要点だけまとめるとこうです
- MD600のUS配列には静音赤軸モデルが存在しない
- MD600のRGB・US配列には静音赤軸モデルがあるはずなのにどこを探しても在庫がない
- 通常価格でMD600 RGB US配列 青軸モデル買えたのでスイッチを静音赤軸に換装した
- 音めっちゃ静かになって快適すぎ
経緯
メカニカルキーボード、うるさいですよね。
僕は近くの人が(エンジニア以外も職問わず)めっちゃ仕事してますといわんばかりにキーボードの音をかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃたてながらかちゃかちゃかちゃかちゃ仕事してたらかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃ話のかちゃかちゃかちゃかちゃ内容がかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃ伝わらかちゃかちゃないかちゃかちゃ
というような状況に他の人からしたらなると思いますので、できる限りキーボードは静かなほうがいい派です。そうすることで、自分の生産性が変わらなくても、他の人の生産性が上がる(ごにょごにょ
ですので、以前もこちらのHHKBの静音化の記事で、HappyHackingKeyboardProfessional2を静音化するという内容の記事を書かせていただいたくらい静かさにこだわってます。
そして無事、MiSTEL BAROCCO MD600を購入しました。(突然の飛躍)
飛躍したあたりの話ははてなブログのレビュー記事の方に書かせていただいているので、目を通してみてください。
整理すると
- 分離型キーボード
- US配列
- 静電容量 or 静音赤軸
- HHKBサイズで持ち運びが楽
以上を満たすキーボードを探していたのですが、全然この世にそんなもの存在せず、ようやく近いものを見つけたのがMD600だったのですが、なんとJIS配列に静音赤軸モデルがあるのに、 US配列に静音赤軸モデルがありません。
MD600 RGBには公式サイトによるとUS配列・静音赤軸モデルがあるのですが、 どこを探しても在庫が全くありません。
そればかりか、MD600の在庫すらこの世にあまり存在しません。(あってもこんな値段です)
そんな中、
- メカニカルキーボードのスイッチは手間と技術を使えば交換できる
- BICCAMERAが約15,000円で新品のMD600 RGB US配列 青軸モデルを販売していたので即購入した *1
- cherry mx silent red rgb switchを購入することに成功した
ゴール
MD600 RGB US配列 青軸モデルを、静音赤軸に換装すること
やったこと
タスクを考えた
- 買ったばかりのMD600を即分解する
- 基盤からハンダを取り除き、青軸スイッチを全て(62個)分離する
- 購入した静音赤軸を取り付ける
- 基盤に半田付けする
- 外装などを元に戻す
外装から基盤の取り外し
キーキャップを外し、ネジを取ります。基盤は、手前を上に浮かせるとするっと取り外せます。(画像がすでに静音赤軸になっているのは、青軸時点での分解時に写真を撮り忘れたからです。本来は青色ですw)
取り外したネジなどは予備なんてないので袋や箱に小分けするなどして無くさないようにしてください。
基盤からスイッチの取り外し
基盤を分離したら、ハンダ吸収線などを駆使してスイッチを取り外していきます。
cherry mxスイッチは、上下にぽっちがついていて、それをペンチやピンセットなどで押し込んでやらないとフレームから取れない設計になってます。基盤も痛むので、無理やり外そうとしないでくださいね。ちなみに僕は無理やり外そうとして一箇所だけちょっと基盤痛めました。笑 動作には問題なかったのでよかったです。
全て取り外すとこんな感じになります
これを左右両基盤分やります。
ここまででだいたい4時間くらいかかりました。慣れたらもう少し早いかもしれませんね。
静音赤軸スイッチの取り付け
ここからは、静音赤軸のスイッチをフレームを通して基盤に刺していきます。
フレームがずれたりしないように、四隅から埋めていくといいと思います。
少し見づらいですが、差し込んだスイッチの足がちゃんと基盤の穴から出ていることを確認しながら進めてください。ちなみに僕は1箇所だけ足が折れ曲がって刺さっていなかった箇所があって、のちの工程でやり直しが発生しましたので確認は怠らないでください笑
下のような感じで片面完成です。これを両面やります。
実はスイッチを取り外す際に、1箇所だけLEDのチップを半分くらい溶かしてしまったのでこの時点でかなり不安でした(笑)
スイッチを全て差し込んだ状態で、一応足は基盤と通電していそうだったので、配線をして確認してみました。
無事全てのLEDの点灯を確認しました。よかったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
半田付け
…ということで、出ているスイッチの足を基盤に半田付けしていきます。
外装を戻す
半田付けが終わったら、一応通電確認をして、はじめと逆の手順でフレームに戻していきます。
あとはキートップを元に戻したら完成です。配列覚えてますか?ちなみに僕は覚えてました。ここだけしっかりと。笑
おわりに
以上でMD600の静音赤軸への換装は完了です。ここまで読んでいただいてありがとうございます。
一応記載しますが、改造することを強要する記事ではないので、このような改造を施す場合、自己責任でお願いしますね。
冒頭にも書きましたが、とてもとっても静かになって、オフィスでも使えるキーボードになりました。
あと、スイッチが接触不良起こしても交換することができるスキルを身に付けることができました。
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くどいようですが、ここまで読んでいただいてありがとうございます!!
注釈
- 僕が購入してすぐに在庫切れになっていたので、ごく稀に在庫が出るようです。ちなみに後日確認したら、約11,000円ほどで同黒軸モデルが出ていました。4,000円ほどの差ですが、スイッチを交換することが前提の購入なので少し残念感w