こんにちは、GxPの石村です。
チームで価値観を共有するためのカードゲームを2種類試してみましたので、実感できた効果・使えそうな場面と合わせてご紹介します。
どちらもオンラインで実施できます!
なぜ価値観を共有したいと思ったか
「自分もチームも楽しく働くにはどうしたらいいか」ということにずっと悩んでいたのですが、
その反面、私はそれを望んでいるけど、チームは望んでいるんだろうか?ということが不安でした。
人によって仕事に対する価値観は異なるため、渡された仕事を効率的にこなせさえすれば、関係性や楽しさといったことには関心がない人もいるのではないかと考えていたためです。
そこで、RSGT2021のCoach’s Clinicで相談してみたところ、それはチームに聞いてみるしかないよね、という話になりました。
そこで教えてもらったのが、「wevox values card」と「Moving Motivators」です。
実際にチーム、部署、新卒入社の方、2on1などの場面で遊んでみました。
wevox values card
wevox values card の オンライン版です。
こちらはカードが多様です。価値観を示すワードがランダムに出てきて、自分に合うものを残していきます。
そのため、結果はひとりひとり違うものになります。
こんな感じの結果が出ます。
プレイの流れとしては、以下の通りです。
- 全員ユーザー登録する(無料)
- 代表1名が新しいルームを作成し、招待idを発行する
- 参加者は招待idを使って同じルームに入る
- テーマを決める(例:仕事で大事な5つの価値観)
- プレイする。
- 終わったら結果を見ながらひとりひとりなぜその5つになったかを説明する
プレイ中はこのような画面になり、自分の手元にあるカードと、他の人が捨てたカードだけが見えます。
「それ捨てちゃうの!?」なんて会話をしたり、全然関係ない雑談もしながらプレイすると楽しいです。
Moving Motivators
Moving Motivatorsは、参加者全員が10枚の同じカードを使います。
プレイするときはテーマを決めて1~3位を選び、なぜそのカードを選んだかを共有します。
私はPDFをダウンロードして、オンラインホワイトボード(miro)に画像を切り貼りして遊びました。
時間が余った人は4位以下もなんとなく並べています。
効果や使いどころ
どちらも参加者同士の価値観を共有できるため、どちらでも良いので一度やってみることをオススメします。
ダイレクトに「仕事に楽しさ求めてますか?」と聞くより、よほど相手を知ることができるように思います。
使い分けのイメージですが、
「wevox values card」は自由な発想で個性を知りたい、自分の言葉で語ってほしい、という場合向いているように思います。
山札の中には同じカードがないため、全員違う言葉の組み合わせになるからです。
その半面、たまたまどんなカードが配られるかによってしまうので、本人さえピンときていないが消去法で残った、というカードも出てきてしまいます。
とはいえ、「こういう感じなのでちょっとニュアンス違うんだけどこれを残した」といった説明は聞けるかと思います。
「Moving Motivators」はチームの共通点や違いが見つけやすいです。
今回の例だと、自由参加で実施したためか、「受容」「関係性」をほぼ全員3位以内に選んでおり、人間関係が大事だと語っていました。
誰も3位以内には選ばなかったカードもあり、偏りがわかりやすいです。
その反面、発表順が後になると「XXさんと同じです」といった説明になる場合もありますので、本人の言葉で語ってもらえる度合いはこちらの方がやや低そうです。
集計してレーダーチャートを作ってみるのも楽しいと思います。
個性を知りたいか、共通点や違いを見つけたいかによって、使い分けるのがいいのではないかなと思いました。
また、テーマも「仕事」と「人生」で同じメンバーで2回やってみたところ、全然違うカード構成になっていましたので、テーマを変えて複数回やってみるのもオススメです。
どちらもzoomをつなぎながら遊んだのですが、多人数の場合は、少人数に分けてプレイし、全員集まって結果共有をすると楽しかったです。
プレイ上の制限もありますが、人数が多いと一部の人しか話さなくなってしまうので、少人数の方が、ワイワイと話せるところが利点です。
さいごに
他の取り組みも合わせて行っているため、このゲームだけで何かが変わるわけではありませんが、
なんとなくチームの雰囲気が明るくなり、発言量が増えてきたように思います。
是非みなさんの現場でも試してみてください。