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Docker

Last updated at Posted at 2024-12-07

Dockerの基本と使い方

Dockerとは何かを1から説明します。

読むべき人
・既存のDocker初心者
・既存のDockerfileやcomposeファイルを理解したい人。

対象でない人
・1からDocker環境を作りたい人。


1. Dockerを使う目的

Dockerを使うと、プログラムの動作に必要な環境を簡単に再現できます。例えば:

  • チーム全員で同じ環境を使える。
  • 自分のPCを汚さずに、新しいツールやプログラムを試せる。
  • サーバーやクラウド環境で効率的にプログラムを動かせる。

2. Dockerを使う流れ

1. イメージ(Image)を準備

  • イメージとは?
    プログラムを動かすための「テンプレート」や「設計図」。
  • どこで手に入れる?
    • Docker Hubというウェブサイトで配布されています。
    • 例: Ubuntuのイメージを使いたい場合 → docker pull ubuntu

2. イメージを動かしてコンテナを作る

  • コンテナとは?
    イメージを元に作られる「動く環境」。

    • イメージ = 設計図、コンテナ = 動く実物。
  • コマンドでコンテナを作る

    • docker run <イメージ名>
      → コンテナを起動して、プログラムが動きます。
    • 例: docker run ubuntu
      → Ubuntu(Linux)が動くコンテナを作成。

3. Dockerを操作する重要な用語とコマンド

Docker Hub

  • 役割: イメージを保存している場所(ウェブサイト)。
  • 関係性: Dockerイメージを取得する出発点。
  • コマンド例:
    • docker pull <イメージ名>
      → イメージをダウンロード。
    • 例: docker pull ubuntu

Dockerイメージ

  • 役割: プログラムや環境を作るための元データ。
  • 関係性: Dockerコンテナの基盤となる。
  • コマンド例:
    • ローカルに保存されているイメージ一覧を表示: docker images
    • イメージ削除: docker rmi <イメージID>

Dockerコンテナ

  • 役割: イメージから作られる動く環境。
  • 関係性: 実際にプログラムを動かす場。
  • コマンド例:
    • 実行中のコンテナの一覧: docker ps
    • コンテナを作成して起動: docker run ubuntu
    • コンテナを停止: docker stop <コンテナID>
    • コンテナを削除: docker rm <コンテナID>

4. コマンド詳細: docker images

docker images

  • 主な情報:
    • リポジトリ名(REPOSITORY): イメージの名前。
    • タグ(TAG): イメージのバージョン。
    • イメージID(IMAGE ID): イメージを特定するための識別子。
    • 作成日時(CREATED): イメージが作られた日付。
    • サイズ(SIZE): イメージの容量。

docker ps

  • コンテナID(CONTAINER ID): コンテナを特定するための識別子。
  • イメージ(IMAGE): コンテナの元になったイメージ。
  • 状態(STATUS): コンテナが稼働中かどうか。
  • ポート(PORTS): 外部アクセス用のポート情報。
  • 名前(NAMES): コンテナ名。

5. docker run -it bash の説明

  • 役割: インタラクティブモードでコンテナを操作。

    • インタラクティブモード: ユーザーが直接コンテナ内の操作を行えるモードのことです。
      コンテナ内でターミナル(コマンド入力画面)を使いながら、リアルタイムでコマンドを実行したり、環境を確認したりできる。
  • 関係性: コンテナ内の環境を確認・変更するために重要。

  • コマンドの意味:

    • docker run: 新しいコンテナを作成して起動。
    • -it:
      • -i: コンテナに入力を受け付ける(インタラクティブモード)。
      • -t: ターミナルを割り当てる(コマンド入力用)。
    • bash: コンテナ内でBashシェルを実行。
  • 実行例:

    • docker run -it ubuntu bash
      • Ubuntuのコンテナを起動し、その中でBashシェルを使って直接コマンドを操作できます。

6. Dockerの全体像と関連性

関連図

  1. Docker Hub → イメージをダウンロードする場所。
  2. Dockerイメージ → プログラムを動かす設計図。
  3. Dockerコンテナ → イメージを元に作られた動く環境。
  4. docker ps → 実行中のコンテナを管理。
  5. docker run -it bash → コンテナ内でシェルを直接操作。

7. まとめ

  • Dockerの流れ:

    1. Docker Hubからイメージを取得。
    2. イメージを元にコンテナを作成。
    3. コンテナ内でプログラムを動かす。
    4. 必要に応じて整理・削除。
  • 便利ポイント:

    • docker psでコンテナを管理。
    • docker run -it bashでコンテナ内を直接操作。

Dockerは、プログラムを素早く安全に動かせるツールです。ぜひ試してみましょう!

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