技育展とは?
株式会社サポーターズが開催する、学生エンジニアのアウトプットを展示するイベントです。
アウトプット作品を作る+それをプレゼンすることがイベントの主な内容です。
私は2021年開催の回に参加しました。
チームは高校時代の同級生の友人と2人でした。
何を作ったの?
失敗ドットコムというWebサイトを作成したました。
このサイトは、みんなの失敗談を知識として集積して、他の人の挑戦に役立てようというコンセプトから生まれました。
主な機能は、自分の失敗談を投稿したり、他人の失敗談を閲覧することです。
例えば、こんな投稿があったりします。
審査結果は?
以下のようなルールで入賞者が選出されます。
最優秀賞(1作品) 30万円/テーマ
優秀賞(1作品) 10万円/テーマ
「はじめてのアウトプット」は優秀賞のみ
(賞金3万円×12作品)となります
参加賞 5000円(登壇者全員)
私が参加したのは「はじめてのアウトプット」というテーマのため、優秀賞しか存在しませんでした。
たしか、「はじめてのアウトプット」は60チームぐらいあったため、全体の1/5が優秀賞を貰えます。
そして…
私のチームは優秀賞をいただくことができました。(でも、よく考えれば1/5ってだいぶ多い)
本当にはじめてのアウトプットだったのでかなり嬉しかったです。
ここから先ではなぜ優秀賞を貰えたのかを振り返りたいと思います。
優秀賞を取るために工夫したことは?
開発フェーズ
実は何もありません。
なぜなら、エントリー時には既にサービスが完成していたからです。
(エントリー前の開発時にどのような工夫を行ったのかは、後で述べています)
ちなみに、技育展の応募資格は下記のようになっており、既成作品を提出することはルール違反ではありません。
・学生が作成した作品であること(学校種別、学年不問)
・新規作成or既成作品かは問いません
・個人制作orチーム制作いずれでも可
プレゼンフェーズ
めちゃくちゃ力を入れました。
なぜなら、自分自身が「はじめてのアウトプット」の中でも技術レベルが相当低い方であることは容易に想像がついていたため、プレゼンで勝負するしかないと思ったからです。
下記のGoogle Slideがプレゼン本番で利用したスライドです。
技術レベルが低いからこそ、サービスの価値という側面で攻めた内容にしました。
(エントリー前に)開発するときに工夫したことは?
開発に着手する前から、失敗談を閲覧・投稿できるWebサイトというコンセプト自体は固まっていました。
そして、開発段階で工夫したことは、このコンセプトを元になるべくそれっぽいものを作るということでした。
「それっぽい」の定義にオリジナリティーがありすぎる気がするため補足すると、
『今の技術力の範囲で、「えwwこれ絶対素人が作ったサイトじゃんwwwぷぷぷwww」となることをなるべく避けられてる』ことを表すと思ってください。
なぜ「それっぽさ」を追求したかというと、素人が作った感が出ている時点で同志の駆け出しエンジニアでもない限り、そのサービスは利用する人はほとんどいないと思っていたからです。(超個人的意見です)
「それっぽさ」を追求して実際に行ったことの例は下記の通りです。
- UIにこだわる。特にトップページ。
- 投稿内容に見出しや太字、イタリックなどを入れられるようにする。
- 画像を投稿できるようにする。
- カテゴリを2階層にする。(ex.学習カテゴリの中の大学受験カテゴリ)
- 閲覧数をカウントし、人気の記事を表示する。
- 利用規約・プライバシーポリシー・お問い合わせページを作成する。
審査員からどんな評価をもらった?
- アプローチがおもしろい。
- 発想が面白かった。
- 内容も面白く、サービスとしてのクオリティも高かった。
- 考え方の視点が今までなくて確かにと納得できる考え方で,とてもサービスを使ってみたいと感じました。
- 投稿方法もmarkdownではなく普通の人でも使いやすそうでUIもかわいく人気が出そうと感じた。
- コンセプトが明確だったため。
- 課題と解決するプロダクトの説明が明瞭完結。
- テーマがおもしろく、そのテーマを実現するためのシステムもしっかりしていた。
- アイデアが面白い
- 発想、動機が面白い。
- 利用層が安定しそうである。
- アイデアが良い
- これも普及してほしい
- アイディアが良かった。
- 「失敗談」への着目が面白いなと思いました。
- よく成功談が注目されるが、失敗という経験談に注目した点。
- カテゴリ分けや分かりやすいUIがなおよい。
- 失敗を集めるっていうのがあまり思い浮かばなかった発想で驚きました。使ってみたいです。
- 失敗談を投稿するという発想がおもしろかったため。全体的な完成度も高く実用的だと思った。
- 失敗経験から失敗を防ぐための学びを得るという考えに共感し、UIもきれいで見やすかったため。
- UIがとてもきれいでした。
- 制作背景とそこからの発想や視点、裏付けがしっかりしていて、それに沿ったコンテンツを実現させた技術力、全てすごいと感じました!
- コンセプトがすばらしいと思った。
- 成功のパターンはたくさんあるけれど、失敗のパターンは限られてくるので、失敗を学ぶことで成功すると以前聞いたことがあります。このサイトで失敗を共有すれば確かにみんなが成功に近づくだろうなと思いました。
- 成功談ではなく失敗談を集めることで誇張されることはなく、また役に立つという発想が大変面白かったです。投稿周りもしっかりしていて、これから投稿数が増えるのが楽しみです。
- コンセプトが面白い
- サイトも見易く、またミッションにも強く共感したから。
- 失敗の体験談は話しづらいことでもあるので、こういうアプリがあるといいなと思った。
- 発想が面白かった。
- 共感の翁。
- 失敗談にフォーカスしている点に強く共感を抱いた。体験ベースのアウトプットという点に価値を感じた。
- 失敗が重要というコンセプトに共感する。沢山の人に使ってほしい。
- 失敗を見れるサイトは需要があると思う。ユーザーもある程度いて、使いやすいデザインになっていると思う。
- 作品の着眼点がすごくいいなと思いました 逆転の発想のようなアイデア リリース済みでユーザもいる点
- プレゼンテーションでの説得力が高かった。サイトも単なるデモ以上に機能しており、ターゲットに対して明確にソリューションを打ち出せている。今後の機能開発に期待したい。
アイディア・UIに関する評価内容が多く、概ね狙い通りです。
最後に
失敗ドットコムで失敗談を投稿しませんか?
おそらく、とても多くの人の参考になります。
投稿できることなんてないよという方は人気の記事だけでもご覧になってください!