この度 独学でプログラミングを学習して、フロントエンドエンジニアとして
無事 自社開発企業と、受託開発企業の2社から内定をいただくことができました。
フロントエンドについての知識は初心者レベルのReactと、HTML / CSS / JavaScriptくらいですが、独学で勉強を継続していたことや、これからもっとスキルアップしていきたいと思っている姿勢を、企業の方に見ていただけたのかなと思います。
結果的にはエントリーを20社ほどして、内定が2社という結果です。
書類選考落ちも少々ありましたが、ほとんどの企業様で面接の機会をいただくことができ、選考辞退させていただいたところや現時点で返事待ちのところもありますが、面接の通過率はほぼ100%と言っても良いかなと思います。(正直これはかなり嬉しい・・・)
この記事を書こうと思った理由
私と同じように、実務未経験でもフロントエンドエンジニアになりたい、と思っている方のタメに少しでもなれたらいいなと思い、この記事を書くことにしました。
まず、最初は未経験でエンジニアに転職なんて難しいんじゃないかと思っていてましたし、コロナもありかなり不安な転職活動でした。
どの求人を見ても、必須スキルのところに書いてあるのは
- フロントエンド開発の実務経験がある方
- React、Vue.jsなどを用いたコーディング経験や設計・開発経験
などなど・・・。
フロントエンドエンジニアとしての実務経験がないと、最早無理ではないか、と。
でも私、この必須スキルの記述はかなり無視して応募していました。
(企業の方々、お手間を取らせてしまったと思います、すみません。)
必須要件に書いていても、結構求人媒体に登録していた職務経歴やスキルを見て面接の機会をくださる企業様も多く、ちゃんと見てくださっているんだなと感動しました。スカウトメールを送っていただくこともあったので、求人媒体の経歴はかなりきちんと書いておくべきだなと思いました。
なぜフロントエンドエンジニアになりたかったのか
私は元々自分でホームページを作ったりすることが好きで、前職でもWixやWeeblyといったWebサイト作成ツールを使って、取引先とのルールをまとめたポータルサイト等を作ったりしていました。
また、ECサイトの開発でUIデザインを制作した経験があり、「このデザインって実際にエンジニア(コーダー)の人は実装できるのかな?」と分からないところが出てきたりしたので、静的なサイトを作れるレベルまではHTML/CSSの最低限の知識を独学で学習していました。
また、チームで一緒になったエンジニアの方達がとっても素敵な人で、こんな人たちが働いている会社でWeb制作できたらとても楽しそうだな〜と思ったのが、Web業界に興味を持ったきっかけでした。
その後、やはりHTML/CSSだけでなくもっとスキルアップしたいと思い、前職を辞めて転職活動をしようということに。
私は自分の強みをデザインもできるフロントエンジニアとして掲げ、転職活動に臨んでいましたが、正直なところこれがかなり良かったと思っています。
やはりデザインができるエンジニアの方の需要は半端ない気がしています。
フロントエンドエンジニアへの転職活動に向けてやったこと
大きく分けて5つです。
1. 関西から関東へ引っ越し
今はリモート勤務が可能な企業も多いので、正直ここまではしなくてよかったのかもしれません。
ただ、求人に応募する際、勤務地を気にせず応募できるのはよかったです。
あとは関西と東京では求人数が全然違うなと感じました。
2. 実務経験を積むために制作会社でアルバイト
前職は営業事務で全くWeb業界と無関係だったので、コードを使った実務ってどんな感じなのか、どんな風にWebサイトの実装を進めていくのか知りたい!ということで、クラウドワークスで募集されていたWeb制作会社のアルバイトを約半年することになりました。
そのアルバイト先も、「将来Web業界で働きたい方を支援します」と募集要項に記載していたので、ここなら将来的に転職活動の後押しをしていただけそうだなと思い入社しました。
正社員ではなくアルバイトだったので、入社のハードルも結構低い印象でした。この時一応、簡単な静的サイトは自分で作ってポートフォリオとして持っていきました。
ここの会社ではワイヤーフレームの制作やデザイン、コーディング、案件の進捗管理など、いろんなことを任せていただけたので、転職活動ではここもかなりアピールポイントになったのかなと思います。
3. ポートフォリオ制作
エンジニア転職で欠かせないポートフォリオだと思いますが、私はアルバイトをしながら下記のポートフォリオを作りました。
結構いろんな種類のポートフォリオがありますが、Reactを主に使用したフロントエンドエンジニアになりたかったので、Reactを使ったアプリを複数開発しました。
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ポートフォリオサイト自体をデザイン
→HTML/CSSでコーディング、デザインも作品として掲載
ポートフォリオサイト自体を自分でデザインからコーディングまでやったのは、かなり色々な企業様から評価していただけました。ただコーディングを褒められるよりはデザインを褒めていただくことの方が多かったです。笑
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ReactとFirebaseを使った家計簿WEBアプリ
Firebaseなどを使用してデータを表示したり保存したりといったデータベースありきの開発も大事だなと思います。ログイン認証もあると尚良しです。これは私だけではとても分からなかったので、MENTAで知見のある現役エンジニアの方にメンターになっていただいて、教えていただきながら開発しました。
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Reactで作ったSPAのポートフォリオサイト
SPAの理解もあるよ〜とアピールしたくて、ポートフォリオサイトと内容は全く同じですが、それをReactで作ったという感じです。
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Reactで作った外部API連携のWebアプリ 2つ
映画の検索と、YouTubeの検索ができるWebアプリを1つずつ制作しました。
外部APIを利用したポートフォリオもあるとアピールになると思います!
