環境とメールフロー:
Exchange Server 2010MBX(MBX)->Exchange Server2010HUB(HUB)->Edgeサーバー(Edge)->O365
サイト:HUBとEdgeは同一サイト
Edgeサーバーの構築で、以下の設定が起因でメール送受信トラブルが発生した。
1.Edgeサーバーの受信コネクタ設定
Remote IP address rangesでHUBのIPアドレスを許可に加えていなかった。
初期では全許可(0.0.0.0-255.255.255.255)だったが、
当初はHUB以外のサーバーを経由してメールを受信する予定だったため、IPが変更されていた。
2.送信コネクタの設定後にStart-EdgeSynchronization実行
送信コネクタの変更を行った後、Exchange管理シェルからStart-EdgeSynchronizationを実施しておらず、送信コネクタの情報がEdgeに同期されていなかった。
3.50389のポート解放
HUB->Edgeに対して50389のポートが許可されていなかった。
Edgeサブスクリプションが失敗するため、送信コネクタの設定がEdgeに同期されない。
Exch2013以降はMBX->Edgeに対して許可が必要のため、同様に設定していたため通信できなかった。
参考:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/edge-transport-server-planning-exchange-2013-help
補足:
組織内のHUBからEdgeサーバーへメール送信は、手動で送信コネクタを作成無しで可能である。
Edgeサブスクリプション購読済みの環境では暗黙的に用意されたSMTPコネクターが利用される。
Edgeサーバーから組織内のHUBへは、EdgeSyncで作成されたコネクタが利用される。
https://blogs.technet.microsoft.com/exchangeteamjp/2015/11/24/edge-1/