ジャンク品を買って直して使っている私のThinkPad X250。
Core i5-5300U(第5世代)でまぁ古くもないが新しくもないノートPCです。
SSDはSanDiskの240GBにクローンして換装。メモリは8GB。最低限で開発試作するような使い方をしています。
Python3.12とArduino IDE、VSCodeで十分IoT開発は可能だけど、正直メモリはもうちっとほしい。
サイズ、キーボードともに使い勝手が良いのでもうしばらく使いたい、という動機でWindows11化へ。
作業の最初に下記コマンドでプロダクトキーはメモっておいてください。
できれば回復ディスクUSBもつくっておくべき。
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey
さて、本題のWindows11化。結論から言うとちゃんとできた。
皆さんご存じの通りX250はばっさり切り捨てられた世代ではあるのですが、公式情報としても入れられることになっているらしい。
最初にいっておくと、結構めんどくさいぞ!これ!
よくわからん人は絶対やらないほうがよい。私は一切の責任は負えません。
GPT変換のところはミスると起動しなくなります。自己責任でお願いします。
調べてみると、Windows11の要求スペックに対してNGだったのは以下。
①Core第8世代以降のCPU ⇒ 第5世代
②TPM2.0 ⇒ TPM1.2
③BIOS ⇒ UEFI
①は、レジストリに一つ加えると回避できる。
・コマンドプロンプトから「regedit」でレジストリエディタ起動。
・「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥Setup¥MoSetup」を新規作成。
・「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」DWORD(32ビット)キーを新規作成。値は1にする。
②と③はBIOSの「Security Chip」と「Secure Boot」の項目を変更するとできるのだが、UEFIが曲者だった。まず、BIOSをUEFIにするとWindowsが起動しない。
「UEFIの場合、ブートに使用するドライブはGPT形式でなければならない」
という制約があり、今使っているのがMBRだったのだ。
https://tobiinu.com/2021/10/21/x240-windows11/
↑のサイトに非常に丁寧に書かれていたので、ここを参考にMBR⇒GPT変換する。
変換前に下記コマンドでチェックすると
mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFULLOS
「Cannot find OS partition(s) for disk 0」
というエラーが発生。
https://www.diskpart.com/gpt-mbr/mbr2gpt-cannot-find-os-partition-7201.html
上記サイトで解決したのだが、記述がわかりづらい。
コマンドプロンプト(管理者権限で起動する)に打ち込む文言は以下のとおり。OSのドライブレターはCドライブのままでよいので変更不要。
diskpart
select disk 0
list partition
select partition 1
assign drive letter=B
exit
上記でBドライブにブート領域が割り当てられて見えるようになるので、bcdeditコマンドで全パラメータを表示する。
bcdedit /store B:\boot\bcd /enum all
「device = ramdisk=[unknown]」となっている箇所のidentifierをコピーする。
({}もつける)
以下のコマンドでパラメータを削除する。
bcdedit /store B:\boot\bcd /delete {XXXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXX}
再度、下記コマンドでチェックしてエラーが発生しなければ検証はOK。
mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFULLOS
いよいよ本番の変換を実行。
mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFULLOS
変換が正常終了したら、再起動してF1連打してBIOS設定にはいる。
TMPとUEFIを切り替える。
・TMP2.0にするには「Security Chip」を「Intel PTT」に変更。
・「Secure Boot」を「Enable」に変更。
「UEFI/Legacy Boot」設定が「UEFI Only」に自動的に変更される。
Saveして起動。Windows10が起動すればOK。
起動しなかったら・・・まずはBIOSを戻す。
戻してダメならおそらく回復ディスクからの復旧が必要です。。。
個別案件なので自己調査願います。ご愁傷さまです。
ここからはよくわからんはまったポイントの事前回避。環境によって異なりますが、私ははまった。
・Office365が入っていたらアンインストールしておいた方がよい。
(データは残るのでアプリだけ)
・システムファイルチェッカーを実行しておく。(下記サイトの方法 4のみ)
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/all/windows-10/bc6415a3-678a-4032-8970-3ba14a2b7940
・自動更新を無効にする
・ディスククリーンアップでシステムデータのバージョンアップデータを削除しておく
・「インストールに必要な作業を確認」が5h以上たっても終わらない
・更新が46%で止まる
などの症状が出た場合、これらを試す価値はある。
で、ようやくインストール。isoファイルをダウンロードしマウントしてsetup.exeをたたく。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
2時間くらい放置して完了。
下準備が大変でした。。。