- HTML / CSS / JavaScriptを使った動きのあるWebサイト
- WEBサイトのデザインを2種くらい
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Adobe XDを使ったスマホアプリのUIデザイン 1つ
このあたりは、XDやFigmaを使ってデザイン→コーディングまでを行い、作品として残しました。写真等はフリー素材のものを使って、架空の商品広告LPやコーポレートサイトを実装しました。
4. 職務経歴書、スキルシートをきちんと書く、充実させる
前職がかなり色んな業務を任されていたので、そう言ったところを事細かに職務経歴書に記載しました。自分が使えるツールやスキルも、片っ端から書きました。
ちなみに職務経歴書も、ExcelなどではなくFigmaで自作しました。
5. インプット、アウトプットをする姿勢
私はこのQiitaやTwitterで、自分が学んだことや疑問に思っていることなどを投稿して、目に見える形でインプット・アウトプットを残していました。継続的に学習ができると言う部分のアピールになると思います。
あとはGitHubの草を生やすのも大事とよく教わりましたが、正直なところ私のGitHubはあんまり草生えてません。。笑
転職に使用した求人媒体
主にGreen、Wantedlyです。
個人的には、Greenの方が応募したことに対しての、企業様側からの何らかのアクションがきちんとあるなと思いました。
Wantedlyは、「話を聞いてみたい」「今すぐ一緒に働きたい」などを気になる企業様へ送ったりしていましたが、結構返信率はまちまちな印象です。ただ返事が返ってきたところは高確率で選考に進みました。
募集要項などもしっかり記載していることから、私はGreenメインで活動していました。
独学開始から内定をもらうまでの期間
独学をぼやぼやーっと始めたのは2019年6月で、
本格的にエンジニアへの転職を目標に学習を開始したのは、2020年11月でした。
そこから計算すると、内定まで約10ヶ月かかりました。
半年間Web制作会社でアルバイトをしながらポートフォリオ制作をして、これで挑戦してみよう!となったのが2021年9月。そこから1ヶ月足らずで内定をいただくことができました。
予定では春には就職成功させたかったので ちょっと伸びてしまいましたが、逆に前職を辞めてすぐエンジニアに転職しようとしても無理だったんじゃないかなあと思っています。やっぱりアルバイトでも、Web制作会社でのコーディング実務経験があるのは強かったです。
面接でよく聞かれたこと
■独学で勉強されていたとのことですが、どのように勉強されていたんですか?
point:
独学のため、どうやって学習していたのかはほぼ必ず聞かれた。自分がどれだけ熱心に学習に時間を割くことができたか、そしてこれからも継続して学習への熱量があるかを伝えるのが大事だと思う。
私の回答:
Progate、YouTubeやUdemyなどを使用して、ハンズオンの課題などをひたすらやったり、個人でアプリの開発などを行った。わからないところはMENTAで現役エンジニアの方に教えていただいた。
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■なぜReactをやろうと思ったのですか?
point:
なぜその技術に興味を持ったのか、きっかけはほぼ必ず聞かれる。私はデザインをしていた経験からコンポーネントの概念がありReactを学習するきっかけになったので、その部分に触れた。
私の回答:
保守性に優れており、要素1つ1つをコンポーネント化できるという部分に魅力を感じたから。
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■なぜ今の仕事(HTML/CSS)で正社員になろうと思わなかったのですか?
point:
HTMLやCSSから踏み込んだ技術を学習するのは勇気も労力も必要。どうして学習しようと思ったのか、スキルアップしたいと思ったのかを伝えていくのがいいと思う。
私の回答:
HTML/CSSだけで今後これ以上スキルアップしていくことは難しいと思ったから。アルバイトをしたり、Twitterで情報収集していく中で、コーディング技術のある人が増えていると実感し、将来的にWEBデザイナーとしての需要に不安を感じたため。
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■自分はどんな人だと周りからよく言われますか?
point:
周りからどう思われているかを、客観的に自分を見られているかを判断しているのかなと思うので、ネガティブな部分であれば必ずその後にポジティブな部分をアピールする。
私の回答:
芯が強い(ネガティブ面で言うと頑固)とよく言われる。自分で決めたことは必ず実行する。好奇心が強いので、そういった部分では新しいことに挑戦することに尻込みすることはあまりない。
未経験でもフロントエンドエンジニアになれる!!
実際転職活動をしてみて、実務未経験者の転職活動において重要なのは、「入社してからこの人はちゃんと学習してくれるのか?スキルアップしようとする熱意はあるのか?」はかなり見られているのかな〜と思いました。
また、入社してから今までの経験をどのようにその会社で発揮してくれるのか?というところもかなり重要かなと。
私で言えば、前職でUIデザインをしていたという職務経歴をよく突っ込まれたので、その経験をいかに入社したら発揮できるか、と言うところを意識して伝えていました。
自社開発と受託開発 どちらが良いのか
自社開発と受託開発については、私はReactの知識をどんどん伸ばしていきたかったので、開発にReactを使用している自社開発企業に就職する!と最終的には決めましたが、正直それ以外にもいろんなスキルを身につけていけるであろう受託開発企業もかなり魅力的でした。なので転職活動においては、どちらかに絞っていたわけではなく、満遍なくやっていました。
漠然と「自社開発企業がいい」と謳っている記事もよく見かけましたが、その人が今後どういうふうにスキルを伸ばしていきたいかによって変わるんじゃないかなとも思いました。これは現役エンジニアの方に相談しても同じ意見でした。
最後に
コロナもあって未経験から異業種への転職はどの業界でもかなり狭き門になっている気がしましたが、職歴よりもどれだけ入社してからを頑張れるかを企業様は見てくださっていて、すごく嬉しかったです。
この記事を見た人が少しでも転職成功に近づけたらいいなと思います*