Firebaseで複数のNuxt.jsプロジェクトをホスティングする2つの方法

Firebase でリソースを共有しつつ、 SPA を2つに分けたかったので調べました。

1. 「複数サイトのホスティング」を使用する

1. Firebaseコンソールにアクセス
2. 左のメニューから「Hosting」を選択
3. 一番下にある「詳細設定」の「別サイトを追加」をクリック
4. サイト名を入力し「サイトの追加」をクリック 例として、デフォルトが example-blog 、追加したのが example-app とします。

5. すでに firebase init を実行済みであれば、生成済みの firebase.json を修正する

   firebase.json

   /*
    * フォルダ構成はこの様になっている前提
    * /開発rootフォルダ
    *   └/blog
    *      └/dist (ビルド先フォルダ)// https://example-blog.web.app でホスティング
    *   └/app
    *      └/dist (ビルド先フォルダ) // https://example-app.web.app でホスティング
    *   └/functions等 (あれば)
    *   └firebase.json
    */
   {
     // その他設定...
     "hosting": [{
       "target": "blog",
       "public": "blog/dist",
       // その他設定...
     },
     {
       "target": "app",
       "public": "app/dist",
       // その他設定...
     }]
     // その他設定...
   }
   

6. ビルドしてデプロイする

   1. blog app ともにビルド

   2. すべてのサイトにデプロイ

      firebase deploy --only hosting
      

   3. 指定したサイトだけにデプロイ

      // 例：blogだけデプロイ
      firebase deploy --only hosting:blog
      

この方法の問題点

ドメインを同一にできなくなります。カスタムドメインを設定したとしても、どちらかはサブドメインを設定する必要が出てきます。（もしくは全く異なるドメイン）。

参考

• 複数のサイトでプロジェクトのリソースを共有する | Firebase

2. １つのサイトに複数のSPAをデプロイする

完成形イメージはこんな感じ。

/開発rootフォルダ
  └/blog  // ビルド先は public/blog 、
  └/app   // ビルド先は public/app にする
  └/functions等
  └/public
    └/blog // ここを https://hogehoge.web.app/blog で、
    └/app  // ここを https://hogehoge.web.app/app でホスティング

1. firebase.json を修正する

   firebase.json

   {
     "hosting": {
       "public": "public",
       "ignore": [
         "firebase.json",
         "**/.*",
         "**/node_modules/**"
       ],
       // rewritesルールを修正する
       "rewrites": [
         {
           "source": "blog/**",
           "destination": "/blog/index.html"
         },
         {
           "source": "app/**",
           "destination": "/app/index.html"
         }
       ]
     }
   }
   

2. Nuxt.js の nuxt.config.js を修正する

   router.base を指定しないと、デプロイ後に/blog/.nuxt ではなく /.nuxt にあるスクリプトを参照してしまうため、必ず指定します。

   1. blog の nuxt.config.js

      blog/nuxt.config.js

      export default {
        // 略
        router: {
          base: '/blog/',
        },
        // 略
        generate: {
          dir: '../public/blog',
        },
      }
      

   2. app の nuxt.config.js

      app/nuxt.config.js

      export default {
        // 略
        router: {
          base: '/app/',
        },
        // 略
        generate: {
          dir: '../public/app',
        },
      }
      

3. ルート /index.html にアクセスされた時の対応

   1. 既存の index.html を差し替える

   2. firebase.json を使ってリダイレクトする

      firebase.json

      "hosting": {
        // 略
        "redirects": [{
          "source": "/",
          "destination": "/blog",
          "type": 302,
        }]
        // 略
      }
      

4. ビルドしてデプロイ

   1. blog app ともにビルド
   2. デプロイ firebase deploy --only hosting 個別のデプロイはできません。

2-2. 応用編

こんな感じにしたいですね。。

/開発rootフォルダ
  └/blog  // ビルド先は public 、
  └/app   // ビルド先は public/app にする
  └/functions等
  └/public // blog を https://hogehoge.web.app/ でホスティングしたい
    └/app  // app は https://hogehoge.web.app/app でホスティングしたい

1. firebase.json の rewrites redirects を修正

   "rewrites": [
     {
       "source": "/**",
       "destination": "/index.html"
     },
     {
       "source": "app/**",
       "destination": "/app/index.html"
     },
     "redirects": [{
       "source": "/",
       "destination": "/index.html",
       "type": 302,
     }]
   ]
   

2. blog の nuxt.config.js を修正

   router と generate を修正します

   blog/nuxt.config.js

   router: {
     // 何も指定しなくてOK
   },
   generate: {
     dir: '../public',
   },
   

3. あとはビルドしてデプロイ

この方法の問題点

blog に app というフォルダやページは作成できなくなります（ビルド時に上書きされる、または上書きしてしまうため）。

参考

• Angularの複数プロジェクト構成とFirebeseホスティング - Qiita