この令和の時代にMACアドレスを変更することになるとは…
DHCPサーバから払い出すIPを固定するためにMACアドレスの識別を利用していたのですが、NICを交換するときに諸事情でDHCPサーバの設定を変更できなかったので、MACアドレスを変更するしかなかった、というお話です。
Ubuntu 22.04のネットワーク設定はnetplan
を使います。
Ubuntu Manpageに設定項目が詳しく書かれています。
macaddress (scalar)
Set the device’s MAC address. The MAC address must be in the form "XX:XX:XX:XX:XX:XX".
一時的な変更
まずはNICの確認。
以降の (interface) は例えばeth0
みたいなNIC名です。
# すべて列挙
sudo ip link show
# 対象のNICだけを表示
sudo ip link show (interface)
NICをダウンして、MACアドレスを書き換えて、アップします。
sudo ip link set dev (interface) down
sudo ip link set dev (interface) address XX:XX:XX:XX:XX:XX
sudo ip link set dev (interface) up
永続的な変更
netplan
の追加設定ファイル/etc/netplan/99_config.yaml
を編集していきます。
追加設定ファイルがない場合は新規作成します。
今回設定するOSはUbuntu Desktopなので、renderer
の項目はNetworkManager
になります。
Ubuntu Serverだと、renderer
の項目はnetworkd
になるそうです。
network:
version: 2
renderer: NetworkManager
ethernets:
(interface):
dhcp4: yes
dhcp-identifier: mac
macaddress: XX:XX:XX:XX:XX:XX
optional: true
設定ファイルの編集が終わったらnetplan
に適用します。
sudo netplan apply
最後に再起動して、再起動後もMACアドレスの変更が反映されたままになっていればOK。