エラー概要
ESXiを1台追加で構築し、VCSA管理下のあるクラスタに入れ込んだら「隔離アドレスへアクセスできません」というエラーが発生した。
環境
- VCSA6.0.0 ×1
- ESXi6.0.0 ×4
- クラスター ×2 (ESXiは2台ずつ収納されている)
- vDS使用
- クラスタ:HA有効
原因
追加したESXiのデフォルトゲートウェイアドレスが存在していなかった。
デフォルトゲートウェイではないアドレスになっていた。
※隔離アドレスとは
ESXiが孤立状態になっていないか定期的にPingを飛ばして確認する宛先のこと。
対処法
今回は既にVMware環境を客先に渡していたので、万が一HAの発動によって対象のESXi上へvMotionされないように影響を最小限に抑える方法でこの問題を解決した。
【vSphere Web Clientの場合】
①クラスタに追加したESXiをメンテナスモードに変更する
②クラスタからESXiを外す
対象ESXiをクラスタ外(データセンター)にドロップすればクラスタから外せる。
③ESXiのメンテナスモードを解除する
対象ESXiを右クリック→メンテナスモード→メンテナスモード解除
④ESXiのデフォルトゲートウェイを変更する
対象ESXiをクリック→Configureタブ→Networking→TCP/IP configuration→Edit
⑤再度クラスタに組み込む
対象ESXiをクラスタに再度ドロップした後、エラーが消えていることが確認できればOK。
【vSphere Clientの場合】
①~③は上記と同様
④ESXiのデフォルトゲートウェイを変更する
・対象ESXiクリック→Configureタブ→Software→DNS and Routing→Propatiesクリック
・RoutingタブからDGWを変更する
⑤も上記と同様
まとめ
この方法は結構めんどくさいので、安全を第一に考えた場合に使うと良い。
まだ顧客に環境を渡していないのであればメンテナスモードにしなくてもいいと思う。
以上です。