0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Blackmagic Design DeckLink Quad 2のコネクタ

Posted at

 Blackmagic Design DeckLink Quad 2は、業務用映像信号3G SDIを入出力することができるPCIe x8のPCIカードです。入出力のいずれかに使用できるコネクターが8個あり、設定にクセがあるのでメモを残します。

コネクター番号

 DIN端子が9ポートあります。PCIeスロット(マザーボード)に一番近いコネクターはリファレンス入力です。
PCIeスロットに近い方から数えて、2つめがコネクター1です。一つ目は入出力できません。

コネクターの設定

 Blackmagic DesignのDeckLinkドライバー、Desktop VideoをインストールするとコントロールパネルにDesktop Video Setupが現れ、コネクターごとの入出力を設定できます。

 DeckLink Quad 2は装置としては一つですが、仮想的に8個のDeckLinkデバイスを用意しています。
仮想DeckLinkデバイスの1番から4番までは、一つの仮想デバイスに二つのコネクターを占有し、SDI入力とSDI出力を持つことができます。一つのコネクターを占有し、入力もしくは出力に使うことができます。5番から8番までは、一つのコネクターを占有するか、まったくコネクターを持たない設定を選択できます。

 仮想デバイス1が2つのコネクターを占有する際、コネクター1とコネクター2を使用します。
 仮想デバイス1が1つのコネクターを占有する際、コネクター1のみを使用します。
 仮想デバイス2が2つのコネクターを占有する際、コネクター3とコネクター4を使用します。
 仮想デバイス2が1つのコネクターを占有する際、コネクター3のみを使用します。

 仮想デバイス1から仮想デバイス4まで、すべての仮想デバイスで1つのコネクターを設定すると、デバイスごとのコネクター番号は以下になります。

デバイス コネクター
仮想デバイス1 コネクター1
仮想デバイス2 コネクター3
仮想デバイス3 コネクター5
仮想デバイス4 コネクター7

 仮想デバイス1から4が一つのコネクターをもつとき、仮想デバイス5から仮想デバイス8までも、同じように1つのコネクターを持つことができます。この際、仮想デバイス5から仮想デバイス8までのコネクター番号は以下になります。

デバイス コネクター
仮想デバイス5 コネクター2
仮想デバイス6 コネクター4
仮想デバイス7 コネクター6
仮想デバイス8 コネクター8

 このようなややこしい番号になるのは、仮想デバイス1から仮想デバイス4までに2つのコネクターを占有させることと、2つのコネクターを占有する仮想デバイスの影響でコネクターが使えなくなるデバイスのつじつまを合わせるためです。例えば仮想デバイス2に2つのコネクターを持たせる設定を行うと、コネクター3と4を占有するため、仮想デバイス6はコネクターを持たなくなり、入出力できなくなります。

 2つのコネクターを占有させることと影響する仮想デバイスを少なくするため、すべての仮想デバイスにコネクターを1つずつ持たせると対応は以下になります。

デバイス コネクター
仮想デバイス1 コネクター1
仮想デバイス2 コネクター3
仮想デバイス3 コネクター5
仮想デバイス4 コネクター7
仮想デバイス5 コネクター2
仮想デバイス6 コネクター4
仮想デバイス7 コネクター6
仮想デバイス8 コネクター8

 ボードのコネクターの番号の順序も含めて、公式の情報がないため、半日試行錯誤して上記の仕様を把握すことを6年ごとにくりかえしているので記録に残します。

 なお、1つのコネクターは入力にも出力にもなるのに、なぜ仮想デバイスは、2つのコネクターを持つこともできる仕様なのかというと、Blackmagic Designの他の入出力装置で、入力と出力を1つずつもつものがあるため、そのような装置に合わせたアプリケーションをそのまま使えるように設定するためかと推測します。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?