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【GAS】スプレッドシートからテスト用のGoogleFormを自動生成する

Last updated at Posted at 2021-03-01

テスト用のGoogleフォームをGASで自動生成できるコードを書きました。

資格の勉強会を行うにあたり、googleformを使ったテスト問題を作成していました。問題数が多く、手動でググールフォームをつくるのが大変でしたので、効率よく自動で生成できないか試行錯誤しました。イメージに近いものをつくることができました。その「Google Apps Script を使って、スプレッドシートから4択問題のgoogle formを自動で作成する方法」を紹介していきます。

やりたいこと

・問題文と選択肢、解答などが入力されたスプレッドシートをもとにGoogleフォームを自動で生成すること
・配点、答え、必須チェックもフォームに登録すること。

完成品

まず、完成形を紹介します。こちらです!

スプレッドシート

問題文や選択肢など問題作成に関わる情報をまとめました。

210223_スプレッドシート⑦.PNG

Googlgleフォーム(全体)

フォーム名、説明文、問題文、選択肢などスプレッドシートにまとめ情報が入ってますね!これを自動で生成しました。
210223_Googleフォーム⑭.jpg

Googleフォーム(問題文選択肢の詳細部分)

細かく見ていきましょう。スプレッドシートの問題文・選択肢だけでなく、解答・配点・必須チェックの設定がされていますね!また、問題番号と選択肢番号も入れました。
210221_Googleフォーム②.PNG

Googleフォーム(問題文選択肢の詳細部分 解答2つある場合)

解答が2つある場合もバッチリです!ラジオボタンでは、解答を1つしか設定できません。ので、解答が2つあるときは「チェックボックス」で問題を作成するようにしました。
210221_Googleフォーム③.PNG

Googlgleフォーム(解答を設定する詳細部分 解答2つある場合)

配点・解答・フィードバック(?)の設定もでてきますね!
210221_Googleフォーム④.PNG

では、次から作成手順を見ていきましょう。

作成手順

おおまかにまとめると、以下の通りです。
①スプレッドシートにテーブル構造を記述する
②GASでコードを書く

スプレッドシートと連動しているため、セルの指定を正しく行うことがポイントです。

①スプレッドシートにテーブル構造を記述する

スプレッドシートに問題データを書いていきましょう。

セル 記入内容 備考
A列 問題番号
B列 問題文
C列 配点
D列 正解数 1または、2が入る
E列・D列 解答①・解答② 正解の選択肢の番号が入る
G~J列 選択肢
K列 フィードバック 解答後に表示される文
C1 フォームタイトル
C2 フォームの説明文

2行に列の見出しが入ります。見やすいように色も変えました。また、シート名を付けましょう。今回は「第1回勉強会」とつけました。(シート名をもとにデータを取得するので、忘れずに!)

210223_スプレッドシート⑥.PNG
3行目から、問題文や選択肢等を記入していきましょう。
210223_スプレッドシート⑦.PNG

②GASでコードを書く

①で記入したスプレッドシートから、コードを書くエディタを開きます。
「ツール」→「スクリプトエディタ」を押下します。
210223_スプレッドシート⑧.PNG

↓のような画面になればOKです。この画面にGASを記入していきます。
210223_エディタ⑨.PNG

以下のコードを記入しましょう!(コードの解説をすると長くなってしまうので、参考にしたサイトを参照してください)

makeForm.gs
function makeForm() {
  //シートの読み取り
  var activeSheet = SpreadsheetApp.getActive().getSheetByName('第1回勉強会');

  //フォーム名と説明文を取得し、フォームを作成
  var formTitle = activeSheet.getRange(1,3).getValues();
  var formDescription = activeSheet.getRange(1,4).getValues();
  var form = FormApp.create(formTitle);
  form.setDescription(formDescription);

  //クイズモードに設定
  form.setIsQuiz(true);

  //問題データを読み取り
  var lastRow = activeSheet.getLastRow();
  var lastColumn = activeSheet.getLastColumn();
  var qestionList = [];
  qestionList = activeSheet.getRange(3,2,lastRow-2,lastColumn-1).getValues();

