はじめに
この記事では、高橋啓治郎さんが開発したRCam2を使用する手順を紹介します。
RCam2を使用した動画を掲載します。
「Unity と iPad で作る AR VFX の世界」のRCam2を使用テスト
RCam2のGitHubリポジトリです。
https://github.com/keijiro/Rcam2
ReadmeにRCam2を使用する手順が記載されていますが、私が分からなかった部分を含めて説明します。
こちらにRCam2がどのようなものであるかYouTubeにて紹介してくださっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IqE14T3hf7Y&list=LL&index=8
目次
必要な機材
- LiDARを搭載したiPad Pro
- iPhone 12 Proで動作するかは未検証です。
- Macのパソコン
- XCodeを使用してiOS向けにビルドするために必要です。
- Windowsのパソコン
- iOSのアプリから動画などのデータを取得してエフェクトを表示する際に必要です。
- Wi-Fi
- 同じWi-Fiに接続してデータを送るために必要です。
- 動画をリアルタイムで送受信できる程度の通信速度が必要です。(遅いと画面がカクカクになります。)
- 公共のWi-FiではパソコンとiPad Proの間でデータを送信することができない問題がありました。
RCam2の環境構築方法
- Macのパソコンで準備すること
- iPad Proアプリの「RcamController」を用意する手順です。
- https://github.com/keijiro/Rcam2/tree/master/RcamController このURLから「RcamController」のUnityプロジェクトをダウンロードします。
- UnityでiOS向けにXCodeプロジェクトをビルド
- XCodeでiPad Proにアプリをビルド
- ※そのままだとビルド時にエラーが発生してしまうので、https://www.ndi.tv/sdk/#download からNDI SDK Software Develop Kitをインストールしてください。
- iPad Proアプリの「RcamController」を用意する手順です。
- iPad Proで準備すること
- Windowsのパソコンと同じWi-Fiに繋ぎ、ビルドした「RcamController」のアプリを開いてください。
- Windowsのパソコンで準備すること
- https://www.ndi.tv/sdk/#download からNDI SDK Software Develop Kitをインストールしてください。
-
https://github.com/keijiro/Rcam2/releases/tag/v1.0.0 このURLからRcam2-1.0.0.zip
をダウンロードし、「RcamVisualizer.exe」を開く。 - 画面左上のドロップダウンに、自身のiPad Proの名前が表示されるので、それを選択してください。
- iPad Proの「RcamController」アプリとWindowsの「RcamVisualizer.exe」がインターネット接続で繋がらないとき
- https://pc-karuma.net/windows-10-firewall-enable-disable/ このURLを参考に、ファイアウォールを無効にするとうまく繋がる場合があります。
- 公共のWi-Fiではないものに変更する。(とあるゲーム会社オフィスのゲスト用のWi-Fiで試そうとしましたが、セキュリティの設定が厳しいことが原因(?)で繋がらないことがありました。)
- イーサネット(有線のインターネットのようなもの)を使用する。(私は検証できていません。)
感想など
- RCam2は様々な設定や他のデバイスが必要となるので使用までに負担がかかってしまいますね…。iPad Pro単体で実行できる同様のアプリが開発できればいいですね。
- iPad ProのLiDARの有用性が見えてきましたね。乗るしかない。このビッグウェーブに…!!
- なにか追記すべきことなどありましたら教えて下さい。m(_ _)m