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GLAMハッカソン参加記録

Last updated at Posted at 2019-10-22

9月の連休に国会図書館が主催するGLAM活用ハッカソンに参加してきました。

はじめに

GLAMデータとは?

美術館(GALLERIES)図書館(LIBRARY)アーカイブス(ARCHIVES)博物館(MUSEUM)の頭文字から名付けられた博物館・美術館・史料館などに帰属する収蔵品や収集している典籍、巻物、その他の電子データの集合体です。
最近発表されたジャパンサーチに色々と載っているので興味があれば見てみてください。

参加しようと思ったきっかけ

大学・大学院で史学を専攻し、学芸員資格も取得している自分が博物館や施設に貢献するために「歴史と文化財の保存や利活用に関係するウェブサービスかコンテンツ作成がしたい」という将来的なビジョンを持っています。いくつか作りたいものはあるので動き始めたらまた何らかの記事にしたいです。(今の仕事は歴史と文化財には関係ないです)

ウェブアーキビストの資格もとりたいけど日にちが合わなくてとれないまま数年経ち、そろそろアラウンドがあがる年齢なのでさすがに何か今年はやりたいなーという気持ちでいたときに知ったのが国会図書館が主催するGLAMデータを使い尽くそうハッカソンでした。まさにこれは私がしたいことなのでは?と一瞬で確信し、スケジュールを調整。
コーディングもできなくはないけど人がいるところで高速のコーディングができる凄腕コーダーじゃないので、知識と経験が活かせる企画担当として参加申し込みをしました。

チームビルディング

最初はチームを作るところから。案内されたテーブルにいた人たちと会話をしながら、チームを作る作業をしました。
座ったテーブルにいたのは8人。年齢層も雰囲気もバラバラで一体どんなチームになるのか?と思いながらまずは自己紹介。人となりがなんとなく分かったところでどんなものを作っていくかの話し合いになりました。

  • 地図を活用したい
  • 能動的に情報を得られるものを作りたい
  • Wikipediaなどを活用したい
  • GLAMデータの可能性を知りたい

など、概ね方向性が似たアイデアが出た中、「バーチャル東海道五十三次」と言った私、だいぶ浮いてました。
後々聞いた話だと「地図でなんかしたいって人たちを最初に集めたテーブル」だったそうです。納得。

バーチャル東海道五十三次

GLAMデータを色々見ているときに浮世絵データベースが連携していることを発見。地図と組み合わせることで東海道五十三次を歩く、みたいなアプリができたら面白いのでは?そうだ、古地図と組み合わせてまるで江戸時代の旅人みたいに歩いて東海道をたどれるアプリを作ろう!となり、参加要項にいそいそと記入しました。

アイデア出し

ほぼ似たような意見だったので私の出した「バーチャル東海道五十三次」を軸に肉付け。

  • 場所:東海道の宿場町の中のどこか。結果的に資料の集めやすさを考えて日本橋・品川に決定。
  • コンセプト:ブラ●モリができるアプリ(やりたいことを突き詰めた結果あの番組だねって意見でまとまったので)

実際に使ったホワイトボード。
DSC_0002_4_p.jpg

こんな形でアイデアがまとまり、制作開始。

やること

  • UIづくり スマホとかタブレットで見られるようなウェブアプリ、という方針だったのでUI班にUIはお任せ。
  • 地図のマッピング 古地図と現在の地図を照らし合わせて表示するためにめぼしい建物の座標を地図へと落とし込む作業。
  • データ探し 地図に載せられる文物のデータ探し。資料や写真など様々なデータを検索して収集。
  • シナリオ作り マップを表示する際にシナリオに沿って表示しよう、となったためシナリオを作る。当時の文化や街の様子などからアバターを作り、シナリオを作成。

制作

あとはひたすら黙々と2日間制作を続けました。ちなみに私はシナリオ班。
シナリオ作りは「どんな人の視点に立つか」「その街で何をするか」を考えながら作ったので、
だいぶ個性が出るものに。町娘に色々な設定を作ってしまい普段している趣味の片鱗が見えた気がします。ご容赦を。

使った技術

Map warper

完成品

完成後の権利はフリーとしたので掲載します。
ぶら広重
名前の由来は東海道五十三次の作者から。まさか私が最初に言い出した東海道五十三次の名残が最後まで残るとは思いませんでした。
NDLラボに掲載されたスライド

感想

2日間という短い期間でしたが、プロトタイプまでできたのは嬉しかったです。チーム全員社会人で一丸となって進めた様子はまさにPJでした。楽しかった。
また今後このアイデアを活用したなにかを作れたらいいなーと思いつつ解散。これからは国会図書館やジャパンナレッジ関連の講座には積極的に関わりたいです。

同じチームの方が書かれた記事があったのでリンクしておきます。
「GLAMデータを使い尽くそうハッカソン」に行ってきた

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