Javaを触ってみるローカル環境をつくりました。環境構築のたびにドキュメントを探すのは大変なので、備忘録として環境構築手順を残しておきます。SpringbootとMyBatisを使うような構成です。環境構築をして、HelloWorldをブラウザに表示させるところまでを記載します。
開発環境は以下の通りです。
JDK | 言語 | フレームワーク | ビルドツール | テンプレートエンジン |
---|---|---|---|---|
Amazon Corretto 17 | Java 17 | Spring boot | Maven | Thymeleaf |
データベース管理システム | O/Rマッパー |
---|---|
MySQL | MyBatis |
統合開発環境(IDE) | データベース管理ツール |
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STS | MySQL Workbench |
JDKのインストール
JDKとは「Javaでの開発をするのに必要なツールがまとまっているもの」です。「Java Development Kit」の略です。今回は「Amazon Corretto」を使います。バージョンは17です。無償で使うことができます。また、JDK1つとっても様々で、他には「Oracle JDK」「OpenJDK」などがあります。
JDKのインストール
まず、JDKのインストールをしましょう。
↑のリンクを開くと↓のような画面が表示されます。
windowsの方は「~~ windows-jdk.msi」をクリックし、ダウンロードします。
ダウンロードすると↓のような画面がいくつか出てくるので、「Next」をクリックします。
これでインストールは完了です。エクスプローラーの「C:\Program Files\Amazon Corretto」にインストールした「Amazon Corretto」が入っているようですね。また、環境変数の設定は不要です。「環境変数のシステム環境設定」をみるとpathも通っています。環境変数とは何か気になる方はこちら。
インストールができているか確認
コマンドプロンプトを開いて、↓のコマンドからJavaのバージョンを確認します。
java -version
Amazon corretto のバージョンが表示されたら、インストールがちゃんとできています。
STSのインストール
続いてSTSのインストールをしていきましょう。
Windowsの方は「WINDOWS」をクリックし、ダウンロードします。
ダウンロード後、フォルダを解凍し任意の場所に配置します。解凍したフォルダを開いて、正しく解凍できているか確認しましょう。
これで、STSのインストールは完了です。
STSの起動
続いて、STSを起動していきます。エクスプローラーから「SpringToolSuite4」をダブルクリックします。ちなみに、僕は環境構築をする際は、C直下に「tools」というフォルダを作って、STSなど環境構築に必要なものをまとめて格納するようにしています。
起動すると、workspaceを選ぶ画面が表示されます。workspaceとは、アプリケーションのソースファイルや設定ファイルが格納される保存フォルダです。変えても大丈夫ですし、デフォルトのものでもOKです。
↑の画面で「Launch」をクリックすると、STSを起動できます。
STSの日本語化
STSを日本語化しましょう。以下より、日本語化用のファイルをダウンロードします。
プラグインをダウンロードしたいので、↓の部分から使っているOSに沿ってダウンロードします。私はwindowsを使っているので、「Windows」を選択しました。
次の画面では広告も混じっているのですが、「Preparing to download Eclipse Pleiads plugin」のURLを選びます。
ダウンロード後、zipファイルを解凍します。解凍したフォルダの中にある「setup.exe」を選びます。
「日本語化するアプリケーション」で先ほどダウンロードした「STS(SpringToolSuite4.exe)」を選択します。
STSを再起動します。(環境構築で何かを設定したりプラグインを入れたら、再起動するとよいです。)日本語化されていてばOKです。
MySQLのインストール
MySQLのインストールは別記事に記載しました。
WindowsにMySQLをインストールする
DB作成・接続設定
coming soon
Springbootでプロジェクトを作成+HelloWorldを出力
つくった環境でSpringbootでHelloWorldを入力し、ちゃんと動くか確認しましょう。
プロジェクトの作成
まずはじめに、プロジェクトを作成していきます。STSの「ファイル」→「新規」→「プロジェクト(R)」をクリックします。
「Spring Boot」→「Springスターター・プロジェクト」を選択して「次へ(N)」をクリックします。
細かく設定をしていきます。今回は以下のように設定しました。
名前→「practice」
タイプ→「Maven」
パッケージング→「War」
そのほかの項目はデフォルトのまま、「次へ」をクリックします。
さらに設定を続けましょう。
開発者ツール→「Lombok」
SQL→「Mybatis Framework」「Mysql Driver」
テンプレート・エンジン→「thymeleaf」
web→「Spring web」
上記を選択して「完了」をクリックします。これでプロジェクトが作成できました。
HelloWorldを出力する
Springbootを使って「HelloWorld」を画面に表示してみましょう。ディレクトリ構成はこちらです。
ディレクトリ構成
practice
└─src/main/java
└─com.example.demo.controller
└─HelloWorldController.java
└─src/main/resources
└─templates
└─index.html
Java側では、GETリクエストを受け取り、modelに変数「message」を加えてindex.htmlを返すメソッドを作成しました。「@Controller」のアノテーションを忘れずにつけておきたいですね。
package com.example.demo.controller;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
@Controller
public class HelloWorldController {
@GetMapping(value = "/HelloWorld")
public String helloWorld(Model model) {
model.addAttribute("message", "Hello World");
return "index";
}
}
html側では、Java側から渡ってきた文字列を表示するような記載をしています。
※htmlファイルの作成の方法は本稿の一番下に追記しました(2023年8月11日)
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:th="http://www.thymeleaf.org">
<head>
<title>HelloWorld</title>
<meta charset="utf-8" />
</head>
<body>
<h1><span th:text="${message}"></span></h1>
</body>
</html>
コードをかけたら、起動してブラウザ側で「HelloWorld」を表示させてみましょう。
プロジェクト名(スクショではpractice)の上で右クリックして、「実行」>「Spting bootアプリケーション」を押下します。
Googlechromeなどブラウザから、「http://localhost:8080/HelloWorld」
でアクセスして、↓のような画面になれば成功です。
参考文献のサイトの記事を参考にながら、少し自分なりに変えて環境構築を行ってみました。誰かの役に立ったら嬉しいです。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
参考文献
■ITを分かりやすく解説(2022年12月)「EclipseでSpring Bootの環境構築 | 分かりやすく図解で説明」, https://medium-company.com/spring-boot%e7%92%b0%e5%a2%83%e6%a7%8b%e7%af%89/ 2023年7月30日アクセス.
■ITを分かりやすく解説(2022年12月)「Spring Boot+Thymeleafで”Hello World”を作成する」, https://medium-company.com/spring-boot-thymeleaf/ 2023年7月30日アクセス.
htmlファイルの作成(2023年8月11日追記)
htmlファイルを作成する方法を追記します。
パッケージ・エクスプローラーの「src/main/resources」配下にある「templates」の上で右クリックします。
「新規」>「その他」を押下します。
「親ファイルを入力または選択(E)」の項目で、ファイルの作成先を確認(または入力)して、「ファイル名」にファイル名(index.html)を入力します。htmlファイルを作成したいので、拡張子(.html)もつけるのがポイントです。
ちなみに、今回は「HelloWorldController.java」の「helloWorld」メソッドの返り値("index")と名前を合わせる必要があります。
ファイル名を入力し、「完了」を押下します。
return "index";