この記事は「エンジニア転職活動ハックをシェアしよう! by キャリアデザインセンター「Direct type」 Advent Calendar 2022」の参加記事です。
初めてのアドベントカレンダーです。2022年に自分が初めてした転職活動について書こうと思います。
転職活動をどのように進めたか、転職後にどういったことを考えたかなどを記録として残します。私なりの転職ハックを記録として残しておくことで、これから転職する方の参考にもなれば幸いです。
自己紹介
社会人歴は7年目です。この冬に所謂メガベンチャーに転職しました。前職はSIerで、Webエンジニアとして金融系システムの開発・保守・親会社とベンダーの橋渡し役を行っていました。
この記事で扱うこと
この記事では以下のことを書こうと思います。
- 転職活動で行ったこと
- 入社してからの心境について
転職活動記録
2022年7月に転職活動を始めました。自分がやったことの順番で記載していきます。
履歴書や職務経歴書を書く
エンジニアの転職というと、所謂「ポートフォリオ」の作成をした方が良いのかなとは思いますが、私はしませんでした。特に個人で開発してプロダクトを作ったことも、人に見せられるアウトプットの実績なども特になかったからです。その分職務経歴書で、これまでの経験をしっかりアピールできるようにしっかり書きました。前職からすでに転職してしまった先輩に添削していただいた覚えがあります。
やってみて
職務経歴は書き方難しかったですね。。。リクルータの方にも言われたのですが「再現性」(採用する側からみて、入社後に同じように働いてくれるかどうか)を判断できるように書くのがポイントとのことです。
エージェントに登録する
大手の転職エージェントに登録し、リクルータの方と面談をして、どうして転職したいか、転職後どういったことがしたいかについて会話しました。履歴書、職務経歴書の内容を先に送っておくと話がスムーズです。登録時に、履歴書と職務経歴書をアップロードする場所があります。経歴書についてはエージェントの用意したフォーマットがありましたが、私はmdで書きたかったので、自分で書いたものをアップロードしました。
やってみて
「複数のエージェントに登録したほうがいいよ」とアドバイスされたこともありましたが、あまり器用にできないタイプなので、一つのエージェントのみに登録しましたね。リクルータの方の当たり外れはわかりませんが、親身に考えてくれる方だったと思います。
エントリー(選考に応募)する
登録後の会話や職務経歴書などをもとに、リクルータの方がいろんな企業を紹介してくれます(もちろん自分で検索して見つけても良いです)。その中で興味があるものに対して「エントリー」します。エントリーすると、書類選考に移ります。
やってみて
一番最初に「エントリー」を押すまで時間がかかりました。正直どういった目線で企業を選べばいいかわからなかったですし、選考がどのように進んでいくかも不安でしたし、なかなか踏み切れなかったです。ですが一つ試しにエントリーしたあとは、割と気軽にエントリーボタンを押しまくっていたように思います。選考中にも考えられることはありますし、エントリーの基準は緩めにしていました。
書類選考
エントリーするとまずは書類選考となります。それが終わるまでこちらの立場としては「待ち」ですね。リクルータから履歴書や職務経歴書が送られるそうですが、その際にリクルータから「いい人ですよ」的なことを一言添えて送ってくれるそうです。
やってみて
勝率5割くらいでした。このご時世エンジニアの枠なんて死ぬほどあるんやろ、と思っていましたがそういうわけでもないみたいですね、甘くないなと少しだけ感じました。
SPI
ここからは順不同です。SPIより面接の方が先の企業もありますし、1次面接と2次面接の途中でSPIを受ける企業もあります。SPI自体がないこともあったと思います。
正直なんの対策もなく受けましたが、問題なく通ったような気がします。単純な適性検査(性格診断的な)ものもあれば、IQ試験のような、規則性を見つけて次の図形を予想する的なやつや、高校生くらいの数学の問題などがあった気がします。
やってみて
特筆することはありませんが、1~2時間要するものもあったので、時間をとるのが難しかったです。
コーディング試験
これは一部企業のみありました。ほとんどの企業はなかったです。
内容はAtCoderの難易度でいうとがA,B,DorEくらいの問題が3問出たくらいです。最後の問題が解けませんでしたが通過していました。最初の問題が解けない人の足切りなのかなと思いました。
ちなみにまんま競技プログラミングの問題でした。受ける予定のある人は事前にAtCoderで問題を見ておくと良いと思います。
やってみて
普段から競プロやってるし(レートは高くないけど)、いけるやろと思っていたのですが、解けない問題がありました。悔しかった。。
その後の面接で「コーディング試験どうでしたか」的なやり取りをしたので感想とかは考えとくといいかもです。
面接
※面接はすべてオンラインでした。
ちなみに選考を始める前に、人によっては選考に応募する前にカジュアル面談で、すでに企業で働いている方と使用する技術スタック、チームの雰囲気などを聞くこともすると思います。私も一社のみいきました。
一次面接
経歴、転職理由など定番のことを話しました。割とどの会社も、自社を知ってもらう仕掛けをしてました。初っ端に動画を画面共有して流してくれて、聞きたいことなどありますか〜といった質問の時間をとってくれたりしました(さすがに面接行くくらいだし基本的なことは調べたから知ってる内容なんだよな〜とは思ってましたが。。)。
たいてい現場の役職者が面接官として来てくれました。
