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ARアドバンストテクノロジ株式会社(ARI)Advent Calendar 2022

Day 12

IT用語が聞こえ始めた2年目から、できることが増えた4年目にかけて読み漁った技術書をまとめました。

Last updated at Posted at 2022-12-11

以前、社会人デビューしてから1年半までに読んだ技術書をまとめて投稿しました。

今回はその続編の記事で、その時(2年目秋)から最近(4年目秋)に至るまでに読んだ技術書をまとめました。業務や立場が変わったりして、読む本も変わってきたことがわかります。現場で調べて試して、培う知識もあります。その一方で、技術書などで体系に見直す(または、新しくインプットする)ことで培う知識もあります。もし、技術書を読もうとしている方がいましたら、参考になればうれしいです。

では、感想を添えて、読んだ技術書を紹介していきます。

マネジメント

『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』 飯田剛弘/秀和システム/2017年

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シュールな童話仕立てなストーリーがなぜか頭に残ってしまう一品です。
段取り、目標設定、リスク管理などマネジメントの基本的な知識がまんべんなく入っています。まず、馴染みのある昔話が進み、その昔話からマネジメントとして必要な解説が記載されています。昔話もそんな捉え方があるのか!と思ってしまいました。

ページ数ほど長さを感じず、サクサク読むことができました。本を読むメリットはまんべんなく体系だった知識に触れられることです。現場の知識で弱いところや漏れているところを補強するようなイメージで読むことができました。

2022年12月現在、第2版が最新版のようです。


『ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ』 最上 千佳子/翔泳社/2019年

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具体的なケースからITILの知識が身につく1冊です。
ITILの入門書です。ページの構成としては、左ページに文字による解説があり、右ページ解説内容の図解が記されています。そこまでページ数も多くなく、コンパクトにまとまっている印象です。途中まで事例があって、その事例をITTLの知識で深掘りするようなつくりで、知識がイメージしやすかったです。

個人的にはおすすめの1冊で、現場で使っているプロジェクト資料がだいぶ読みやすくなりました。特にリスク管理や変更管理などはマネジメントに携わっていなくても、知っておきたいですね。


web基礎

『イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本』 NRIネットコム株式会社(著)小林恭平(著)坂本陽(著)佐々木拓郎(監修)/SBクリエイティブ/2017年

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httpなどwebの基礎的な知識まとまった本です。
短く読みやすい文章と図で情報が整理され、わかりやすいです。1年目の最初に研修として、webの基礎を習うのですが、現場の経験を経て理解の仕方が違いました。具体的には、解説の内容が現場だとどう使われているのか、どう見えるのか考えながら読むことができました。読んでみると、理解が足りていなかった知識や新しい知識に出会うことができました。基本知識が抜けると、あとで痛い目にあるので、謙虚な気持ちで時々知識をアップデートしておきたいですね。


『Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)』 山本 陽平/技術評論社/2010年

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webの定番の一冊です。
webとは何かから始まり、URLやHTTPまでかなりしっかり解説されています。自分の実力不足からか、正直イメージしづらいところもありましたが、これからできることをさらに広げるにあたって価値ある読書だった気がします。HTTPメソッドはget,postを使うことがほとんどだったので、他のメソッド知れたのは発見でした。また、httpヘッダーの知識を深められたのは収穫でした。また、読み返したい一冊です。

『『プロになるためのWeb技術入門』――なぜ,あなたはWebシステムを開発できないのか』 小森 裕介/技術評論社/2010年

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「Webを支える技術」よりも、やさしめなweb基礎の本です。
「Webを支える技術」が少し難しく感じたので、まずこちらを読むことにしました。順番としては、「Web技術の基本」→「プロになるためのWeb技術入門」→「Webを支える技術」がよいですね。最初の1冊だけでも十分な気がしますが。。10年以上までに出版された本ですが、歴史という冬に耐え、名著と呼ばれそうな雰囲気があります。

現場で「そういうもの」と考え、疑問を持たなかった部分の解説があって、システム全体の理解がはかどった気がします。httpなどの知識は変に変わることはなさそうなので、教えられるくらいの知識をつけたいものですね。


設計

『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方』 仙塲 大也/技術評論社/2022年

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基本設計や詳細設計の書き方ではなく、「コードを書くときの考え方」や「こう書くとよい」ということを知ることができる本です。
名前の付け方から、クラス設計、条件分岐などなど実際に現場で使える知識が詰まっています。この本読んでポイントをおさえられれば、かなり可読性の高いコードを書けるようになるんじゃないかな。

まず、悪いコードが紹介されて、その上でどこがどう悪くて、どんな弊害あるのか説明されます。そして、悪いコードを修正した(またはよいコードの見本)ものがあって、何がダメで、よいかが一目瞭然です。「悪魔退治」など適度にイメージがつかめるネーミングがあって、とっつきやすくなっていると思います。ひとまず、気になる章だけでも読んでみるのはいかがでしょうか?


