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Aerospikeを使ってみる:Windows11環境のDockerを使って起動

Last updated at Posted at 2022-12-27

はじめに

Aerospikeを使ってみたいと思ったとき、通常はLinuxサーバかEC2のインスタンスなどのLinuxの環境が必要になります。
でももっと簡単に使ってみたい時は、WindowsやMacでAerospikeを動作させることができます。
今回は、WindowsでEnterprise EditionとCommunity Editionを動作させる方法を説明します。

環境構築

WSL 2 (Ubuntu)のインストール

今回はDockerでAerospikeを動作させます。
Docker環境はWindowsにDocker Desktopをインストールすることもできますが、ここではWindows上にLinux環境を作成するWSLを使用します。

以下を参考に手順を記載します。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install

  1. 管理者モードでPowerShellを開きます。

  2. 以下のコマンドを実行します。

    wsl --install
    
  3. Windowsを再起動します。Ubuntuの画面が表示され、ユーザ名とパスワードの入力を求められるので入力します。

Ubuntu環境の設定

以下を参考に手順を記載します。
https://docs.docker.com/engine/install/ubuntu/

  1. Ubuntuを起動し、パッケージのアップデートと必要なパッケージのインストールを行います。

    sudo apt-get update
    sudo apt-get install ca-certificates curl gnupg sb-release
    
  2. GPGキーの追加と設定を実施します。

    sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings
    curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/docker.gpg
    echo \
      "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
      $(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
    

dockerのインストール

  1. パッケージの更新とDockerのパッケージのインストールを行います。

    sudo apt-get update
    sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-compose-plugin
    
  2. Dockerサービスの開始と動作確認を行います。

    sudo service docker start
    sudo docker run hello-world
    
  3. Docker Composerをインストールします。(今回は不要ですが、今後のためにインストールしておきます。)

    sudo apt install docker-compose
    

以上で、準備は完了です。

Aerospikeの実行

次にAerospikeを上記のインストールしたDockerで実行します。
実行は、Community Edition、Enterprise Editionについて記載します。
また、Aerospike社と契約しFeatures Keyをお持ちの場合についても記載します。

Docker Hubの確認

Aerospikeのイメージを、以下のDocker Hubで確認してください。
https://hub.docker.com/_/aerospike
2022年12月27日の時点の最新版は、両Editionとも6.1.0.3ですので、以下は6.1.0.3として記載します。

Aerospikeの起動

  • Community Editionを起動する場合は、以下の通りです。(nameは適宜変更してください。)

    sudo docker run -d --name aerospike_ce -p 3000-3002:3000-3002 aerospike:ce-6.1.0.3
    
  • Enterprise Editionを起動する場合は、以下の通りです。 (nameは適宜変更してください。)

    sudo docker run -d --name aerospike_ee -p 3000-3002:3000-3002 aerospike:ee-6.1.0.3
    

    上記の場合、試用ライセンスのためノード数が1つに制限されますが、すべての機能がご利用いただけます。

  • お持ちのFeature-Keyを指定してEnterprise Editionを起動する場合は、以下の通りです。 (nameは適宜変更してください。)

    sudo docker run -d -v [DIR]:/opt/aerospike/etc/ -e "FEATURE_KEY_FILE=/opt/aerospike/etc/features.conf" --name aerospike_ee -p 3000-3002:3000-3002 aerospike:ee-6.1.0.3
    

    [DIR]にはローカルのUbuntuのディレクトリを指定し、そのディレクトリに事前に保有のfeatures.confを保存してください。

    必要に応じて以下を実行し、上記のコンテナにログインしてください。

    sudo docker exec -it [コンテナ名] /bin/bash
    

補足

Community EditionおよびFeature Keyをお持ちの場合は、複数ノードでご利用いただけます。
Dockerでの複数ノード構成は、ご利用方法によって最適な方法が違ってきますので、いくつかのパターンについて、今後、投稿します。

最後に

上記では、Windows11上のWSLでの実行を説明しましたが、Windows11上のDocker DesktopやMacのDockerでも同様にAerospikeを実行することができます。
まずは、お気軽にAerospikeを使ってみてください。

次の記事では、CRUDの操作や管理の方法を説明します。

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