前回の続きです。
IDワークフローの利用設定
http://(ホスト名):(ポート)/idworkflow/servlet?login
にアクセスし、LDAPユーザでログインします。
次の画面に遷移します。
まずは「管理情報」 > 「属性情報」から、申請書で使用する属性を追加します。
必要な属性はすべて追加します。
次に、「承認者リスト設定」から「ユーザ情報」で設定した属性と承認者リスト名を設定します。
「ルートテンプレート」の設定を行います。
管理番号、ルート名を設定します。
ルート設定 > 追加ボタンから承認者を追加します。
承認種別を「順次」とすると登録した承認者が順番に承認することで、「同時」とすると全員が承認することで(順不同)、「複数」とすると1人でも承認することで次の承認ステップへと進むことができます。
承認者登録画面で「上長選択」を選ぶと、承認者リストを承認者として設定できます。
「ユーザ選択」を選ぶと、ユーザ個人を承認者に設定できます。
下記のように設定してみます。
ルートテンプレートを保存したら、最後に申請書テンプレートを作成します。
「基本情報」タブでは管理番号、テンプレート名、申請書No情報を設定し、「公開」区分とします。
反映予定日設定を「あり」にし、即時反映プラグインを指定します。
即時反映を使用することで、次の承認ステップや反映日に関わらず即正規エントリにIDを追加できます。
作成したルートテンプレートを指定します。
「属性情報」では申請書テンプレートに設定する属性を指定します。
まずはタブ名を「基本情報」とし、「追加」ボタンを押下します。
カテゴリ名、表示ラベル(見出し)、参照権、編集権を指定します。
追加のタブ「追加情報」も設定しました。
「条件情報」、「メール情報」は未設定とします。
「メール情報」では、申請書テンプレートごとに送信するメールの文面を制御できます。
確認
以下のようなmanager
属性を持つユーザでログインし、申請書を作成します。
申請書の書式は以下のようになっています。
設定どおり、「基本情報」タブの中に2つのカテゴリ「ユーザ情報」「認証情報」があり、その中に項目が存在しています。
「追加情報」タブにはカテゴリなしで2つの項目があります。
「承認ボタン」「否認ボタン」と表示されていることもわかります。
まずはcn
=user1
で申請してみます。
属性情報の追加時、一意チェックの対象にcn
を指定していたので、きちんとエラーで弾かれます。
次にuser8
で申請します。
申請されました。
一番最初の承認者はmanager
属性の値=user1
で、「順次」となっているため、まだuser2
やuser6
に承認依頼は届いていません。
「アクション」 > 「承認」や検索画面から対象の申請書を選択します。
検索画面に「反映予定日」のフィルタが追加されていることを確認しておきます。
承認画面はこのようになっています。
ログインユーザは申請者=uesr7
ではないので、パスワード情報が参照できないようになっています。
承認します。
承認することで、user2
に承認依頼が届きます。
もちろん、まだuser6
などの次のステップのユーザには届きません。
こちらがuser2
の承認画面ですが、「承認」「否認」のボタンが標準のもの変わっていることがわかります。
ここでも承認します。
次に、user5
、user6
に承認依頼が届きます。
この承認ステップは「同時」になっているので、片方のユーザで承認してももう片方のユーザの承認がされなければ次に進みません。
両方の承認を終えたら、最後はuser3
、user4
の「複数」承認です。
この設定ではどちらか片方が承認することで次に進みます。
最後の承認ステップが終了したことで、予約エントリが作成されます。
「予約エントリ反映」を実行して正規エントリに反映します。
正規エントリに反映されました。
このようにIDワークフローの一連の動作が実行されています。
次の記事では、IDワークフローでLDAPグループを使用する設定や代理承認などの機能について検証します。