HDMI
Displayport
UHD

HDMIのジャングル

HDMIのジャングル

 2017年現在、民生用テレビ/ディスプレイ/プロジェクターでは、ディジタル映像信号入力にHDMIを採用していることがほとんどで、民生用であるためかんたんに接続できそうに見えます。
 しかし、特に4K映像を扱う場合、機材が対応しているHDMIのバージョン違いやケーブルによって、接続できなかったり、接続できても映像にノイズが乗ったり、映像が派手に乱れる場合があります。
HDMIで4K流すケーブル選定についてまとめてみました。

HDMIのバージョンとケーブルの種類

 HDMIにはさまざまなバージョンがあります。映像機器の発展に応じて規格自体も発展してきたからです。
 伝送速度の面でバージョンを分けてみます

バージョン 伝送速度 内容
1.0 から 1.2aまで 4.95Gbps フルハイビジョン(FHD, 1920x1080 60Hz)をディジタル伝送
1.3 から 1.4aまで 10.2Gbps 色深度、解像度の向上、UHD(3840x2160) 30Hzまでに対応
2.0 以上 18Gbps UHD 60Hzに対応

 HDMIの対応バージョンは、入力側で設定できる場合があります。HDMIバージョン1.4と2.0を設定できる機種や、「HDMI信号フォーマット」を「標準フォーマット」から「拡張フォーマット」に変更する機器があります。
 以下のページではソニーのブラビアにおける設定方法の記載があります。

 HDMIケーブルの形態は一つしかありませんが、伝送速度は、4.95Gbps, 10.2Gbps, 18Gbpsと3種類あります。HDMIケーブルには、伝送可能な速度の種類があります。

種類 詳細
スタンダードHDMIケーブル 4.95Gbps対応。最初のHDMIケーブル
ハイスピードHDMIケーブル 10.2Gbps対応。2006年ごろに高画質化・高音質化のために出現
プレミアムHDMIケーブル  18Gbps対応。2015年ごろにUHD 60Hzを流すために出現

2006年以前に調達したHDMIケーブルで、新しい機器をつなぐと絵が出ない場合があります。古いケーブルはスタンダードで、ハイスピードではなく、10.2Gbpsの信号を伝送できないからです。またPS4など新しいUHD 60Hzの映像を出力する機器では、プレミアムハイスピードHDMIケーブルが必要になることになってます。

プレミアムHDMIケーブル

プレミアムHDMIケーブルは、HDMI 2.0の18Gbpsを伝送できることを保証するためにHDMIコンソーシアムが認証するもので、認証の証拠にパッケージにホログラムシールが貼ってあるなど、リッチなレギュレーションがあります。

どうも、HDMI 2.0を決めた際、「ケーブルは普通のハイスピードでいけるだろう」と甘く見てたところケーブル品質によっては18Gbps流せないことがわかって、後付でプレミアムHDMIケーブル規格を決めた気配がします。
プレミアムHDMIケーブルはプレミアムだけあって、高価なものがあります。現在のLANケーブルで対応できる速度が10Gbpsなので、18Gbpsというのはそもそも大変に高速な信号になり、品質が必要になるようです。
また市場には5m以上のプレミアムHDMIケーブルが存在してません。5mより長いと認証の仕様を満たせないのかもしれません。

HDMIケーブルソムリエ2017

PCのDisplayPortから変換器を通してUHD 30Hzの出力をする際、手持ちのケーブルではノイズが乗るなどトラブルが起こったため、様々なケーブルを試しました。

番号 製品 市場価格
1. ソニー DLC-HX15XF プレミアムハイスピードHDMIケーブル 1.5m 6,550円
2. ソニー DLC-HE15S B HDMIケーブル 1.5m ブラック スリムタイプ 2,210円
3. Club 3D HDMI™ 2.0 4K 60Hz UHD / 4K ディスプレイ 認証付プレミアム・ハイスピード・ケーブル Cable 3m (CAC-1310) 2,380円
4. HORIC ハイスピードHDMIケーブル 5.0m シルバー 4K/60p HDM50-885SV 1,374円

 1.は1.5mで6500円と高価ですが、確実に正常な状態を作るために、まず1のケーブルを(泣きながら)購入し、そのあとどこまで安いもので代替できるかをテストしていきました。

  1. はさすが確実でした。どんな組み合わせでもUHD60Hzを出せました
  2. はプレミアムHDMIケーブルではありませんが、細くて取り回しがよいものです。DisplayPort -> HDMI変換機によって動いたり動かなかったりしました。具体的には、SANWA SUPPLY AD-DPPHD01を通すとUHD 60Hzが出ましたが、Plugable DisplayPort 1.2 - HDMI 2.0では30Hzしか出ませんでした。

  3. はプレミアムHDMIケーブルとしては低価格ですが、特に問題ありませんでした。

  4. HORICのケーブルはプレミアムでもなく大変低価格でしたが、全く問題ありませんでした。

 価格が安く、またコネクター色のバリエーションも豊富なので、取り回しが気にならなければHORICがいいと思います。
 持ち運びなど取り回しを気にする際には2.の細いケーブルでもある程度は信頼できます。

より長い距離には

 ジャパンマテリアルさんが、メタルから光ファイバー100mまでさまざまなケーブルを出してます。

http://www.jmgs.jp/solution/cablehikaku.html

 HORICさんで足りなくなったらこちらを頼りましょう。
 HDMIをLANケーブルに変換するアダプタもありますが、ケーブルはUTPではなくシールドかぶってるSTP(shielded twisted pair)ケーブルを使うほうが確実です。

色信号

 HDMIに流す色差信号の種類は4:2:0, 4:2:2, 4:4:4とあり、4:2:0では画質がいちじるしく落ちるのですが、
出力側で4:2:0に設定すると、通常のハイスピードケーブルでUHD 60Hzを流すことができます。
 画像が乱れて困るが、ケーブルの入れ替えができない場合、出力側の設定を4:2:0にすると解決する可能性がありますね。

参考:

HDMI 1.4で4K/60Hz出力対応!? 「GeForce 340.43 Driver Beta」でサポートされた新機能を試す