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ノーコード開発ツールで未解決課題を解決できるか考えてみた

Last updated at Posted at 2022-09-06

こんにちは。
私は一般企業の情報システム部門で、主に社内業務のシステム開発に関わっています。

会社の重点政策への取組をサポートするツールを提供するとか、他部署からの要望で
アナログで非効率的な業務を効率化する、といった内容を中心に、前年度のうちに
年間計画を立て、契約しているコンピュータ会社の技術者にプログラム開発してもらう、
というのが基本的なスタイルです。

たとえば最近では、事務所のホワイトボードに書き込んでいたスタッフの行動予定を
Web上で共有できるようにするツールとか、従業員向けの教育動画を配信し、
全従業員の受講状況をまとめてチェックできる教育動画メニュー(コロナ禍で従業員
を1か所に集めるスタイルが取りにくいので)といったものを展開してまいりました。

ところが実際には、コロナ対応、台風や地震などの災害対策、会社の上層部から急な
指示が下りてきた(これが一番厄介!:angry::angry::angry:)、といった突発的な案件が年度中に
いくつも発生し、計画通りに事が進むことはまずありません。

また他部署においても、DXの推進だ、コンプライアンスだ、SDGsだと、年々取り組む
べき課題が増えてきているためか、システム部門への依頼内容も加速度的に複雑化
しているように思います。

システム部門としても、このままではキャパオーバーでパンクしそうです。:sob::sob::sob:


そんな中、最近、ノーコード開発ツールとAPIを組み合わせてアプリを作る方法を
紹介してもらったこともあり、未解決の案件からノーコード開発ツールで解決できる
ものはないか、検討してみることにしました。

MAKE画像.jpeg
(ノーコード開発ツールの「MAKE」でアプリを作っている様子)

LINE.jpeg
(はじめてのLINEBotは、犬の画像を呼び出す簡単なものでした)


せっかくなので、はじめて使う開発ツールをどこまで使いこなせるようになるか、
また業務改善に役立つ提案ができるか、記録を残してみようと思います。

今回は、対象となる3つの案件の問題点を整理するため、5W1Hで案件を分解して
みるところから始めたいと思います。


1.課題の洗い出しと解決方法の検討

 

 ➊ 自社に関わるニュースやツイートを定期的にチェックする

   最近はSNSやネット掲示板、ニュースサイトなどに投稿された誤情報や
   誹謗中傷、バイトテロ動画などがきっかけで、企業がネット上で炎上する
   事件が増えています。
   私が勤める会社でも、SNSやニュースサイトなどに掲載された記事や投稿
   に対するチェックをすべきではないかという声が上がるようになりました。

   WHAT(どんな課題か)
    インターネット上に日々掲載されるニュースやSNS上のツイートなど
    から、自社に関するものを抽出し、内容をチェックする
   WHEN(いつ)
    毎日
   WHERE(どこで)
    Google検索(ネット上のニュースサイトやSNS)
   WHO(誰が関わるのか)
    広報に関わる部署の担当者
   WHY(なぜ)
    以前、ニュースサイトに、自社に関して誤った記事が掲載され訂正をして
    もらったことが。自社に関する記事・ツイートを検知したらすぐに内容が
    確認できる体制にしておく必要がある
    ↓
   HOW(どう対応するか)
    GoogleやTwitterなどのAPI(がもしあれば)を使って、日々自社に関する
    キーワードで検索を行い、関連記事を抽出・蓄積するしくみを構築する

 

 ❷ ボランティア清掃の参加報告結果を集計する

  私が勤める会社では、定期的に会社周辺のボランティア清掃を実施しています。
  参加者数を把握したい、と清掃活動の主幹部署から依頼がありましたが、
  先日から試しているLINEBotなら、参加した従業員にLINEで参加報告してもら
  えると思い、候補に挙げてみました。

   WHAT(どんな課題か)
    社内で定期的に実施されるボランティア清掃活動に参加した従業員から、
    清掃後に届いた参加報告を集計し、参加者数を算出したい
   WHEN(いつ)
    ボランティア清掃 実施時
   WHERE(どこで)
    ボランティア清掃活動が実施された場所
   WHO(誰が関わるのか)
    主にボランティア清掃活動の主管部署の担当者
   WHY(なぜ)
    参加報告結果を、主管部署で確認・集約する手段がない
    ↓
   HOW(どう対応するか)
    参加者には清掃活動時に、いくつかのチェック項目または現地の写真を
    LINEで送信してもらい、その結果を集計する機能をLINEBot等で構築する

 

 ❸ 業務目的で車に乗った時の、目視によるアルコールチェック

  今年の法改正で、安全運転管理者に対し、目視による運転者のアルコール
  チェックが義務付けられたということで(検知器による確認は延期された模様)、
  運転前後に運転者にLINEで顔画像等を送信してもらい、その報告を収集する
  ツールを作れるかもと思い、こちらも候補に挙げたいと思います。

   WHAT(どんな課題か)
    従業員が業務目的で車を運転した際に実施したアルコールチェック結果
    を集計する
   WHEN(いつ)
    毎月1回程度
   WHERE(どこで)
    社有車を管理する部署
   WHO(誰が関わるのか)
    社有車を管理する部署の担当者
   WHY(なぜ)
    業務目的で乗車した従業員がチェックした結果を、主管部署で確認する
    手段がない
    ↓
   HOW(どう対応するか)
    従業員には乗車前に、チェック項目の登録と顔写真の撮影をしたものを
    LINEで送信してもらい、それを主管部署で集計する機能をLINEBotを
    使って構築する



2.今後の取組

 最近、ノーコード開発ツールとAPIを組み合わせて、アプリをつくる方法を
 試していたので、それを活用する前提で、他部署から寄せられた要望を中心に
 課題を挙げてみました。
 開発ツールもまだ使いこなせていない上、APIサービスについてもどんなものが
 あって、どれが自社で活用できるのかなど、まだまだわからないことが多いので
 今後、どこまで対応できるか検証してみたいと思います。

 今回、Qiitaのことも教えてもらったので、これからの取組を成長記録として
 残していこうと思います。
 いつかQiitaに書いた記事を見て、「あの頃は若かったなあ」って思い出す日も
 来るのかなあ(もう若くないけど:older_man_tone2:
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