こんにちは!株式会社IT働楽研究所の橋口です!
先日、実家に帰省したときに家族全員で久しぶりに人生ゲームをしました。
「末っ子よ、銀行係をするのだ」と言われ、にこやかに受け取った紙幣たち。
赤色の2万ドル手形をホイホイ配りながら、ふと頭に浮かんだのは―――
「NetSuiteの手形処理、ちょうど勉強中やなぁ……」
「家を買う……って、減価償却……するよな、そりゃあ」
......はい、完全に仕事脳でした(笑)
そんなこんなで、ふと思ったんです。
「NetSuiteをもっと分かりやすく学べるリソース、まとめておきたいな」と。
というわけで今回は、NetSuiteの情報収集・学習に役立つリンク集をお届けします!
はじめに
NetSuiteは、Oracleが提供するクラウド型のERPです。
会計、販売、在庫、購買、人事など、企業活動に必要な業務を一元的に管理できます。
NetSuiteには、機能紹介の動画コンテンツが充実しており、質問や回答ができる掲示板のようなコミュニティサイトなども公式から用意されているため、情報が豊富にそろっています。
コードが書けない方でもセルフカスタマイズが容易に行えますし、開発に慣れている方にとっても柔軟にカスタマイズできる環境が整っています。
この記事では、学習サイト・コミュニティ・開発で役立つリンク集などを一挙にまとめました!
この記事でわかる・できること
- NetSuiteの学習用動画やマニュアルリンクを知る
- 日本語で質問できるコミュニティにアクセスできる
- NetSuiteのデータベース構造やフィールドについて調べられる
- SQLについて勉強できるサイトがわかる
この記事の対象者
- NetSuiteアカウントを持っている方
- 導入直後のNetSuiteユーザー
- NetSuiteについて勉強中のあなた
- NetSuite内で開発やカスタマイズを行う方
入門編
動画で学べる「MyLearn」
NetSuiteの基本操作や機能を学ぶには、Oracle公式の学習プラットフォーム「MyLearn」 がおすすめです。
操作画面を見ながら学べる構成になっており、初めてNetSuiteに触れる方でもイメージしやすい内容になっています。
特に嬉しいのは、日本語のナレーションや字幕が付いた動画も数多く用意されている点です。
一部のコンテンツは英語のみですが、字幕で日本語に対応していることもあるため、タイトルが英語でも一度中身を確認してみるのがおすすめです。
カテゴリ別にまとまっていて、自分のレベルや業務に合わせた動画を探しやすいのもポイントです。
「NetSuiteとは?」という超初級編から、「ダッシュボード設定」「保存検索の使い方」など日常業務に役立つ内容まで幅広く網羅されています。
🔗 https://mylearn.oracle.com/netsuite/home
手軽にQ&Aができる「サポートコミュニティ」
NetSuiteを使っていて「ちょっと聞きたい」「他の人はどうしてるんだろう?」と思ったことはありませんか?
そんなときにおすすめなのが、Oracleが提供する「NetSuiteサポートコミュニティ」 です。
このコミュニティでは、質問の投稿、記事の閲覧、他のユーザーとのやり取りが日本語でできます。
Oracleのカスタマーサポート担当者はもちろん、NetSuite歴の長いベテランユーザーや、業務システムに強いエンジニアの方々など、多様なメンバーが活発に参加しています。
困っていることを投稿すると、驚くほど丁寧な返信が返ってくることも。
一部のユーザーの間では、「日本語コミュニティにはプロが住んでいる」というウワサまで……(笑)
(いつも本当にお世話になっております!🙏)
他のユーザーの質問と回答を見るだけでも学びになることが多いので、定期的に覗いておくと必ず役に立つ場です。
🔗 https://community.oracle.com/netsuite/japanese/
※Oracleの方に直接問い合わせをしたい!という方はOracle NetSuite カスタマーサポートをご参照ください(NetSuitアカウントがある方向け)。
上級編:開発者・管理者向け
レコード構造を調べたいときには「Schema Browser」
NetSuiteを使っていると、「この項目ってどこから来ているんだろう?」「このレコードって他とどうつながっているの?」と疑問に思う場面がありますよね。
NetSuiteは、顧客情報やトランザクション、在庫などのレコードが複雑に関連し合う設計になっており、最初は全体像がなかなかつかみにくいかもしれません。
そんなときに便利なのが、「スキーマブラウザ(Schema Browser)」 です。
これは、NetSuiteに存在する各種レコードの構造(フィールド名・データ型・他レコードとのリレーション)を確認できるドキュメントです。
