はじめに
今まで意識してこなかったEC2のインスタンスタイプの種類や特徴、インスタンスタイプの選び方についてまとめてみた。インスタンスタイプについて
そもそも
インスタンスタイプとはユースケースごとに選択できるCPUやメモリなどの組み合わせのこと。 EC2インスタンスはCPUやメモリ、ストレージの組み合わせなどによってさまざまなタイプがあり、現在のインスタンスタイプは約300ほどもある。ネーミングポリシー
- インスタンスファミリー インスタンスタイプを用途別に分類したもの。 グループとしては大きく「汎用」「コンピューティング最適化」「メモリー最適化」「Accelerated Computing」「ストレージ最適化」に分かれる。
- インスタンス世代 そのインスタンスファイミリーの世代番号で、新しくなるごとに数が増えていく。
- インスタンスサイズ 文字通りインスタンスタイプのスペックを示すもの。メモリに応じて「nano」「micro」「small」「medium」「large」「xlarge」「2xlarge」などが用意されている。
各インスタンスファミリーごとの特徴
インスタンスの選び方
EC2は、利用するアプリケーションやワークロードに応じて、最適なコンピューティング環境(プロセッサとアーキテクチャ)を選ぶことが正である。 ただその際に基本的な汎用型をベースに、どの種類を選ぶか考えるのが効率的だと思う。 備考
ここまで各インスタンスタイプの概要や特徴について記載してきたが、最近では、AWSが新しく作ったAWS Gravitonというプロセッサが搭載されているインスタンスが使われるようになってきている。 AWS GravitonはAWSにより64-bitのArmNeoverseコアを使用してカスタム構成されたプロセッサで、EC2で実行するクラウドワークロードに、最良の料金とパフォーマンスを提供してくれるもの。プロセッサ | Intel Xeon processor | AMD EPYC processor | AWS Graviton Processor |
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アーキテクチャ | x86_64 architecture | x86_64 architecture | 64-bit Arm architecture |
コスト効果 | Intelより10%コスト削減 | Intelより最大45%コスト削減 |
上記の図からも分かる通り、Amazon EC2 汎用 (M6g、M6gd、T4g)のさまざまなワークロード向けのインスタンスでは、比較し得る現行世代の現行世代のx86ベースインスタンスより最大で45%向上したコストパフォーマンスを発揮できる。
※もともとx86_64アーキテクチャのインスタンスから移行する場合は、OSが異なるため、新しくAMIから作る必要がある。
x86ベースの代表的なT3系インスタンスのスペックと、Armベースの代表的なT4g系インスタンスのスペックを記載しておく。
T3系インスタンスについて
x86ベースの汎用型で現時点で、テスト向きである。 画像は[AWS公式サイト](https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/)から抜粋 T4g系インスタンスについて
Armベースの AWS Graviton2 プロセッサを搭載している。 画像は[AWS公式サイト](https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/)から抜粋 その他
参考にしたのは以下 ①インスタンスタイプの選び方(armについては32分頃〜)②AWS Gravitation2について(armへの移行の注意点は22分頃〜)