4年前に買ったPCのCPUにグリスを塗ったら、温度が下がり、CPUファンの音が静かになったという話。
CPUグリスの塗り直しに必要なこと、やることをまとめておく。
環境
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4年前に買ったデスクトップPC。BTOパソコン。購入以降CPUは交換していないし、グリスも塗りなおしていない。実際ファンを外してみると、古いグリスが固まり、かさかさの状態だった。
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ファンは純正のものを使用しているが、最近CPUファンの音がうるさい気がする
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OSはUbuntu 16.4。最近18.4を使っていたが、フリーズした後正常に立ち上がらなくなった。調べるのが面倒だったので、近くにあった16.4を入れた
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CPUは、
Intel(R) Celeron(R) CPU G1820
ビフォアー
効果がわかるように、事前の温度を調べる。
# パッケージが入っていなければいれる
$ sudo apt install lm_sensors
こんな感じ。
$ sensors
acpitz-virtual-0
Adapter: Virtual device
temp1: +27.8°C (crit = +105.0°C)
temp2: +29.8°C (crit = +105.0°C)
coretemp-isa-0000
Adapter: ISA adapter
Physical id 0: +63.0°C (high = +80.0°C, crit = +100.0°C)
Core 0: +63.0°C (high = +80.0°C, crit = +100.0°C)
Core 1: +61.0°C (high = +80.0°C, crit = +100.0°C)
このときのCPU使用率は調べておくの忘れたけど、20%~30%ほどだった気がする。ちなみに、ユーチューブを見ながら作業している。
ターミナルとChromiumしか使わずにこの状態。
アフター
塗り直し後の結果を先に書いておく。
$ sensors
acpitz-virtual-0
Adapter: Virtual device
temp1: +27.8°C (crit = +105.0°C)
temp2: +29.8°C (crit = +105.0°C)
coretemp-isa-0000
Adapter: ISA adapter
Physical id 0: +36.0°C (high = +80.0°C, crit = +100.0°C)
Core 0: +35.0°C (high = +80.0°C, crit = +100.0°C)
Core 1: +34.0°C (high = +80.0°C, crit = +100.0°C)
ビフォアーを測ったときと、同じ使い方をしながら計測。25度くらい下がっていて、気になっていたCPUファンの音も静かになった。
用意したもの
全部で1000円くらい。Amazonで揃えた。(マスキングテープ以外)
必要
- SANWA SUPPLY シリコングリス TK-P3S
- Amazonで500円くらい
- シルコット ウェットティッシュ 除菌 アルコールタイプ 99.99除菌 本体 40枚
- 古いグリスを拭き取る
なくてもいい
- サンワサプライ エアダスター(逆さ使用OKエコタイプ) CD-31ECO
- ほこりを飛ばす
- マスキングテープ
- CPUにグリスを塗るときに、はみ出さないように
手順
個人的にやったことを書くが、ユーチューブで「CPUグリス 塗り方」とかで検索するといろいろ出てくる。ググるよりも動画のほうがわかりやすい。
- PCのケーブル類を外して、ふたを外す
- CPUファンを外す
- CPUファンを綺麗にする
- ほこりを取る
- 古いグリスをウェットティッシュで拭き取る
- CPUを綺麗にする
- CPUをつけたまま、古いグリスをウェットティッシュで拭き取る
- CPUにグリスを塗る
- マスキングテープを使うとはみ出さずに塗れる
- 量はネットの情報をみて適当に
- どばっと出てくるので、はじめはティッシュとかに出してみると失敗しない
- 指で伸ばした。ヘラとかテレカを使うといいとか聞くが、そんなの家にない
- CPUファンにグリスを塗る
- CPUとの接地面に薄く塗る。これも指で伸ばした
- CPUにしっかり濡れていれば、やらなくていいと思う
- CPUファンをはめる
- ケースをはめて、ケーブル類ももとに戻す
- 電源を入れて、CPUファンが回っていることを確認する
まとめ
グリスの塗り直しは、お安くできて、簡単にできるし、効果的。