#1.休みの日は仕事のメールを見たくない
普通は見ちゃいけないんですけどね。
ですが、情報システム担当をしていると、そうも言ってられないわけです。
例えば、システム障害の通知メールとなどは、いつ来るかもわからない上に、対処が遅れると致命的になります。
なので年末年始の長期休暇も最低半日に1回のメールチェックが日課になってしまっています。
会社のメールを全部個人メールに転送すれば早いのですが、禁止されているんですよね。
システム障害のメールが来た時に個人スマホとかに通知が来るようなシステム導入してくれればいいのに…。
#2.メール受信時に通知がくる仕組みを作ってみよう
と、いうわけで今回の開発は、休暇中に会社のメールに確認が必要なメールが届いたときに、
自分に身近なツール(個人メールやLINE等)に通知する機能を目標に開発を進めました。
##2-1.使ったもの
LINE Notify (LINEに外部サイトからの通知を送るツール)
Power Automate Desktop(Microsoft製RPAツール)
Gメール(メール受信用)
##2-2.できあがったもの
今回はPowerAutomateDesktopでメールボックスの定期監視処理を走らせ、
特定のメール受信があった際に、LineNotify経由で個人用LINEに通知が届く仕組みを作りました。
##2-3.開発におけるポイント
###・開始トリガをどうするのか問題
今回、PowerAutomate Desktop というツールを作ったのですが、
そもそもRPAツールなので常時稼働を想定されていません。
なので、実行トリガーをどうすべきかを初めに悩みました。
結果としては、常時起動させて5分おきにメインプログラム走らせる仕様で落ち着いたのですが、
この部分は利用するツールによっていろいろとやりようありそうなので、検討の余地がありますね。
###・取得メッセージの再処理を抑止する
5分おきにGメールのチェックを再走査する仕組みになりますので、
フィルター条件しくじると、何度も同じ通知が来ます。
今回は未読メールをフィルタ条件にし、処理時にメールを既読にすることで回避しています。
###・LINEへの通知設定
基本添付画像の通りでOKです。
ポイントとして、規定で「エンコードするのチェックが入っているので、ここをオフにしておかないとうまく動かないです。」
#3.便利だけどもやもやする
##・メールチェックから解放された
このツールのお陰で休日に会社のメールを気にしなくてもいい日々を送れています。
LINEに通知が届くので、これまでより気付く速度も格段に速いです。
通知さん、なんて便利な奴なんだ!
※現在は、休日前にフローを起動し自分宛に届いたメールを全通知しています。
##・パトランプを思い出す
システム運用現場にはパトランプという、システム障害が起きたら警報を鳴らすアイテムがあります。
通知さんはそれに近いです。日時・場所を選ばず個人LINEにアラートを届けてくれます。
定期的にメールを見ていた時はある程度意識を切り替えて対応できていたのですが、「通知さんは」プライベートに割り込んでくるのでもやっとしますね。
DXってプライベートとビジネスの垣根もなくしていくんじゃなかろうか。
##・更なる効率化を目指す
今回は PowerAutomate Desktop に触れる機会があったので、無理やりこのツールを使って実装してみたのですが、
良く考えてみると、Node-RED と Gmail の API を使ってメールの受信をトリガにフロー走らせた方が効率的ですね。
メールをトリガにして何らかの処理を走らせる方法は、いろいろと調べてみようと思いました。