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2023年1月にPerplexity Askのメジャーアップデートが発表された12。サービス名のAskが消え、Perplexityになっており、会話型という新しい検索エンジンかつ出力結果に引用がつくという機能が衝撃を与えた。コアのフレームワークはRAG(Retrieval-Augmented Generation)であり、取得されたもの以上のことは言わないという厳格な原則を順守し、回答が事実に基づいており、インターネット上の人間が書いたテキストからソースが取得されていることを確認する。
また3月には、Perplexityユーザーのほぼ半数が既にモバイルウェブを通じてアクセスしていることなどから、2,560万ドルを調達してPerplexityのiOSアプリを開発した34。
2023年6月、最新のAIモデルやAPIへのアクセスに対応した有料プランであるPerplexity Proを導入した5。
そして、7月にはMeta社からのオープンソースLLMのLLaMa 2がリリースを受けてPerplexity創設者の一人であるAravind Srinivas氏がOpenAI社のGPT-3.5に匹敵する可能性を示唆6、7月中にはPerplexityへLLaMa 2を活用したチャットボットシステムLLaMa Chatをリリースしている7。さらに同月、Perplexityが画像検索機能にも対応89、8月にはコード生成が得意なCode LLaMAを発表10、9月にはMistral AI社のLLMをPerplexity Labsで試験的に導入し11、10月にはMistral 7B、Llama2 13B、Code Llama 34B、Llama2 70B、replit-code-v1.5-3bモデルにアクセスできるpplx-apiを公開するなど12、オープンソースLLMとの連携や検索機能自体をマルチモーダル化も進めている。
PerplexityはオープンソースLLMを用いることで、自社で1からAIモデルを構築することなくGPTなど他社モデルへの依存から脱却できる
PerplexityのCEOであるAravind Srinivas氏はMistral AIへのエンジェル投資を行っている
Perplexityは外部モデルの利用だけでなく自社でのAIモデルの開発もしており、2023年11月にPPLX Online LLMsというLLMシリーズを発表した13。PPLXモデルは、mistral-7b
とllama2-70b
を基盤とし、数百万のWeb ページにまたがる Perplexity 独自の検索インフラストラクチャに接続されている14。
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