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私がデザインレビューするときに大事にしている5つのこと

Last updated at Posted at 2023-12-18

こんにちは。オークファン開発部のデザイナー @af_hoshino です。

レビュー、してますか?デザイナーであれば、セコムはしてなくてもレビューは多くの方が経験されてますよね。本記事では、私が大事にしているデザインレビューの心得に関する内容をお伝えします。手法的な概論ではなく、あくまで私の経験に基づく姿勢と考え方が中心です。

かんたんに自己紹介

オークファンに入社してからもうすぐ3ヶ月になります。受託制作のフリーランスから事業会社に鞍替えして、日々新鮮な刺激とともに、成長を実感できる毎日を過ごしています。

オークファンのデザインチームでは、一人ひとりがディレクター的な立場で依頼主からヒアリングを行い、デザインからコーディング、公開まで制作に関わります。デザイナーという肩書以上にジェネラルなスキルを求められる環境です。

これまで制作会社を数社経験後、フリーランスとして活動してきました。転職してから特に大きな違いを感じているのは、制作フローに同職種間のレビュー(デザインレビューとコードレビュー)が含まれている点です。

デザインレビューで大事にしていること

制作会社ではクライアント、ディレクター、デザイナー、エンジニアがバトンタッチをしながら、分業的に意見を交わすことが多かったのですが、これを縦の関係性のフィードバックとすると、オークファンでは横の関係性と表現したいと思います。

入社してからというもの、この横の関係性で”レビュイー”としてデザイン・コードの両面でフィードバックいただいており、経験豊富なチームメンバーからいただくレビューはとても勉強になります。

一方で”レビュアー”としては、まずはデザインレビューから参加させていただいてます。他者のプロジェクトも自分ごととして責任あるコメントを検討することは、チームへの貢献とともに、自分自身も得ることが多いと感じています。

異なるカテゴリーからjoinしたての今だからこそ、新鮮に感じていること、忘れてはいけないこと、大事にしていることをこの節目に、心に刻み込むように言語化しておきたいと思ったわけです。

解決策より問い

横の関係性において、レビューは指示ではなく感想を伝え合う場。私のように環境に慣れない新入りが受けるレビューは、教育視点の指示的なレビューも多分に含まれますが、そうでない限り采配はレビュイーに委ねられます。

そこにどういった問題が存在するのか。その先の解決策まで示すこともありますが、まずは気づきを与えることを心がけています。相手に考えるきっかけを提供することで、単に結果を得るだけでなく、プロセス自体に価値があるという考え方です。

仮説をぶつける

自分では考えもしなかった視点や感覚を得ることができるのは、レビューの醍醐味のひとつといえます。ですので、基本的には忖度なく個人の考えを言ってもいいと思っています。ただ好みや偏見ということではなく、プロジェクトの要件や目標に基づいて評価する必要があります。

レビューは仮説をぶつけ合う壁打ちのようなもの。客観性の解像度が高くなれば、成果物に対する新たな理解を深めることができます。チームレビューは単なる批評の場ではなく、そのデザインが受け入れられるにはどうすればいいかを議論する場にもなっています。

良いものは褒める

良いと感じたものは迷わず褒めるようにしています。レビューというと、どうしてもマイナスをゼロにするコメントが並びがち。それもレビューの重要な機能である一方で、どの要素が特に印象的か、どのように感じたかといった良い面を共有する。

粗探しをして欠点や悪い部分ばかりにフォーカスを当てるのではなく、長所や特長を見つけることが良い雰囲気を生むのは、人付き合いでも同じですよね。その人が得意なことや好きなことを常に探すようにしています。

美意識を信じない

「僕はあまり美意識を信じてない。」これは私が宣伝会議のアートディレクター養成講座に通っていたときに、大好きなグラフィックデザイナーの菊地敦己さんが言っていたフレーズ。第一線で活躍されているアートディレクターのこの一言に圧倒されたのを覚えています。

経験を積めば積むほど、お決まりのやり慣れたパターンが出来上がってしまうもの。特に工業デザインの分野では、なんでも様式化してしまいがちなだけに、積み上げられたセオリーや美意識に対して「それって本当なの?」というクリティカルな視点はいつも持っておきたいと思っています。

Agree to disagree

意見の不一致を認める。直訳するとこのような意味になるのですが、これはレビューに限らず私がコミュニケーションのベースにしている考え方です。

数字的な根拠がいつも揃うわけではない、正解のないデザインという分野だからこそ、意見の相違は避けられません。そのときに感情的になるのではなく、多様な視点やアイデアが交わるオープンな議論を心がけています。

まとめ

オークファンのやり方に慣れるために、まずはチームのみなさんを100%なぞろうと腹をくくって入りました。徐々に自分の理想も見つけていきながら、慣れてきたら提案も小出ししていきたいですね。

最後に… レビューは愛だ!私にとってレビューは自己を肯定も否定もする場所ではなく、その成果物がより良くなるための自己効力を満たせる場所です。人に貢献するのは気持ちのいいことですよね。私は今日も自分のためにデザインレビューをしています。

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