はじめに
Qitta初投稿です。
インプットが好きな一方、アウトプットを苦手とする私ですが、
少しずつ慣らしていきないなーと思い、今年は2,3記事書いてみようと思った次第です。
手始めに、ハードルの低そうな読書感想文あたりから、
これまで読んだ技術書や書籍の感想を書きたいと思います。
最近、人工知能を学びたいなぁーかっこいいなーと感化され、
人工知能を学ぶためのロードマップに紹介されていた
『人工知能のアーキテクトたち』を読了しました。
(想定よりもボリュームがあって、何回か止まりましたが)
個人的に面白かった点や学びになった点をまとめておきます。
書籍の概要
人工知能分野における著名人23名対して、人工知能の課題や展望などインタービューし、
それらをまとめ挙げた本です。
メンバーの豪華さは、監訳者の松尾豊さんが巻末にて説明してくださっている。
(全然知らなかった私は、己の無知を痛感しました。勉強になります。)
共通している質問がいくつかあって
・どうして人工知能に興味を持ったか?
・経済や職への影響
・ユニバーサルベーシックインカムへの意見
・いつ汎用人工知能(AGI)が実現するか?
・その実現までの課題や技術は?
・中国との関係をどう捉えるか
など。
意見は色々あるけれど、自称楽観主義が多く、テクノロジー肯定派としてうれしいところ。
書籍は、2020年8月に初版のため、最新の情報との照らし合わせたアップデートしていきたい。
学びになったこと
社会実装までのラグの大きさ
人工知能によって、職が奪われてしまうのでは?という懸念に関して。
正しい部分もあるけれど、実際にはそう簡単にいかないし、時間もかかるよ、という意見がありました。
・自動化できるんだけど、コストが見合わないと結局自動化できない。
・イメージとして投資の考え方に近く、ある程度までリスクが下がる or リターンが見込めるまで着手できないっていうのが現実。
・アイデアと社会実装の間は結構離れている。人工知能も1950年あたりにアイデアの種はあって、2010年あたりから使用できるレベルまでようやく来た。
知能と自立性の区別
ターミネータみたいに人類脅かすんじゃない?っていう懸念に関して。
オーレン・エツィオー二さんの話が面白くて
・知能と自立性を区別できるもの。賢いけれど自律していないもの(例:電卓)と、
賢くはないけれど自律しているもの(例:10代の夜の集まり)があって、
人工知能=必ずしも自律するものではない
人自体の関する話
人工知能の本なんですが、人工知能を語る際に「知能とは?理解とは?推論とは?」が含まれます。もちろん技術の話が多いのですが、個人的にはこれらの意見も面白かったです。
・言葉はツールであって、言葉を介して、自分たちの頭の中に類似するモデルがあると納得する
・脳内物質によって感情が想起され、人は行動を起こす。感情とは、優先度設定マシンとも言える。
・人は「ごっこ遊び」に慣れている。たびたび新しいモデルを獲得しようと試みて、妄想(シミュレート)する。(いわゆる反事実思考)
・人は少ない情報から学習できる。子どもの学習過程を明確にできれば、より人に近い人工知能を生み出す足がかりになりうる。
・今までの哲学者が考えてきたことは、特定の経験から一般的な法則を生み出すこと。つまり、過去から未来を見据える方法を明らかにすること。
今後やりたいこと
会話や勉強でも頭の中のモデル化は、意識したいところ。
『世界一流のエンジニアの思考法』や『プログラマー脳』でも近いことは書かれていました。人や対象に合わせてこのモデルを調整・最適化できるとなお便利そうです。
私の場合、『ビジュアルシンカー』を参考にすると、
視覚的なモデルが好きなので、文字よりも図や絵の方が向いているかもしれません。
おまけ
未来の人工知能は見てみたいので、もっと野菜食べないとね。