あなたは普段仕事をしているときに、このような声を聞くことはありませんか?
「サーバーエンジニアに資格は必要なの?」
「資格があっても実務経験がなければ何の意味もない」
「資格なんて持っても無駄」
たしかに、いくら資格を持っていても仕事ができなければ保有している意味はありません。
しかし、資格は持っていた方がよいです。
資格を取得する勉強の中で体系的な知識を習得でき、資格に合格できるだけのレベルまでスキルアップが図れるからです。
サーバーエンジニアには知識と経験の両方が求められるため、知識だけあって経験不足なのは困りますし、逆に経験はあるけれども知っていることは知っているけれど知らないことはわからないといったムラのある状態も困ります。
この記事ではサーバーエンジニアが持っておくべき資格5選と題して、サーバーエンジニアとして実務を行ううえで必要となる資格についてご紹介します。
もし、サーバーエンジニアだけど、その資格を取ったらよいのかわからない、そのようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃれば、この記事を参考に資格取得を目指してみてください。
実際にサーバーエンジニアとして資格を取得して変化したこと
実際にサーバーエンジニアとして資格を取得して感じたことは、
「話のつながりがよくわかった」
ことです。
正直、何かが劇的に変化することはありません。
しかし、業務の中で経験したことにつながりが出て、
「これはこういうことだったのか」
「だからこうなっていたんだ」
という気づきを得られます。
その他にも打ち合わせや普段の会話の中の用語について、話についていけるようになります。
つまり、ベースができたということを意味します。
ベースがしっかりできていると、業務の中で経験することものみ込みが早くなり、さらに新しい知識や経験が得られます。
実際に肌で感じ取った変化としては、このような気づきです。
サーバーエンジニアが取得するべき資格
サーバーエンジニアはサーバーに特化したエンジニアではあるもののインフラエンジニアと似たところがあり、求められる知識も少し幅が広がります。
サーバーエンジニアが取得すべき資格にはこのようなものがあります。
・応用情報技術者資格試験
・CCNA
・LPIC/LinuC(level 2)
・Oracle Master
・AWS Solution Architect Associate
これ以外にも、応用情報技術者資格試験やAWS認定資格試験など取得しておいた方がよい資格はたくさんありますが、まずはこれだけの資格があれば業務に必要なスキルは身につけられるといってもいいでしょう。
それぞれの資格について解説します。
応用情報技術者資格試験
応用情報処理技術者資格試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)によって提供されている情報処理全般に関する試験です。
資格範囲は数学から始まり、経営戦略、ITガバナンスにいたるまで幅広い知識が問われます。
特に午後問題はインフラ構成図をもとにした問題が出題され、実務向きの試験です。
CCNA
CCNAはCiscoが提供するネットワークの認定試験です。
ネットワークの基礎知識を中心に問題が構成されており、ネットワーク周りの知識を体系的に理解するのに適しています。
サーバエンジニアにもネットワークの知識を求められることがあることから取得しておくべき資格のひとつです。
LPIC/LinuC
LPIC/LinuCはLinuxサーバーの認定資格です。
Level1 ~ Level 3までありますが、Level 2が取得できれば実務は問題ありません。
特にLevel2 のコマンドを問う問題は細かなパラメータ指定まで覚える必要があります。
実務では調べながらコマンドを打てば問題ないのですが、1度は実機で確認しておきたいコマンドばかりです。
Level 3は専門領域に分かれています。
キャリアパスに応じて、Level 3のうちどれを取得すればよいのか決めましょう。
公式ホームページ(LPIC)
公式ホームページ(LinuC)
Oracle Master
Oracle MasterはDBに関する資格試験で、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4種類あります。
インフラ担当であればBronzeを取得すれば、DBに関する基礎知識としては十分です。
Silverはより実践的で、DBAを目指すのであれば取得すべきでしょう。
サーバーエンジニアはDBについても作業を依頼されることが多いため、取得して損はない資格です。
AWS Solution Architect Associate
AWS認定資格はAWSの基礎知識を問われる資格です。
Solution Architect Associateを取得すれば、AWSの基礎的な知識が身につけられます。
オンプレミス環境のサーバーエンジニアだとしても、インフラに関する全般の理解を深められ、将来的なキャリアパスにもつながりやすいため取得しておくべき資格のひとつです。
今回紹介した資格をベースとしてキャリアパスごとに上位資格を取得すれば目指すべきロードマップが見えてきます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはネットワーク、サーバ、OS、DB、ミドルウェアといったインフラ全般の設計、構築、運用を行うエンジニアです。
サーバーエンジニアに比べると対象となる領域が広がるため、インフラ全般に関する知識と経験が求められます。
インフラエンジニアを目指すのであれば、以下の資格を取得するように勉強をしましょう。
・CCNP
・LPIC/LinuC(level 3)
・Oracle Master
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドのインフラ全般を担当するエンジニアです。
クラウドエンジニアはサーバだけではなく、ネットワークや各クラウドの特性を熟知していなければならないため、クラウドに関連する資格を取得することが重要です。
クラウドエンジニアを目指すのであれば、以下の資格を取得すべきです。
・CCNP
・LPIC/LinuC(level 3)
・Oracle Master
・AWS Solution Architect Professional
・Azure認定資格
・Google Cloud Platform認定資格
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアはインフラのうちセキュリティ分野に特化したエンジニアです。
通常のインフラに関する知識の他に、セキュリティに関する深い知見と経験が求められます。
セキュリティエンジニアを目指すのであれば、以下のような資格を取得するとよいでしょう。
・CCNP
・LPIC/LinuC(level 3)
・Oracle Master
・セキュリティマネジメント資格試験
・情報処理安全士資格試験
このように目指すべきキャリアパスによって取得すべき資格は変わります。
どの分野に興味があるのか、将来どのようなエンジニアになりたいか整理したうえで、資格取得のための計画を立ててみてください。
サーバーエンジニアとしてスキルアップするための勉強法
サーバーエンジニアとしてスキルアップするための勉強方法はいろいろありますが、まずは技術書を購入して知識を深めることが重要です。
ただ、技術書を読んでも単なる机上の学習にしかならず、実体験を伴わないため理解が深まりません。
そこで、実機を使った演習が効果的です。
すでにエンジニアとして自社に検証環境があれば、許可を得てから実機検証をするのが1番効率よく理解が深まります。
もし、検証環境がなければAWSやGCPのようなクラウド環境を検証環境として所有することが望ましいのですが、費用がかかるため大規模な検証環境を構築しづらいところが難点です。
とにかく資格取得を第1に考えるのであれば、問題集を購入し解きまくることがもっとも手っ取り早い方法です。
オンライン学習サイトには優良な問題集が提供されているものもあるので、それを利用するとよいでしょう。
まとめ
この記事ではーサーバエンジニアが持っておくべき資格について解説しました。
サーバーエンジニアが持っておくべき資格には以下のものがあります。
・応用情報技術者資格試験
・CCNA
・LPIC/LinuC
・Oracle Master
・AWS Solution Architect Associate
本当はこれ以外にも持っておいた方がよい資格は多数あります。
しかし、サーバーエンジニアとして最低限必要な資格として、まずはこの5つの資格取得を目指しましょう。
そのうえで、キャリアパスなども考え、さらに上位資格の取得を計画すれば確実にキャリアアップできます。
サーバーエンジニアをベースとして、エンジニアとしてどのようなキャリアパスがあるのか、資格取得をひとつの切り口として考えてみるのも楽しいかもしれません。
ここまで読んで、サーバーエンジニアに興味を持ち、実際になってみたいと思った方もいるかもしれません。
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