以下のようなときに重宝します。
- SuiteScriptを書くときに、どのプロパティが使えるか調べたい
- 保存検索やワークフローの条件設定で使えるフィールドを確認したい
- 新しいカスタムレコードを設計する際に、標準レコードとの違いを理解したい
スキーマブラウザでは、レコードの階層構造がリンク付きで表示されているため、他レコードとの関連も視覚的にたどりやすいのが特徴です。
普段よく使う「customer」「salesOrder」「item」などの標準レコードもすべて網羅されているので、一度ブックマークしておくと便利ですよ。
🔗 https://system.netsuite.com/help/helpcenter/en_US/srbrowser/Browser2025_1/schema/record/account.html
(リンク先英語です)
保存検索で使える関数たち「SQL Expressions」
NetSuiteの保存検索やワークブック、ワークフローでは、「関数(Expressions)」を使って、より柔軟で高度な条件や表示形式を実現することができます。
実は、検索条件や表示列の設定画面では、利用可能な関数がドロップダウン形式でリスト表示されるため、SQLに詳しくない方でも比較的わかりやすく使い始めることができます。
それぞれの関数が何をするものなのかは、Oracle公式オンラインヘルプで一覧確認することが可能です。
使える関数の種類はとても多く、文字列操作、日付計算、条件分岐、数値処理など幅広くサポートされています。
関数が使えると、以下のような表現が可能になります。
- 日付の〇ヶ月前を計算して抽出
- 項目が空白かどうかで条件分岐
- 一部の文字列だけを取り出して表示
- 取引先や商品に応じて表示名を変更
これらを使いこなせるようになると、保存検索でできることの幅が一気に広がります!
業務の効率化やレポートの視認性向上にも直結するので、ぜひ一度挑戦してみてください。
🔗 https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/netsuite/ns-online-help/section_N2833020.html#bridgehead_N2833224
(リンク先英語です)
紹介させてください「shift the oracle」様
NetSuiteでは、直接SQLを使ってデータベースにアクセスすることはできません。
ですが、保存検索やワークブック、ワークフローの条件分岐など、実はさまざまな場面でSQL(CASE文、日付演算、IF式など)が使えます。
そんなときにぜひ参考にしたいのが、「Shift the Oracle」さんのNetSuite向けSQL風Tips記事です。
具体的な例を交えながら、「どんな式が使えるのか」「どう書けば動くのか」がわかりやすく解説されています。
(非公式ですがとてもわかりやすいです)
SQLが好きな方・業務改善に活用したい方に特におすすめです!
🔗 https://www.shift-the-oracle.com/sql/
番外編:困ったときの確認リンク
稼働状況の確認は「NetSuite Service Status」から
NetSuiteのクラウドサービス稼働状況(障害/メンテナンス)を確認できます。
「ログインできない?自分だけ?それとも全体?」というときに見てみると良いかもしれません。
■データセンター別のステータス
- 緑:正常稼働中
- 黄:一部影響あり(遅延など)
- 赤:障害発生中
■過去の障害履歴も確認可能
- 発生/復旧時間
- 影響範囲(保存検索、ログイン、スクリプトなど)
- 原因と対策の要約
🔗 https://status.netsuite.com/
(リンク先英語です)
結論
NetSuiteは、学習サイトやコミュニティ、開発者向け資料が実はかなり整っています!
この記事のリンクをブックマークして、困ったときや学びたいときにすぐ参照できるようにしておくと便利です✨
今後も便利なサイトやまとめがあれば、どんどん追記していきます!
逆に「これ使ってるよ」「便利だよ」というものがあれば教えてください!
📎 参考資料リンク集
- 学習動画 Oracle MyLearn
- 掲示板 Oracle サポートコミュニティ
- レコード構造 Schema Browser
- 初期搭載の関数 NetSuite Applications Suite - SQL Expressions
- SQLがよくわかる Shift the Oracle様
- 障害発生時に NetSuite Service Status
- NetSuite公式サイト