はじめに
Anacondaの有償化に伴ってdefaults
チャンネルを使用せず,conda-forge
を使用するよう気を付けている.condaでconda-forge
を使用するよう設定変更する際,この記事を参考にしていたが,Miniconda 24.9.2-0では同様の手順で変更できなさそう.本記事は,バージョン24.9.2-0でのchannelsの設定方法の備忘録である.
defaults
チャンネルの削除ができない
このバージョンのMinicondaで,特に設定はいじらずに適当な環境を作り,channels関連の挙動を見てみた.
-
conda install
するときはdefaults
チャンネルが表示される -
conda config --show channels
ではdefaults
が表示されない.代わりにhttps://repo.anaconda.com/pkgs/main
とhttps://repo.anaconda.com/pkgs/r
が表示される(おそらくこれがdefaults
に対応). -
conda config --remove channels defaults
を実行すると,その値はコンフィグにないと怒られる -
conda config --remove channels
で2つのURLを削除し,conda config --add conda-forge
した後,conda install
を実行してもdefaults
が使用されてしまう
conda install
を実行するたびに--override-channels
をつけるのは面倒なので,どうにかしたい.
手順
バージョン24.9.2のリリースノートでは,channelsの設定について A .condarc file is written into the installation directory to set the channel to Anaconda’s defaults channels.
と書いてある.つまり,Minicondaがインストールされたディレクトリにある.condarc
を書き換えてchannelsを設定するようになったらしい.設定内容についてはここに詳しく乗っている.
-
Minicondaをインストール.今回は
~/miniconda3
にインストールすることを想定. -
~/miniconda3/.condarc
にはchannels: - https://repo.anaconda.com/pkgs/main - https://repo.anaconda.com/pkgs/r
と書いてあるので,以下のように変更.
channels: - conda-forge
-
適当な仮想環境を新たに作る
$ conda create -n test Channels: - conda-forge ...
-
channelsが
conda-forge
のみになっていることを確認$ conda activate test $ conda config --show channels channels: - conda-forge $ conda install numpy Channels: - conda-forge ...
.condarc
の変更内容は,base
などの既存環境には適用されず,変更後に新規作成した仮想環境にのみ適用される模様.
おわりに
conda config
でdefaults
エイリアスが使えなくなったのがかなり面倒.やはりcondaは避けるべきなのか...?