はじめに
こんにちは、レアゾン・ホールディングスPM部に所属している金城です。
私はレアゾンに新卒入社後、バックエンドエンジニア、Sales&Marketing、PMと様々な挑戦をさせて頂きました。
先月からPMとして新規事業に参画し、日々奮闘しています 🔥
大学時代から開発畑にいる身として、女性が少ない環境のため社内でもライフ・キャリアの両軸について相談できる相手を見つけることが難しいと感じていました。
技術の進歩が早い領域のため、少しのブレイクがキャリアに大きく影響するのではないか、といった特有の不安に繋がっているのだと思います。
そこで今回、2025年6月28日(土)にAbema Towersで開催されたWomen Tech Terrace 2025に参加し、社外の女性エンジニアの方々と交流してきました 🌸
本記事では、当日のセッションの全体的なレポートと、その中でも特に印象深かった内容について紹介したいと思います。
Women Tech Terrace (wttjp) について
女性エンジニアのための技術とキャリアのカンファレンスです。
本カンファレンスでは「女性エンジニアが "長く自分らしく" 働けることを応援する」をコンセプトに、女性エンジニアのキャリアに関するパネルディスカッションや、技術に関するセッションを予定しています。これを機に女性エンジニアが所属を超えて繋がり、長期的なキャリアイメージを描くきっかけ作りとなるとともに、今後の女性エンジニアの更なる活躍に繋がることを期待しています。
ここ大事
女性主体のカンファレンスではありますが、セッションは男性にとっても貴重な機会となるため、男女問わずセッションの参加を受付しております。
イベント全体のレポートと各セッションへの所感
イベントには約50名(connpass参照)の参加者が集まり、可愛らしくデコレーションされた会場はとても居心地の良い空間でした ✨
セッションには、男性の参加者もいらっしゃいました!
なんと託児費用無料(全額サイバーエージェントさまが負担)の臨時託児所も用意されており、ワークママの機会損失への配慮に感動しました。

