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【AWS】Route53

Last updated at Posted at 2021-01-09

#Route53とは
・権威DNSサービス
 – AWSの提供する権威DNSサービス
 – DNSはドメイン名をIPアドレスに変換するインターネット上の「電話帳」
・AWS上で高可用性、低レイテンシなアーキテクチャを実現するツール
 – ポリシーベースの柔軟なトラフィックルーティング、フェイルオーバー、
  トラフィックフローなどの機能により、様々な条件に基づくルーティングが可能
・高い可用性を提供
 – DNSはインターネットの根幹のサービス
 – Route 53 は 100%のAvailabilityのSLAを提供
・マネージドサービスとして提供
 – DNSサーバーの設計・構築・維持管理が不要
 – 冗長性・性能・セキュリティ等は全てAWSにて管理される

#ホストゾーン
・ホストゾーンとは
 – ドメイン、サブドメイン内のDNSリソースレコードを管理するコンテナ
  • ホストゾーンの中に、DNSリソースレコードを登録
 – ホストゾーンには、ゾーンを管理する複数のDNSサーバーが割り当てられる (Delegation Set)
  • 1つのホストゾーンに対して、4台のDNSサーバーが割り当て
  • DNSサーバーは、全て異なるエッジロケーションに配置されている
  • 4つのトップレベルドメイン (*.com, *.org, *.net, *.co.uk) にまたがる
 – パブリックホストゾーン、プライベートホストゾーンを作成可能
・ホストゾーンの制限
 – AWSアカウント毎に500ゾーンまで (上限緩和可能)
 – レコードはホストゾーンあたり10,000個まで (上限緩和可能)

#ALIASレコード
・ALIASレコードとは
 – Route 53固有の仮想リソースレコード
 – DNSクエリに対して、以下のAWSサービスのエンドポイントのIPアドレス
  を直接返す(通常はCNAMEを利用)
  • 静的ウェブサイトとして設定されたS3バケット
  • CloudFront ディストリビューション
  • ELB
  • ホストゾーン内のリソースレコードセット (複雑なポリシーの作成で使用)
・ALIASレコードを使うメリット
 – DNSクエリに対するレスポンスが高速
 – Zone Apexが利用可能
 – ALIASレコードに対するクエリが無料(S3, CloudFront, ELB)

#ALIASレコードによるDNS名前解決の高速化
・Route 53と連携したDNS Lookupの高速化
 • CloudFrontのAlternative Domain NameをRoute53を利用して名前解決する際は、
  レコードセットTypeをCNAMEではなくAレコードのAlias設定することでクエリの回数が削減

#トラフィックルーティング
・トラフィックルーティングとは
 – クライアントからのトラフィックを、要件に応じて適切な宛先へ転送すること
 – ここでは、DNS名前解決によるトラフィックの転送を対象とする
 – DNSクエリに対して適切な転送先を応答するために、ルーティングポリシーを活用する
 – トラフィックルーティングを適切に設計することにより、
  可用性が高くレイテンシの少ないアーキテクチャを構築することができる
・従来のDNSでのルーティング
 – DNSで事前に定義された、静的なリソースレコードにのみに基づいてDNSクエリに応答
 (例)
  • www.example.com へのリクエストは IPアドレス 1.1.1.1 に転送
  • ポリシーベースのルーティング
 – DNSクエリに対して、ポリシーで定義されたルールに基づいて、
  動的に状況に応じた転送先を応答
 (例)
  • www.example.com へは、送信元が日本の場合、東京リージョンへ転送
  • 送信元が日本以外の場合、送信元からのレイテンシーが最も小さいリージョンへ転送

#ルーティングポリシー
Route 53では、複数のルーティングポリシーにより柔軟なルールを作成可能
 • シンプルルーティング (Simple)
  – レコードセットで事前に設定された値のみに基づいてDNSクエリに応答する
  – 従来のDNSと同様に、静的なマッピングによりルーティングが決定される
 • 加重ルーティング (Weighted)
  – 複数エンドポイント毎に設定された重みづけに基づいて、DNSクエリに応答する
  – より重み付けの高いエンドポイントのリソースに、より多くルーティングされる
  – A/Bテスト、段階的な移行、サーバー毎に性能に偏りがある場合
 • レイテンシールーティング (Latency)
  – AWSリージョンとの遅延によって、DNSクエリに応答する
  – リージョン間の遅延が少ない方のリソースへルーティングされる
  – エンドユーザーのレイテンシーを低減したい
   動的なサイトでレスポンスを早くしたい
   (静的:CloudFrontでキャッシュを活用、動的:キャッシュの制約がある)
 • フェイルオーバールーティング (Failover)
  – ヘルスチェックの結果に基づいて、利用可能なリソースをDNSクエリに応答する
  – 利用可能なリソースにのみルーティングされる
  – 複数のリージョンにまたがるシステムで冗長化構成、
   災害発生時にリージョン間でフェイルオーバー、
   サイト障害時にS3静的WebサイトホスティングのSorryPageを表示
 • 位置情報ルーティング (Geolocation)
  – クライアントの位置情報に基づいて、DNSクエリに応答する
  – 特定の地域・国からのDNSクエリに対して、特定のアドレスを応答する
  – ローカライズ:クライアントの地域により適切な言語でコンテンツを提供
   コンプライアンス:コンテンツディストリビューションを
            ライセンス許可した市場のみに制限
   パフォーマンス:特定の地域からエンドエンドポイント間の
           安定したルーティングを必要とするケース

#DNSフェイルオーバとは
ヘルスチェックによりエンドポイントのリソースの正常性をチェックし、正常な場合のみルーティングされるようにDNSクエリに応答

#ヘルスチェック
異常と判断した対象のIPアドレスをクエリ結果として返さない。全て以上の場合はIPアドレスを返す仕様

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