Java

『徹底攻略Java SE 11 Silver問題集』志賀澄人(著)株式会社ソキウス・ジャパン(編集)/インプレス/2019年

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oracleのJavaSilver資格の問題集です。
bronzeの時もそうでしたが、この1冊を仕上げればなんとかなりそうです。Silverはラムダ式やパッケージなどの知識も必要になるので、量解いて覚えてきたいですね。忙しくなると、資格勉強がおろそかになってしまうので、そろそろちゃんと本腰入れねば。。。


読み物

『事業をエンジニアリングする技術者たち ― フルサイクル開発者がつくるCARTAの現場』 株式会社CARTA HOLDINGS監修(著)和田卓人(著)/ラムダノート/2022年

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「事業をエンジニアリングする」というテーマで、現場の知見や経験が語られている書籍です。
2021年のITエンジニア本大賞受賞作品の改訂版のような形で、企業文化にも触れることができます。フルサイクルエンジニアという考えも面白いです。個人的には「20年級大規模レガシーシステムとの戦い」の章が印象に残りました。ビジネス的観点とシステム的観点でコントロールできないくらい複雑に大規模化したシステムに手を入れていきます。その試行錯誤と手法には見習う部分が多いと感じました。他のエンジニアさんと感想戦したいですね。


おまけ

エンジニアとして働く上で、役に立った書籍(技術書以外)を紹介します。

『コンサル一年目が学ぶこと』 大石 哲之/ディスカヴァー・トゥエンティワン/2014年

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とりあえず、読んでほしい1冊です。
後輩におすすめしたい書籍ナンバー1です。コンサルでなくとも、パソコンを使う仕事をしている人は読みましょう。ロジカルシンキングから、議事録の取り方まで1年目に必要なことが詰まっています。基本の知識です。この基本の知識の上に、現場での実践知が上乗せされていくと高みを目指せそうですね。基本知識なので、時々見直してチューニングしてもよいかもです。ずっと使えて、必要な知識がまとまっているので、おすすめしたいです。


『社内プレゼンの資料作成術』前田 鎌利/ダイヤモンド社/2015年

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資料を作成するとき参考にするのにぴったりな1冊です。
突然LTすることになっても、資料作成においてびびらなくなります。パワポ資料などつくるときは、見た目を整えるのに時間がかかりがちですが、この書籍を読めば説得力のある発表のパターンを知ることができます。また、見た目の記載もあり、自己流で変にこねくり回すよりもこの本を参考にして作った方が見栄えがよくなる気がします。

自分で悩まなくてもよいところの知識を補強してくれて、自分が本当に時間をかけたいところ─発表内容のロジック に時間をかけることができます。効率の良さを知れるので、手元に1冊おいておきたいですね。


おわりに

2年目の時にIT用語が少しずつ「ちゃんと聞こえる」ようになりました。「ちゃんと聞こえる」というは意味を理解しながら聞けているという意味です。1年目の時、議事録を作成するためにメモを取るのですが、馴染みのない用語や知らない用語を聞き取ることができませんでした。主観ですが、意味を知っている言葉と知らない言葉は聞き取りやすさに差があるように思えます。2年目に入って、知っている言葉が増えた結果、「ちゃんと聞こえる」実感がありました。

3年目~4年目にかけて担当範囲が増えたり、後輩の質問を受けたり、現場で鍛えられました。その結果、今まで時間をかけていたことが少ない時間でできるようになったり、タスクに果敢に挑戦するようになりました。その中で、自己研鑽としていくつか技術書を読みました。リーダーも経験したこともあり、マネジメント系の本が増えたのが変わったところです。また、最初からじっくり読むのではなく、必要そうなところだけ読むという読み方にもなりました。

少し経てば、また変化があるでしょう。でも、腕を磨く努力はいつまでも続けていきたいですね。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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