まえがき
NetGear製のNASキット「ReadyNAS RN212」において、JBODモードで利用していたドライブを本体から取り出しました。
後になって、USB変換ケーブルなどで接続してデータを取り出そうとした際に、何故かソフトウェアRAID (mdadm) と格闘する羽目になったため、同様のシチュエーションに陥った方向けに解決法を記録します。
前提
- 作業環境: ReadyNAS 212本体
- フロントのUSB端子にHDDを接続
- SSHを有功にしてrootでログイン可能
- 取り出したディスク:
/dev/sdc
- 取り出したい領域:
/dev/sdc3
- マウントポイント:
/mnt/test
結論
JBODで構築したドライブであっても、ReadyNASでは 1台構成のRAID1 としてビルドされます。
したがって、別のマシンでマウントする場合はRAID1の再構成が必要となります。
~# fdisk -l /dev/sdc
Disk /dev/sdc: 2.7 TiB, 3000558944256 bytes, 5860466688 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes
I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: ***************************************
Device Start End Sectors Size Type
/dev/sdc1 64 8380487 8380424 4G Linux RAID
/dev/sdc2 8388672 9435207 1046536 511M Linux RAID
/dev/sdc3 9437248 5860270919 5850833672 2.7T Linux RAID <- データ領域
~# mdadm -v --assemble --force --update=devicesize --run /dev/md13 /dev/sdc3
mdadm: looking for devices for /dev/md13
mdadm: /dev/sdc3 is identified as a member of /dev/md13, slot 0.
mdadm: added /dev/sdc3 to /dev/md13 as 0
mdadm: /dev/md13 has been started with 1 drive.
~# mkdir /mnt/test
~# mount /dev/md13 /mnt/test
~# ls /mnt/test
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蛇足
Windowsに接続すると、パーティション情報が消えます。
TestDiskでパーティションを再スキャンした上でWriteして無理やり直しました。
あとがき
Twitterでmdadm絡みの情報を教えてくれた @TAKUMA327 さん、ありがとうございます。
Linuxで既存の単一ドライブを新しいドライブとミラーリングする も大変参考になりました。