛烈に行われている。
どう作っていくかのみならず、契約の内容にまで及び、訴訟にまで至ることもある。
そんな話の始まりはいつだって、当事者同士の「言った」か「言っていない」かである。
しかし、その話をした時点で実はプロジェクトの失敗は約束されている。
俗に言う、終わってるプロジェクトである。

何故か

人間に記憶力はない。
覚えてられるなどと人間の能力を過大に評価するべきではない、記憶力など皆無である。
会議室で話をして部屋を出れば、その瞬間に何を話したかなんて忘れる。
それで正確に要件や仕様に沿ったものが作れるか?他の人に指示を出すときに正確に伝えられるか?
否。
つまり、何を作るのか分からないので、完成すらしないのである。
この状態で完璧に完成させるのは、赤子がモハメド・アリを素手で倒すくらい不可能である。
そうでなくても完璧に完成させることなんてできないのに、だ。

原因

こんな言った言わないが起きる原因はなんなのか。
それは口頭のみの伝達にある。
「言う」という行為が問題を引き起こす。
通常、何を開発をするか、どうするのかというのは文書なりでやり取りをするが、それを口頭でのみ伝えて何かを約束したような気になることで起きる。
時間がないとか、時間を短縮するためとか言いながら口頭でやり取りしようなんていうのは、逆に無駄以外の何ものでもない。
何も指標にするものを更新していないのだから、話をした時間まるまる何もしていないのと同じである。
文書を出したり、資料を更新する時間がない?面倒?
そんな契約の基本を守れない奴は何も口を出さず、二度と他人に仕事を出すべきではない。

どうするべきか?

究極の形は、一切口頭で会話をせずに全てのやり取りをすること。
ただ、これはかなり時間がかかることになる。
なので、最初に何を指標とするかを決め、それのみを信じることにするのがいい。
言っておくが、これは契約の基本である。

口頭でのやり取り、つまり打ち合わせというのは必ず存在する。
そこで話をして決定して動こうとしたくなるが、そこは絶対に動かず、しっかりと文書を出し、それから動かなければならない。
これは、仕事を出す側も受ける側もしっかりと意識をしないといけない。
逆に言えば、これができていないから言った言わないが発生する。
口頭で早く決めて進めたいというのであれば、その場で必要なものを書けばいいだけである。

仮にどうしても口頭のみでやりたいというのであれば、絶対に聞いてはいけない。
それは逆に言った言わないの話に持っていき、不備や間違いを無理に矯正しようと予防線を張っているにすぎない。
その時点でその相手は信用をするべきではないし、そう言った時点で信用を失うと考えた方がいい。

最後に

やるべきこと、考えるべきことは書いたと思うので、これを言ったらその瞬間に終わりという言葉を出そうと思う。

  • こう言った
  • 今言った感じで
  • 言った言わないになる
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