1.はじめに
SipeedのLicheeRVというボード及び拡張モジュールを入手したのでセットアップなどの覚書その2です。
LicheeRVはAllwinnerが開発したD1というRISK-VアーキテクチャのSoCを搭載したSBCです。前回は最小構成のCoreボードでUbuntu20.04を動かしてみましたが、DockとPanelモジュールを入手したの動かしてみます。
購入先はこちら。
Lichee RV D1(core)
Lichee RV Dock
Lichee RV Panel
仕様等はこちらにもアップされています。
強つよの人は自分でOSビルドしちゃうんでしょうけど、無理な私は提供されているOSイメージで動かします。OSビルド環境もdockerで提供されています。
OSはデスクトップ環境付きのDebianもしくは無しのTinaが選択できます。
2.提供されているOSイメージ ※2022/1/18現在
いろんなパターンのOSイメージが公開されています。
Panelモジュールにはディスプレイの解像度が420x420と720x720の2タイプあり、このイメージは420x420に対応しています。720x720のタイプを使用する場合は、イメージのインストール後にデバイス構成ファイルを書き換える必要があります。
3.インストール方法
OSは16GB以上のMicroSDカードに書き込みます。オフィシャルのWikiに詳しく書いてあるのでその通り進めていきます。
まず、ファイル共有サイトから目的のOSのイメージファイルをダウロードします。今回はPanel用のDebianをインストールするため、LicheeRV_Debian_86_480p.7zをダウンロードします。
また、MicroSDへの書き込みにはPhenixCardを使用します。
PhenixCardはこちらからダウンロードできます。
PhenixCardは解凍したらインストールせず実行できます。PhenixCard.exeを実行しましょう。
実行したらウィンドウが開きますので、イメージファイルを選択、WorkType を Start up に変更、インストール先のドライブを確認して Burn します。
Debianの場合、40%ぐらい進捗したあと数分動かなくなりますが、気長に待ちましょう。全部で10分くらいかかります。Tinaなら数分です。
4.デバイス構成を変更する(720Pパネルの場合)
720PのPanelモジュールの場合、デバイス構成を変更する必要があります。デバイス構成の変更はLinux環境で行います(それしかやり方をしらないので)
ここから、boot_package_86_720p.fexをダウロードしてカレントディレクトリに保存してください。
続いてlinuxPCにMicroSDカードをマウントし、ddコマンドでファイルを書き込みます。事前にlsblkコマンド等で、どこにターゲットのMicroSDカードがマウントされているか確認しておいてください。(前回記事にマウント先の確認方法を記載しています)
Raspberry Piだと一つ目のUSBドライブはsdaにマウントされています。
マウント先は環境により変わるので注意!
5.動作確認
では、作成したMicroSDを挿入して起動してみましょう。
と言いたいところですが、私の購入したcoreボードが初期ロットの不具合発生のためディスプレイが動かないというオチ。少々残念ですが、TwitterでSipeed公式さんに相談したら、すぐに交換品を送ってくれるとのことなので問題無し。公式さんとも少し仲良くなれた気がするのでラッキーまであります。
不具合の影響が出ない Dock + HDMI 構成を試したら起動確認できました。
sipeedのlicheeRV、本命のPanelモジュールは苦戦中だけどdock + hdmiはさっくり動いた。 pic.twitter.com/zzZa9tGQgG
— AIRPOCKET (@AirpocketRobot) January 18, 2022