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国産IDaaS Exticを使ってみる 9. ADアグリゲータ

Last updated at Posted at 2025-03-26

前回の続きです。

ADアグリゲータとは

ADのユーザー情報をExticに連携するためのWebアプリケーションです。
パスワード同期フックモジュールを併用することで、パスワード情報の連携も可能です。

設定

事前準備

管理コンソール > アプリケーションから「Active Directory(オンプレミス) アグリゲータ」を選択します。
image.png
表示名を設定し、接続キーを発行します。
スクリーンショット 2025-01-07 102059.png
連携対象のADのドメインコントローラーにてパスワード同期フックモジュールをインストールします。(手順は前回と同一です)
ADPasswdSyncHookCfg.exeを起動します。
ここでは、ユーザー識別属性名と識別文字を空欄とし、エージェント接続情報にhttp://(ホスト名):(ポート)/adaggregator/pwdhookを指定、また接続キーにADアグリゲータ用に発行した接続キーを指定します。
スクリーンショット 2025-01-07 105714.png

Webアプリケーションの設定

adaggregator.warをダウンロードします。
image.png
adaggregator.war<tomcat_home>\webapps\以下にコピーしてデプロイします。
image.png
<tomcat_home>\webapps\adaggregator\WEB-INF\classes\META-INF\application_setting.propertiesを開き、接続キー、サブドメイン、SQLiteのディレクトリと連携用CSVファイルの文字コードを指定します。
スクリーンショット 2025-01-07 103859.png
指定した文字コードとExtic本体側のCSVファイルの文字コードを合わせる必要があります。
image.png
保存してTomcatを再起動します。
http://(ホスト名):(ポート)/adaggregator/にアクセスし、テナント管理者グループのユーザーでログインします。
image.png
次の画面に遷移します。
image.png
画面右上プルダウンメニューから「設定」を選択します。
「AD接続設定」ではADへの接続情報と抽出フィルターを設定します。今回はcn=*とします。
image.png
「ユーザーマッピング設定」ではユーザーエントリのキー属性の指定とマッピングを行います。
今回は以下の通りとしました。
image.png
最後にポーリング間隔、開始時間と自動起動の設定を行って完了です。
image.png

確認

Webアプリケーションとパスワード同期フックサービスを起動します。
image.png
ADにユーザーを追加します。
image.png
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するとこのように、Exticにユーザーが追加されます。
image.png
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このユーザーの情報を変更します。
image.png
Exticにも連携されました。
image.png
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ちなみに、ExticにADのユーザーが追加される契機はパスワード情報の更新です。
フィルターではcn=*としていても、ベースDN以下のユーザーエントリがすべて追加されることはなく、パスワード変更を行ったユーザーのみがExticに追加される仕様になっています。
image.png
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image.png

応用 - ADエージェント(アグリゲータモード)の使用

ADエージェント(アグリゲータモード)を使用することで、AD→Extic間の連携中でもExtic側で変更したパスワードをADに連携することができます。

設定

<tomcat_home>\webapps\以下にadagent.warをコピーしてデプロイします。ここでは設定の都合上ファイル名をadagent-agg.warに変更しています。
image.png
<tomcat_home>\webapps\adagent-agg\WEB-INF\classes\META-INF\application_setting.propertiesを開きます。
サブドメインとADアグリゲータ用の接続キーを指定します。
user_filter_key_attributeの設定値はADアグリゲータの設定でExticのユーザー名属性にマッピングしたADの属性と同一である必要があります。
スクリーンショット 2025-01-07 121556.png
http://(ホスト名):(ポート)/adagent-agg/にアクセスし、テナント管理者グループのユーザーでログインします。
image.png
ログイン後、右上プルダウンメニューから「設定」を選択します。
「AD接続設定」で連携するADへの接続情報を指定します。
image.png
「ユーザーマッピング設定」ではパスワード同期フックモジュールのパスワード同期識別名に指定した属性と同じ属性を指定します。
また、プリセットのAD属性とExtic属性をマッピングします。
image.png
最後にポーリング間隔を設定します。
image.png

確認

では、アプリケーションを起動し、Exticにて対象ユーザーのパスワードを変更します。
image.png
パスワード変更の処理が実行されます。
image.png

このようにして、ADからExticへのユーザー情報の連携が行われます。
次回はローカルのサーバー上にCSVファイルを作成する「CSV(オンプレミス)出力」、CSVインポート処理を行うAPI「CSVインポートAPI」について検証します。

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