日本Androidの会秋葉原支部ロボット部
関 昌充(P酒)
(この文書のライセンスはCC BY-NC 4.0です)
Why? PICAXE
秋ロボ(日本Androidの会秋葉原支部ロボット部)では、Arduino互換機でワークショップを行っていましたが、なぜいま PICAXE か?
ちょっとしたハードウェアの入門としては、Arduinoが一般的になっているかと思いますが、ちょっと違った観点でPICAXEについて紹介させていただきます。
(a)標準での開発環境でブロックプログラミングができる。
Arduinoでも「ArduBlock」を入れると「Scratch」みたいな感じでプログラミングができます。(秋ロボのWSでもやっていました。)
PICAXE Editorだと、標準でBlocklyとかフローチャートでもプログラミングができます。
このBlocklyは、(経緯は良く解らないのですが)Google Blocklyと同じようなものですので、次のステップアップにもいいと思います。
(https://developers.google.com/blockly/guides/get-started/web)
(b)チップ単体なら安い
最近は安いArduino互換機もあるのですが、10個くらいまで?の製品なら、特に8ピンの「08M2」であればPICAXEの方が安くなるのではないかと思います。
「I2C」を使えば、I/Oやセンサーの拡張もできます。
PICAXEで始めるために(最低限)必要なもの
(a)PICAXE
(i)8ピンPIC開発キット
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-06627/
1ポートだけ、駆動用のトランジスタが入っていてDCモータを直接駆動できるので、最初の実験用にはお勧めします。
紙では付いていませんが、リンク先の「教本」の中の課題はプログラミングの学習用にもいいと思います。
(ii)PICAXE-08 プロトボード+ブレッドボード
ちょっと加工(コネクタとブレッドボードの実装)が必要ですが、ちょっとした実験には使い勝手がいいと思います。
(※)プロトボードにはコネクタとブレッドボードは付いていません。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-06614/
(iii)ブレッドボード+プログラミング用コネクタ(写真にはありません。)
ピン数が違うチップ毎にプログラム用のピンが微妙に違うので、注意が必要です。
(b)ダウンロードケーブル
USB接続のものは、こういうのですが、シリアルポートが付いている古いPCなら自作もできるかも知れません? (自己責任で!)
(c)開発環境
(i)PICAXE Editor
全部入りの開発環境で、BASICやフローチャート、Blocklyでのプログラミングができます。
http://www.picaxe.com/Software/PICAXE/PICAXE-Editor-6/
(ii)Blockly For PICAXE http://www.picaxe.com/Software/PICAXE/Blockly-for-PICAXE/
Windows,Mac,Linux で使えるようです。
(iii)スマホ
最終的にはPICAXEにダウンロードするPC環境が必要になりますが、Web経由でスマホ向けのサービスもあります。
http://www.picaxe.com/Software
(d)パソコン
最終的にPICAXEにダウンロードするためには、パソコン(Windows,Mac,Linux 、私はWindows系推奨)が必要になります。
あった方がいいもの
(a)テスター(ほぼ必須)
電源がショートしていると、PC(USBとか電源とか)を壊します。
特に、ちょっと慣れた頃が危ないです。(私もやったことがあります。)
(b)オシロスコープかOSC
特に、入出力電圧や信号のタイミングを見たいときにオシロスコープがあった方がいいのですが、結構高いので、安価なOSCでもいいと思います。
OSC001 PCB SCOPE
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-11841/
この写真は、ピンソケットを半田付けした状態です。
次回予告
(a)8ピンの「08M2」でI2Cを使ってみる予定です。
I/Oの拡張(センサーの接続等)