あなたの声を届けよう! 女性エンジニア登壇の意義とアウトプット実践ガイド
基調講演では、登壇者の女性比率が低いことについて、要因やハードルの下げ方とともにお話がありました。
私自身も自分から登壇したことがなく、共感しつつも耳が痛い思いで聞いていました...
書くこと、話すことは、最高の思考整理術
ということで、今回のテックブログ執筆に至りました!
社会の中のわたしの技術ー自分の地図の描き方
キャリアの描き方、これはジェンダーや年齢によらず意識すべきことだなと感じました。
特に、このAI時代でジュニアエンジニアはどう道を進んでいくのか…最近よく聞く議論なので興味深かったです。
地図はなんどでも書き直すことができる
エンジニアとして新卒入社後に何度か職種を変えながら、彷徨っている挑戦し続けている私は、この言葉に勇気を貰いました。
AIの発展によって、仕事がなくなるかも?と不安になったことがある人、少なくないと思います。
コーディングが好きで続けたいなら、AIの学習に使われるぐらい突き詰めたスペシャリストになることもできるだろうし、
ドメインに特化したプロダクトエンジニアになる道、
いっそ職種チェンジしてみる、という道もありですよね。
大事なのは、
自分にしかできないことってなんだろう?
これを見つけることだと思っています。
何か1つに尖っている方が分かりやすいですが、尖っていなくとも多くの変数を兼ね備えている人も、それはそれでレア価値があると信じています。
私も尖った1つを持っていないタイプです。:)
小さい頃から尖ったタレントを持っていない人間だと自覚していたので、小学生の時の将来の夢は「公務員」でした。(可愛くないですね)
ただ、今の自分が持っている要素をかけ合わせてみると...
エンジニア × 女性 × 英語が話せる × 採用面接ができる × 人と関わるのが好き × etc.,
なんだか、特別な人間に見えてきました^^
ここで重要なのは、「社会的需要」もしっかり抑えておくこと!
社会は厳しいので、自己満だけではやっていけないですよね。
AIにも代替されない、私だけの価値を探すことが、地図を描くことなんだと思いました。
私が変えてきたこと、変えなかったこと
女性のライフとキャリアについて具体例とともにお話があり、まさに私が悩んでいるポイントだったので首がもげるほど聞き入っていました。
特に、変化を妨げるものの例として挙げられていた以下の2つは、女性特有の要因についても言及があったりと目から鱗でした。
- 現状維持バイアス
人間は変化を恐れるもので、そのままの状態を維持する方が圧倒的に楽です。
チームを変える、会社を変える、ダメだと分かっても今の恋人と別れられない...変化によって「今」より好転すると確信を持てないなら、現状維持をしたくなりますよね。
私も、元々いたチームメンバーが大好きでとっても居心地が良かったので、リスクを犯して新規事業チームに異動するかどうか大分迷いました。
もし新しいチームメンバーと馬が合わなかったら?新規事業だから、もしかしたら数年かけて結局リリースされないかもしれない。
デメリットを考えるとたくさん出てくるし、そのままのチームで着実に上を目指す方がイメージしやすかったです。
それでも異動を決めたのは、居心地が良いのはぬるま湯に浸かっているのかも!めっちゃ成長できる可能性のある大きな挑戦することは、独り身の今しかできない!と思えたからです。
弊社の好きなところでもありますが、チームを異動した今でも元々のチームメンバーとは定期的に飲みに行ったりと、繋がりが増えただけでした。 BIG LOVE♡
- インポスター症候群
- 自分の能力や実績を過小評価し、成功を運や偶然のせいだと捉えてしまう
- 女性に多く見られると言われている
- 「女性は女性らしく、家庭的で控えめに」という価値観の中で育つことが要因の一つとも言われる
家庭的で控えめに... は、現代では大分薄れてきているとは感じますが、まだまだ根深く残っていますよね。
転職がデフォルトのエンジニア界隈ですが、今転職活動したところで私の需要って無いだろうしまだ無理かな…とずっと考えていました。
私もいつのまにか症候群に蝕まれていたようです。
とはいえ、社外の自分の価値は社内だけにいても分からないので、やっぱり社外と関わることは大事だと再認識できました。
変化に対応して紡ぐキャリア
「計画的偶発性理論」
予測不能な出来事に柔軟に対応することが、結果的にキャリア形成につながる。
この発表を通して、私がこれまで大切にしてきた思想が言語化されたように感じました。
社会人の初期数年はYESマンになろうと決めており、エンジニアとしてキャリアをスタートした後、メイン業務以外にも採用や研修など様々なことでお声がけいただいた際は、とりあえず挑戦してきました。
途中で、何者にもなれていないかもしれないと不安になったこともありましたが、これまでの全てが今後のキャリアにつながっていると、今は確信を持てています。
オペレーション業務の属人化解消へ!「ABEMA」のDXチャレンジ
レアゾンでもテックを活用した業務効率化は推進されており、私自身も広告事業で事業部側のオペレーションを理解しシステムに落とし込むプロジェクトを担当していたので、非常に興味深い内容でした。
ビジネスプロセス管理に関連する概念として、以下の2つが紹介されていました。
- BPMN(Business Process Model and Notation)
- BPMS(Business Process Management Systems)
BPMNとは、業務開始から終了までのステップと手順をフロー形式で図式化する方法のことを指します。日本語では業務プロセスモデリング表記法と訳されます。
私が業務効率化に携わっていたときは、シーケンス図を用いて事業部側の登場人物とフローを整理し、仕様設計していました。
システム後のシーケンス図と見比べることで効率化が可視化され、エンジニア側の評価もしやすかったとは思っています。
ただ、BPMNというモデルは知らなかったので、今後機会があれば使ってみたいです。
BPM (Business Process Management)は、継続的にPDCAを回して業務プロセスを改善していきますが、一つひとつの作業を自分たちだけで行うと膨大な手間と時間がかかります。このときBPMSを活用することで一部の作業を自動化できるため、大幅な時間短縮につながるのです。
私がいたチームでは、業務フローが変わるたびにシステムに落とし込むところにとても苦労していたので、あの時BPMSを知っていれば...!と思いました。
ドキュメントもそうですが、1度作って終わりではなく常に最新の状況にアップデートできる仕組み化が大事だなと改めて感じました。
個人的には、事業部側のオペレーションをヒアリングのみで整理することに限界を感じていたのですが
BPMNで現状の業務フローを可視化するのに1ヶ月かかった
というABEMAの具体的な数値を知れたのは嬉しかったです。
オペレーション理解にはどこも苦労している…
また、懇親会では
横断的な巻き込みは必要だが、上位(すぎる)レイヤーの人にまで注目されると想定外の業務を求められるリスクがあるため、意識的に調整していた。
とぶっちゃけた話を聞くことができ、ライフ・ワークの2軸を考える際の指標が増えました。
懇親会&おわりに
ノベルティ✨

懇親会では、豪華なお食事が用意されており、多様な方々とざっくばらんにお話する機会をいただき、とても有意義な時間を過ごすことができました...!

ライフとキャリアのタイミングや両立など、登壇者の方々が親切に相談に乗ってくれ、漠然とした不安が少し晴れました。
また同年代の方ともつながることができ、フレッシュな風を感じながら刺激を受けることができました。
エゴイストで居続けたいと、強く思えた会でした⚽️
弊社では、毎年エンジニア女子会を開催したりと、ホールディングスを横断して繋がれるよう取り組んでいます。
今回持ち帰ったものを、次の社内のエンジニア女子会で共有しようと考えております🫶
以上、Women Tech Terrace 2025の参加レポートでした!
▼採用情報
レアゾン・ホールディングスは、「世界一の企業へ」というビジョンを掲げ、「新しい"当たり前"を作り続ける」というミッションを推進しています。
現在、エンジニア採用を積極的に行っておりますので、ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ下記リンクからご応募ください。