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CFSのvruntimeの状態遷移(メモ)

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CFSのvruntimeの挙動、ど忘れしたので、メモ。このメモ書きはCFSのvruntimeの挙動だけしか書いていません。それ以外の箇所(rbtreeやそもそもの仕様)には特に言及しません。

大体の感じ

以下の図の通り。厳密な図ではありません。よって、いくつか抜けはありますが、大筋を理解する分には問題ないと思います。

vruntime.png

スレッドがfork()されるときに、schedule entityのvruntimeが0に初期化され、その後、cfs queueに突っ込まれます。
このとき、突っ込まれたcfs queue内にあるschedule entityのvruntime最小値(min_vruntime)が足されます。cfs queueにschedule entityを突っ込むときにこれを足すことで、「vruntimeが最小となるスレッドが実行スレッドに選ばれる」CFSの仕様を実現できます。

update_curr()によって、実行状態スレッドのvruntimeが更新されます。スレッド実行時間(delta_exec = now - curr->exec_start;)に諸々を加味した値をvruntimeに足します。

schedule entityがcfs queueから抜かれるとき、vruntimeからmin_vruntimeを引きます。min_vruntimeはあくまでも「該当するcfs queueにとってのみ」意味のある値だからです。