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初心者向けPower BI体験会開催のために検討したこと

Last updated at Posted at 2022-12-12

この記事はMicrosoft Power BI Advent Calendar 2022のカレンダー2の13日目です。

概要

社内で初心者向けのPower BI体験会をしました。 体験会の準備にあたり検討したことを共有します。

背景・前提

私はメーカーの社内システム開発チームに所属しており、持ち回りで勉強会をしています。私の当番にて、Power BIをテーマとしました。
参加メンバーは約20名、うち4~5名だけPower BIレポート作成の経験があります。
大半のメンバーは、Power BIを利用者として参照したことがある、という程度です。
時間は45分間、開催までの準備期間は約1週間でした。

検討したこと

目的

目的として、いくつか候補を検討しました。

  • そもそものレポートの目的やアクションをいかに具体化するか、を議論する
  • もしくはPower BIの最近のリリース動向を紹介する

ただ、メンバーの前提が様々な中で、もやっとした話で終始してしまうことが想像できました。
そこで今回は、「Power BIレポート作成のハードルを下げること」を目的とした体験会としました。

  • Power BIで可視化を一つ作る
  • 作成時に知っておくべき知識のうち、ごく一部だけでも理解する

内容・構成

日付テーブル、スタースキーマ、DAX、・・・と、伝えたいことはたくさんありますが、
時間内で紹介できる範囲で、下記4点に絞りました。

  1. なにはともあれ可視化してみる
    • ドリルダウン/アップ、可視化間の連携、複数選択、フィルタの紹介
  2. Power BIでレポートを公開するまでのステップの説明
  3. モデリングとは
  4. メジャーとは

次に検討したのは、モデリングとメジャーについて、短い時間でどう説明しようか、でした。

  • お題に沿って手を動かしてみる
  • 「なんかうまくいかへん」
  • そこで代案「あ、そういうものがあるのね」

というストーリーとしました。それぞれ下記のとおりです。

モデリング

  1. いま仮に、作業者別の入庫数・出庫数を一つのグラフで表示したい、とします。
  2. 入庫・出庫のデータをポチポチッと項目選択すればうまいこと可視化してくれるはず?
  3. しかし、用意された環境で可視化してみたらどうも期待と違う
    image.png
  4. この原因は、2つのテーブル間に「作業者」のリレーションがないからです。
    リレーションにより、正しく直感的な可視化・分析ができます。
    これがモデリングの一つの要素です。

メジャー

  1. いま仮に、作業品質に問題があるとします。
    作業者別に手戻りの回数(出庫数修正回数)を可視化してみます。
    image.png

  2. 一見すると作業者Bさんの修正数は多そうに見えます。
    しかし、Bさんの作業品質が他のユーザより悪いのか、Bさんの作業量が多いのか、が判断つきません。

  3. そこで予め作っておいたメジャー「出庫数修正率(=修正数/出荷数)」で可視化してみます。
    これにより、他の作業者よりもBさんの作業品質が低そう、といえます。
    image.png

  4. 現在の表示条件をふまえて、算出式の結果を表示できる要素をメジャーといいます。

環境準備

各自の環境準備についても検討しました。できるだけ手間をへらすため。基本はPower BIサービスとしました。
一方でサービスだけだとデータモデル(リレーション)の編集や、メジャー作成はできません。
そこで、2種類の環境を用意しました。

  • Power BIサービス上に各メンバー用にレポートを複製しました。
    これらのレポートはすべて同じデータソースを参照します。
  • Power BIデスクトップインストール済みのメンバー向けに、pbixファイルを用意しました。
    こちらも同じPower BIサービスのデータソースをライブ接続で参照します。
    image.png

体験会を終えての振り返り

  • 質疑応答も含め、ちょうど時間内に納めることができました。
  • 数名の方からは良いフィードバックを頂きました。
  • メジャーの説明は改善の余地あり、です。

最後に

Qiita初投稿でした。
Power BI Weekly Newsの毎週の配信ありがとうございます。アドベントカレンダーの紹介をきっかけに、勢いで日付を押さえました。投稿するネタを作るために、これからも精進したいと思います。

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