二次面接
企業の中には一次面接だけで、それが終わったら最終面接みたいなところもありましたが、大抵のところは二次面接もあったと思います。人事の担当者だったり、役員の方が出てきたところもありました。より突っ込んだ内容を聞かれました。自分が直近担当したシステムの構成とか、その構成にした理由などがしっかり喋れると良いと思います。
最終面接
最終面接に初めて行ったところに入社したので他の企業はわからないですが、最終面接の段階で内定通知書を準備してくれていました。最終面接とは名ばかりで、聞きたいことを自由に質問してね★という時間が与えられました(これまでの面接でいっぱい聞いてきたし、こっちは最終面接通るつもりできてるので急に言われても困るな、とは思いました笑)。
やってみて
もちろん何社か面接を受けるわけですが、結構たいへんでした。企業毎の志望動機を考えるのが一番難しかったです。自身の転職理由や他社との比較等もしながら、その企業独自の、志望動機を考えなくてはなりません。
勤めている会社での業務が終わったらファミレスに行って、志望動機を考えるという日々が続いていたと思います。
その後
内定後は、たいてい内定通知書にオファーの年収が書かれるので、そことのご相談となります。納得できる内容でしたらエージェントを通して企業に連絡して、入社時期を決める段取りとなります。もちろんそこから先、現在勤めている企業との退職交渉に入るわけですがこの辺は割愛しようと思います。
まとめ
自分の転職経験と照らし合わせて、「これが良かったな」とか、「こうしとけばよかったな」みたいなことを箇条書きで紹介します。
良かったこと
- とりあえずエージェント使ったこと
- 面接の日程調整などもエージェント側でシステム準備してくれているので、とてもスムーズでした。キャリアのアドバイスもしてくれますし、初めてであれば利用しない手はないと思います。内定後、現職の退職交渉についてはちょっとだけ急かされましたが・・・。
- 前職で技術選定とか、新規システム構築とか今思うとかなり貴重な経験をさせてもらっていたこと
- もちろん転職したらまた0から(まるっきり0というわけでもないですが)になってしまうので(20代だと特に)、転職後にシステムの根幹を触れたり、新規でシステムを作るのはしばらく経ってからになってしまいます(会社の規模にもよりますが)。前職である程度の経験がつめたのはありがたいなと思っています。面接でしゃべるネタにもなりますし。
- 趣味で競技プログラミングをやっていたこと
- 転職のためにやっていたわけではないですが、面接でだいぶウケました。それほど強いランクではありませんが、話題として良いのかな〜と思いました。
- Qiitaに記事を書いていること
- ポートフォリオとまでは行かないまでも、自分が何をどのように学んできたのかが見せられるものは(競プロもそうですが)やはり大事だと思います。何かしらのアウトプットの形を見せられると採用側も安心なのだと思いました。
やっとけばよかったこと
- オンライン面接の恩恵をもっと活かすこと
- オンライン面接は活用できることがたくさんあります。一例として、「カンペを準備する」ことができると思います。webカメラの近くにカンペを出しておけば、スムーズに受け答えができるような気がしました。
- 入社前の休み(有給消化)はちゃんととる
一番の後悔です。有休を20日ほど余らせて会社をやめたのですが、それは良くなかったな〜と今すごく思っています。1ヶ月ほど休んで遠くに旅行するなど、そういったことをすればよかったなと思いました。旅行それ自体も楽しいものですが、何より休むことによって心の準備ができると思います。これから転職する方はぜひ、有休を使い切ることをおすすめします。多少上司と交渉しなくてはいけない場面もあるかと思いますが、頑張って取ってください。
appendix - 転職後の心境
最後に、私の転職後の心境を箇条書きしようかなと思います。いろいろ考えてした転職でしたが、して初めて考えること、感じることはたくさんありました。
- 転職は大変
- 転職は大変です。辞める手続きも面倒くさいですし、入社後もそれなりに苦労します。「苦労するんだろうなぁ」とは思っていましたが、本当に苦労しました(しています)。頑張りましょう。
- 自分でハードル上げがち
- 今現在思っていることなのですが、「中途採用なのだからこれくらいできて当たり前と思われる」と思いながら仕事をしてしまいます。多分良くないので、教わりたいときは素直に教えを乞いましょう。
- 中途採用の先輩優しい
- 僕の主観ですが・・・笑 中途採用で入ってこられている人は特に優しく気にかけてくれている感があります(もちろん新卒からいる人も優しいですが)。
- 自信失いがち
- 会社にもよると思いますが、自分より出来の良い新卒1,2年目がザラにいます。自分でも努力はしつつ、多少はしょうがないt割り切ることも重要なのかなと思います。できる人は早めに出世してもらい、自分は自分のペースで給料を上げて行ければよいのです(書きながら自分に言い聞かせています)。
- 一旦仕事嫌になりがち
- 転職してすぐのときは知っている人もいないし社内用語や社内システムの内容・文化が全くわからず、前職のシステムをわかっている人ほどギャップにやられると思います。転職後半年くらいは我慢なのでしょう、きっと。頑張りましょう。
- 転職してよかった
- と自信を持って言えるのはまだ先かもしれませんが、たとえ失敗しても自身のキャリアを考えて動いたことには意味があると思っています。
あまりテーマに即していなかったかもしれませんが、ここまでにします。
これから転職する方の成功を祈っています。