終末期医療は止めたらどうかと落合陽一さんが発言されていたりして話題になっていますよね.もちろん賛否両論があるでしょうね.
その前に実際どれくらい金がかかっているのか,この本で知ることができました.
「医者の本音」中山裕次郎 237ページに書いてあります.
中山さん,なかなか勇気がある方です.ありがとうございます.
値段を知りたい方は買って読んで下さいね.
厚生労働省諮問会議で行われた議論の引用もされいますので,根拠のある数字のようです.
もちろん他にも,読んで良かったなと思えることがたくさん書いてあります.
印象に残った部分をいくつか
がんになった時,医者に聞いておいたほうが良い3つのこと
- 何例くらいこの手術をしたことがあるか?
- 治療計画はどのようなものか?
- 自分や家族にできることはなにか?
特に1番目は聞きづらそうですが,これにちゃんと答えてくれないような医者は止めておいたほうが良いそうです.
医者は死をコントロールできない
どうして,いつガンになるのか,ハッキリしたことは結局わかっていない.
1000例以上も大腸ガンと戦ってきた現場のお医者さんの言葉は重いです.
わたしたちはあと何年生きられるのか?
分かっているのは統計的なデータから得られる余命だけであって,個々人のはなしになれば,明日ガンが発病する可能性もあるわけです.
浴びるほど死を目撃してきた中山さんの結論は
突然不条理にやってくる死の瞬間までを,だいじに生きる
だそうです.言われてみれば当たり前ですが,日常的に死を見つめているお医者さんにそう言われると,インパクトがあります.
他にも医者と製薬会社の関係とか,看護師と結婚する医者がなぜ多いかなど,興味深いことを知ることができました.
ここまで本音を書くのは,なかなか勇気が必要だったと思われます.
820円は安いなと感じましたね.