  //問題文・選択肢を作成
  for(var i = 0 ; i < qestionList.length ; i++){
    var choices ;    
    var type = qestionList[i][2];
    //正解の数によってラジオボタンまたは、チェックボックスに形式を変える
    switch(type){
      case 1:
        //ラジオボタンの作成
        var item = form.addMultipleChoiceItem();
        //選択肢と解答の番号を取得
        choices = [
          item.createChoice('1.' + qestionList[i][5],qestionList[i][3]==1),
          item.createChoice('2.' + qestionList[i][6],qestionList[i][3]==2),
          item.createChoice('3.' + qestionList[i][7],qestionList[i][3]==3),
          item.createChoice('4.' + qestionList[i][8],qestionList[i][3]==4)
        ];
        break;
      case 2:
        //チェックボックスの作成
        var item = form.addCheckboxItem();
        //選択肢と解答の番号を取得
        choices = [
          item.createChoice('1.' + qestionList[i][5],qestionList[i][3]==1 || qestionList[i][4]==1),
          item.createChoice('2.' + qestionList[i][6],qestionList[i][3]==2 || qestionList[i][4]==2),
          item.createChoice('3.' + qestionList[i][7],qestionList[i][3]==3 || qestionList[i][4]==3),
          item.createChoice('4.' + qestionList[i][8],qestionList[i][3]==4 || qestionList[i][4]==4)
        ];
        break;
      default:
        break;
    }

    //問題文・選択肢・配点・必須をセットする
    item.setTitle( (i+1) + '.' + qestionList[i][0]);
    item.setChoices(choices);
    item.setPoints([qestionList[i][1]]);
    item.setRequired(true);

    //フィードバックをセット
    item.setFeedbackForCorrect(FormApp.createFeedback().setText(qestionList[i][9]).build());
    item.setFeedbackForIncorrect(FormApp.createFeedback().setText(qestionList[i][9]).build());

  }
}

エディタに記入すると、以下のようになりますね!(一部抜粋+説明付き)
210223_エディタ⑩.PNG

エディタにコードを記入したら、「保存ボタン」で保存し、「実行ボタン」を押して動かしてみましょう!


初回の実行には承認が求められます。
210223_エディタ⑪.PNG

「権限の確認」を押下後、「アカウント選択」画面でスプレッドシートの持ち主のアカウントを選択します。
「Googleアカウントへのアクセスをリクエストしています。」という画面が表示されたら、「許可」を押しましょう。
210223_エディタ⑫.PNG

無料のGmailアカウント(~@gmail.com)を使っている方は承認のフローが異なるので注意しましょう。以下のサイトを参照してください。

【初心者向けGAS】スクリプト実行時の「承認」でびっくりしないために


コード実行後、エディタに「実行完了」と実行ログが表示されればOKです!
エラーが発生している場合は、エラー文が表示されます。

エディタで「実行」すると、「マイドライブ」直下に作成したGoogleFormが表示されます!自動で生成されていますね!!(一部抜粋↓)

210223_Googleフォーム⑬.PNG

おまけ

スプレッドシートから、GoogleFormを自動生成しましたが、このフォームで実際にテストを行うので行うのであれば、追加設定を行うと良いかもです!

私のおすすめの設定は以下の4つです!
①「メールアドレスを収集する」
②「別の回答を送信するためのリンクを表示」
③成績の表示>「送信直後」
④回答者が表示できる項目>「不正解だった質問」「正解」「点数」

設定方法は以下のサイトを参照してください。
Google フォームでテストを作成、採点する

おわりに

最初は手動で行っていたフォーム作成もコードを書いて、時短できました。どうやったら、効率よくできるかという視点も大事ですね。正解を設定する部分の実装がうまくできず苦戦しましたが、イメージに近いものを表現することができました。この記事が参考になったという方がいらっしゃいましたら、うれしいです。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

参考文献

【SpreadSheetからGoogleForm作成】四択問題をGASで自動生成できるようにしたい。
GASでSpreadsheetを操作する自分的ベストプラクティス
Googleスプレッドシートに並べた二択クイズをGoogleフォーム化する
GAS(GOOGLE APPS SCRIPT)で スプレッドシートからフォームを作る③
GASでGoogleフォームにラジオボタンの質問を追加する方法
Google Apps Scriptで、小テストをぼこぼこ作る①
GASでGoogleフォームを作成する最も簡単なスクリプト

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